ウィル・アッカーマンが新たに設立したImaginary Road(イマジナリー・ロード)。この新しいレーベルの名前は、アッカーマンのソロ・アルバム『IMAGINARY ROADS』から来ているのはいうまでもありませんが、このレーベルからは、かつてのウィンダム・ヒルを彷彿とさせるような新しい音楽が制作されました。しかし本人のアルバムも制作されないまま、ウィンダム・ヒル同様売却していまいました。現在は新しい動きもありませんが、良質のアルバムが揃っているので、見落とすことはできない存在です。 |
Imaginary Roadのレーベルロゴマークは、最終的に渦巻き模様に落ち着きました。
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このレーベルさえも売却してしまったウィルですが、これ以降、自らのレーベルを立ち上げ、そこからアルバムを制作するのではなく、スタジオでのプロデュース業に力を入れはじめました。そこではかつてのウィンダム・ヒルのスピリッツを蘇らせたような音楽が次々に作り出されています。 しかし、ウィンダム・ヒルの時と違うのは、ひとつのレーベルからリリースするのではなく、それぞれのアーティストたちのレーベルからのリリースという形態をとっていることでしょう。ウィルも自身のレーベルとして、自らのソロ・アルバムを一枚リリースしているにとどまってるMary's Treeや、Adam Wernerらと共同で立ち上げたNew Land Music(現在はCEOにDamon Baxton)、がありますが、あくまでも制作だけを行い、そこから先の仕事は(いわゆるレコードにして販売するという流れ)にはタッチしていません。それが功を奏したのでしょうか、年間に何枚ものウィルがプロデュースするアルバムがゾクゾクとリリースされるようになりました。しかも、そこにはかつてウィンダム・ヒルに所属していたアーティストたちとの共演を多数聴くことができるようになり、ファンにとっては嬉しい悲鳴をあげています(ウィルの手がけている作品集のページへ)。 2017年以降は、三たび本格的なレーベルWest Riverを立ち上げ『THE GATHERING』シリーズなどをリリースしています。 |
(2023/12/24) |