Photo by Toshiharu Minagawa. |
ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで製作されたウィルのプロデュース作品のうち、2009年にリリースされたアルバムを紹介します。 なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。 |
emancipation / Max Goldston -2009- |
ゲストのないシンプルなギターソロ。ところどころでマイケル・ヘッジスを思わせるフレーズが飛び出してきて驚かされることがあります。前作でみせたアンサンブルをマックスが一人で奏でています。(レビュー) (2009/02/24) |
SET ON A HILL / Chad Lawson -2009- |
ピアノソロ。Chadのサイトからサンプラーとしてダウンロードできる曲がありますが、最初の音を聴いたとき、フィリップ・アーバーグの描き出す情景を思い浮かべずにはいられませんでした。ピアノトリオというキャリアの中で、初めてピアノソロという形で作品集を発表してくれました。ウィルにとっても久々のピアノソロ作品です。Chadのピアノの音色はトリオの時と同じように、変わらぬ透明感があります。(レビュー) (2009/03/17) |
シングルカットされた“Violet Blue”にKori Linae Carothersがフューチャーされてたところから、このアルバムの存在を知りました。アコースティックギタリストの3枚目にあたるソロ・アルバムをアッカーマン&ネルソンのコンビが仕上げています。(レビュー) (2009/04/20) |
アッカーマン・ファミリー(Eugene, Jeff, David, T Bone etc)が参加したエレクトリック・ポップなアルバム。My Spaceでは曲目や、フューチャーしているアーティストなどのクレジットを見ることができます。ダルシマー奏者マルコム・ダルグリッシュもフューチャーされた楽しみなアルバムです。リリース直前になってジャケットが替わりました。(レビュー) (2009/06/30) |
JANE AND JOHN DOE/Yasmin Tayeby-2009- |
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ウィルがヴォーカルをプロデュースするのは比較的珍しく、ウィンダム・ヒル時代の1991年にDots Will Echo, John Gorka, Partty Larkin、イマジナリー・ロードになってからは1996年のFrank Tedesso, Louise Taylorを制作したぐらい。 このアルバムの主人公はエジプト出身のミュージシャンで、リリース当初はサインして送ってよ、などとメールでやり取りしていましたが、ふっつりと連絡が途絶えてしまいました(レビュー)。 (2009/08/05) |
THE PATH AHEAD / Rocky Rretz-2009- |
ピアノアンサンブル。David Cullen, Eugene Friesen, T.Bone Wolk, Michael Manringらが参加。(レビュー) (2009/08/21) |
ジャケットに映る白い雪原。その白さを音で描くと、こんなにも純白で汚れのないピアノの音色になるんだろう、ということを改めて思い起こさせてくれる名演、名録音です。(レビュー) (2009/11/02) |
抜けの良いアコースティックギターのカッティングとヴォーカル。透明感のあるサウンドにウィンダム・ヒル・メイツが参加してアンサンブルを奏でていますが、ポール・マッカートニーバンドのメンバー(Steve Holley)や、T Bone Wolkというリズム隊がバンドをしっかりと支えています。なんとなく「アメリカンアイドル」にでも出てきそうな青年という感じのミュージシャンですが、アメリカの懐の広さを感じる一人です。(レビュー) (2009/11/02) |
Robert Walling -2009- |
幻に終わってしまったアルバム。2007年にはウィルらと『Windham Hill Winter Solstice Tour』などに出演して精力的に演奏活動もしていたのですが、結局媒体としてリリースされることはありませんでした。ただし全10曲レコーディングされた楽曲のうち、WillとヴォーカルのNoahが参加している♪After The Sunriseのみ『WOODSONGS』の中で聴くことができます。(2009)(レビュー) |
|Imaginary Road Studios 2007|Imaginary Road Studios 2008|Imaginary Road Studios 2009| |
(2024/07/14) |