Photo by Toshiharu Minagawa.


 ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。
  ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで製作されたウィルのプロデュース作品のうち、2008年にリリースされたアルバムを紹介します。

なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。


Paul Jensen
 アメリカン・フォークシンガーのポール。この頃はまだアーティスト本人から購入するだけの余裕がありました。そうしたら「遠く日本からわざわざ!」と、マネージャーを通じて、それまでの過去の作品全部を送ってくれるという大それたことをしてくれたのです。ちょっと癖のあるヴォーカルと、アコースティックギターの乾いた音が印象的。(レビュー
(2008/12/05)

SILHOUETTE OF A SEASON / Matt Millecchia -2008-
Matt Millecchia
 透明感のあるフィンガースタイルによるギター・アンサンブル。タイトルもジャケットも曲想も、すべてがウィンダム・ヒル・スタイルに仕上がった、2009年最初に届けられたアコースティック・アルバムです。(レビュー


RAINSHADOW SKY / Jeff Pearce -2008-
Jeff Pearce
 前作に引き続きCorin Nelsenがエンジニアを務めています。なんともアンビエントなSolo Chapman Stickの音が時の進み方を逆らっていくようです(レビュー




MEDITATIONS/ William Ackerman -2008-
 2004年の『RETURNIG』以来のソロ・アルバム。ここ数年、ウィルのプロデュースしている作品に参加しているアーティストをゲストに迎え、7曲の新曲と7曲のセルフカヴァーが収録されています。過去のアルバムに収録されてきた形が完成品ではない、ということを語っているかのようです(レビュー


Imaginary Road Studios 2007|Imaginary Road Studios 2008|Imaginary Road Studios 2009
 
 
(2023/06/03)