Photo by Toshiharu Minagawa.

 ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。
 
 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで制作されたウィルのプロデュース作品のうち、2023年にリリースされるアルバム、ならびに元ウィンダム・ヒルのアーティストのアルバムを紹介します。




CALL OF THE MOUNTAINS -ASCENT-/ Masako -2023-
 ウィル、トムとのコンビも七作目となり、安定した完成度を届けてくれるサウンド。毎回心癒される楽曲がパッケージされています。 
 




UNLIT MOON/ Michael Borowski -2023-
 1年ぶりのピアノ・ソロ。マスタリングにTom Eaton。ウィンダム・ヒルを強く感じさせるサウンドとメロディ。




LIVE AT YAVAPAI/ Liz Story -2023-
 大病から復帰したリズが2022年8月9日に行ったライヴ・レコーディング。
 




LOVE WALKS THROUGH RAIN/ Ann Sweeten -2023-
 9作目となるAnn Sweeten と Will Ackerman、そしてTom Eatonとのコラボ。クレジットにはいつものメンバーが参加してくれているのにもホッとします。




INTO THE QUIET/ Deborah Martin & Jill Haley -2023-
 2021年のアルバムでコンビを組み、オーボエ(他)とエレクトロニクスサウンドを融合させたサウンドは、限りなく「アンビエント」な世界を繰り広げています。ジャケットにも表現されているように、深い谷間の濃い霧の中に身を置いているような、浮遊感漂うサウンドが全編を支配してます。




DON'T LOOK BACK/ Christie McCall -2023-
 10月リリース予定のアルバム。先行シングルLeap Of Faithがダウンロードのみでリリースされています久しぶりの歌もの。




ALASKAN SOUNDSCAPES/ Jill Haley -2023-
 今年二作目、ソロ・名義としては昨年の『THE FORESTS AND SHORES OF ACADIA』以来、国立公園シリーズも、場所をアラスカに移してのサウンドスケープ。今回はEykamp String Quartetをフューチャー。11月にリリース予定がアナウンスされています。




SOLSTICE/ Barbara Higbie -2023-
 バーバラはウィンダム・ヒルの『ウィンター・コレクション(A WINTER'S SOLSTICE)』などに、いわゆるクリスマスもの楽曲をかなりの数提供してくれていますが、ソロとしては初めてのホリデーもの
(2012年のコレクションは彼女のレーベルが既存曲をまとめたベスト)。今夏亡くなったレーベル・メイトのジョージ・ウィンストンへのオマージュが収録されています。(レビュー




Imaginary Road Studios 2022|Imaginary Road Studios 2023|
 
 
(2023/12/24)