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Photo by Toshiharu Minagawa. |
ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで制作されたウィルのプロデュース作品のうち、2018年にリリースさるアルバムを紹介します。 なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。 |
SONGS OF CHANGING LIGHT/ Kathrin Kaye -2018- |
ここ数年、というか7作連続でImaginary Road StudioでレコーディングしているKathryn ですが、今回初めてアンサンブルではなく、ピアノソロでのアルバムをリリース、ジャケットも今までの風景画から、本人のポートレイトへと。(レビュー) |
MOONLIGHT IN EMPTY ROOMS/ Heidi Breyer -2018- |
ヴァイオリンにCharlie Bisharat。たった二人のアンサンブル。 今回のユニークな点は、映像作家のAlexander Volkovがすべての楽曲にビデオ(PV)を制作したディスクが入っていることでしょう。前回のアルバムでは、1枚目がアンサンブル、2枚目が同曲のピアノソロを収めた2枚組としてリリースされましたが、今回はビデオです。 (レビュー) |
STORY OF GHOST/ Fiona Joy -2018- |
昨年リリースされたFLOWの「F」であるFiona Joyのソロ作品は、グループよりも一足お先にリリースされました。ここ最近のFionaのアルバムは、かならずSACDでリリースされていましたが、今作に限ってSACDのリリースのアナウンスがありませんでした。レーベルに問い合わせたところ「6月に予定している」という返事を頂き、その予告通りSACDでのリリースです。 ちなみに私が問い合わせたレーベル(Blue Coast)は、Windham Hillのレコード・プロデューサーの一人であるCookie Marencoの立ち上げたレーベルです。(2018) |
THE WATERS OF GLACIER/ Jill Haley-2018- |
Jill Haley, David Cullen, Dana Cullen, Michael Manring, Tom Eaton。前回のアルバムはJillのセルフ・プロデュースでしたが、同様のようです。数々のセッションをこなしつつ、こうして(長いスパンですが)ソロ・アルバムが届けられるのは、懐かしい友人に会うようで嬉しいものです。(レビュー) |
BEAUTIFUL JOURNEY/ Brenda Warren -2018- |
ピアノアンサンブル。Produced by Will Ackerman. featuring: Eugene Friesen (cello), Charlie Bisharat (violin), Michael Manring (fretless bass) Tony Levin (bass) Tom Eaton (bass) Premik Russel Tubbs (sax, wind synth) Jill Haley (English horn) Jeff Haynes (percussion) (レビュー) |
BEYOND MEASURES & TIME / Steve Rivera-2018- |
前作の風景写真のジャケットから打って変わっての雰囲気。とはいうものの、あくまでそういったイメージが浮かんでくるのはジャケットからのみ。実際は前作と同じくピアノアンサンブル。(レビュー) |
HOME AGAIN/ Loren Evarts -2018- |
前作『WATER AND LIGHT』につづく2ndアルバムは、シンプルにピアノ・ソロ。こうしたインストゥルメンタルのアルバムで、「ピアノ・ソロ」とうたい文句のアルバムのほとんどが、ピアノをフューチャーしたという意味の「ソロ」を使うことが多く、実際にはバックにオーケストラが伴奏していたり、室内学的であったりすることが多かったのですが、ウィルの手がけるアーティストの場合、「ソロ」といえば、その楽器だけでレコーディングされているので安心できます。誠にウィンダム・ヒル的な音楽。(レビュー) |
THE SPACE WITHIN/ Rene Michele-2018- |
ピアノアンサンブル(半数はデュオ形式)。Produced by Will Ackerman with Tom Eaton. 前作のジャケットから音楽性に至るまで、まんまウィンダム・ヒルを髣髴とさせる作品をリリースしてくれたReneのImaginary Road Studioとしては2作目、通算6作目となる作品集(レビュー)。 |
LAST PASSING OF SUMMER/ David Lindsay-2018- |
前作の延長となる2作目。参加アーティストはチェロのEugene Friesen、ヴァイオリンのCharlie Bisharat、パーカッションのJeff Haynes、イングリッシュ・ホルンのJill Haley、マルチタレントのTom Eaton、そして美しい声のNoah Wilding参加。(レビュー) |
A PERFECT SUNDAY/ Eugene Friesen & Joel A.Martin -2018- |
ミスター・チェロ・マンのニューアルバム。今回はピアニストのジョエル・A・マーティンとのジャズテイストにあふれた一枚。 |
|Imaginary Road Studios 2016|Imaginary Road Studios 2017|Imaginary Road Studios 2018| |
(2023/06/03) |