![]() |
Photo by Toshiharu Minagawa. |
ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで製作されたウィルのプロデュース作品のうち、2016年にリリースされたアルバムを紹介します。 なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。 |
COLORS IN THE DIARY / Marika Takeuchi -2016- |
待ちに待った竹内まりかさんの4thアルバム。チェロにEugene Friesen、ヴァイオリンにボストン交響楽団のSi-Jing Huangが参加。共同プロデュースにご主人のAndreas Bjorck。エンジニアはTom Eaton。(レビュー) |
ABENDROMEN/ Tom Eaton-2016- |
現在、ウィルの右腕となっているエンジニアトム・イートンはマルチ・ミュージシャンでもあります。この作品はアーティストとしてのトムの側面を見ることができます(ブライアン・イーノのようなアンビエント風)。ただし、 レコーディングはウィルのスタジオですが、レーベルはRiverwide Records。このレーベルにはウィルのお気に入りの一人であるVin Downesもいます。 (2016/02/29) |
Guy Buttery-2016- |
ウィルがプロデュースした作品でもなければ、イマジナリー・ロードでレコーディングされたわけでもありませんが、ミュージシャンとしてのウィルがフューチャーされたアルバム。主役であるガイ・バッテリーは南アフリカ出身のギタリストで、どことなくAdam Werner似のヒッピーっぽい(笑)ギタリストです。 (2016/02/29) |
|
EMBERS / Matteo Palmer-2016- |
2013年の『OUT OF NOTHING』以来の作品集。前回はシンプルにtony Levinが静かなベースでサポートする感じでしたが、今回はピアノ、チェロ、ヴァイオリンがギターと絡むシーンがあります(これがまたいい)。 |
LEGENDS / Sequential Dreams-2016- |
元タンジェリン・ドリーム(在籍2006-2014)のギタリスト、 Bernhard Beiblがメンバーのアルバム。キーボードのKori L. Carothersや、ヴォーカルのNoah Wildingの名前がクレジットされています。 |
FOLLOW THE RIVER HOME / Jeff Pearce-2016- |
Imaginary Road StudioでレコーディングされたJeff Pearceのアルバム。以前もウィルの片腕だったエンジニアのCorin Nelsenを迎えて制作されていますが、今回はTom Eatonを迎えての作品。アンビエントという表現がピッタリの作風。同じTomのアルバム『ABENDROMEN』と共通の音楽(タイトルなども星空を題材)。 |
LANDSCAPES OF THE HEART/Gary Schmidt-2016- |
ピアノソロ。参加ミュージシャンはEugene Friesen、Charlie Bisharat, Jill Haley。ウィルも1曲参加しています。 (レビュー) |
RENDEZOUS / Kelly Andrew-2016- |
Imaginary Road Studiosの作品の中でも、かなりモダンな感じのサウンド集。主役はアンドリューのキーボード。ここに様々な楽器が都会的な(?)雰囲気の旋律歌い盛り上げてゆく。(レビュー) |
MATTERS OF BALANCE / Richard Carr-2016- |
Jill Haley(English Horn)、Jeff Oster(Flugelhorn)、Premik Russell Tubbs(Sax)、Eugene Friesen(Cello)、Charlie Bisharat(Violin)、Jeff Haynes(Percussion)、Noah Wilding(Vocals)、Tom Eaton(Bass)、Michael Manring(Fretless Bass)らが参加。 (レビュー) |
LONGITUDES AND LATITUDES / Lawrence Blatt-2016- |
ウィルとのコラボは3作目。前作はソロ・ギターに近い作品集でしたが、今回の参加ミュージシャンは多く、ギターソロというよりはアンサンブル作品。Jeff Haynes、Jeff Oster、Premik Russell Tubbs、 Sam Bevan, Kori L Carothers, Eugene Friesen, Charlie Bisharat, Lila Sklar (レビュー) |
STAY / Christie Lenee-2016- |
ヴォーカルがメインのアルバム(10曲中7曲がヴォーカル)。ギター・インスト3曲だけをImaginary Road StudioでWillのプロデュースを行っています。力強いアコギのセンスは、かつての(まだ現役で活躍中ですが…)パティ・ラーキンを彷彿とさせます。また、この作品のように一部の曲をウィルがプロデュースしているというのは、Laura Sullivanのアルバムを思わせます。 (レビュー) |
|
INTO ETERNITY/Jim Gabriel -2016- |
ウィルの手に掛かる2枚目のピアノ・アルバム。2013年の『SOJOURN』以来の作品集。 (レビュー) |
SOOTHE/ Shambhu -2016- |
プロデュースはShambhu本人と、ウィルのお気に入りTodd Boston.レコーディングはImaginary Road Studioではなく、ToddのスタジオMagic Cottage Studios。マスタリングはImaginary Road Studioで、Tom Eaton. プロデュースのToddはアーティストとしても参加し、さながらTodd色の強い作風になっているような気がします。彼の『ONE』と同じ時期に製作されているので、なおさらでしょう。Paul McCandlessの名前を見つけたときは、無性に嬉しくなりました。(レビュー) |
NATIONAL PARK SOUNDSCAPES/ Jill Haley-2016- |
2010年のソロ作から一貫して『NATIONAL PARK SOUNDSCAPES』シリーズを続けているJill Haley。4作目のソロでも、取り巻く自然から受け取るインスピレーションはとどまることを知らないかのようです。 (レビュー) |
|Imaginary Road Studios 2016|Imaginary Road Studios 2017|Imaginary Road Studios 2018| |
(2023/06/03) |