Photo by Toshiharu Minagawa.

 ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。
 
 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで制作されたウィルのプロデュース作品のうち、2024年にリリースされるアルバム、ならびに元ウィンダム・ヒルのアーティストのアルバムを紹介します。




INTACT GOSH / Killick Hinds & Michael Manring -2024-
 キリック・ハインズ(Killick Hinds)は、かなり変わり種の弦楽器を演奏する、顔面タトゥーアーティスト。その風貌からは想像しずらい瞑想的なサウンド・クリエイターです(笑)即興要素の強い楽曲で埋め尽くされています。

  今回も今のところダウンロードのみ。CDを望みますねー(笑)




SEVEN CONVERSATIONS/ Jeff Oster, Vin Downs, Tom Eaton -2024-
 2021年の『BROTHERS』以来の新作かと思いきや、ギタリストのウィル・アッカーマンに代わってヴィン・ダウンズがギターを担当しています。アンビエントなトリオ。アルバムタイトル通り7つのピースで構成された英ます。




EASTERN MONTANA/ George Winston -2024-
 
 2023年に亡くなったジョージの未発表音源集。やっぱり懐かしく聞いてしまいますが、どころかいつもと違ってそわそわしてしまうのは、もう新作を聴くことができないからでしょう。




LOST THERE FOUND HERE/ Masako -2024-
Masako
 Imaginary Road Studiosでの8作目となるピアノ作品集。



 Michael Hedgesに雰囲気が似ているラルフの、ウィルの手による3rdアルバム。今作はフルートのレベッカ・こディス(Rebecca Kodis)とのコラボ。他に様々な動物たちの「野性の声」が散りばめられた、森林の息吹を聞くような仕上がり。Michael Manringがフューチャーされた♪Sleeping Lionは一聴の価値あり。ただ、CDのリリースがないのが残念。




COLORS COLLIDE/ Jill Haley -2024-
 国立公園シリーズ。今回はアリゾナ州にある化石の森公園として知られているPetrified Forest National Parkがテーマです。




EVER SO/ David Lindsay-2024-
 残念ながらCDでのパッケージの予定はないそうですが、サウンドもビジュアルもデビュー当時と変わらない一貫性のあるデビッドのギター・アルバムです。




THE GATHERING -GUITAR- -2024-
 イマジナリー・ロード・スタジオ・レコーディングのうち、ギター・サウンドだけに限ったベスト盤。ウィルがギタリストだからということもあるのでしょう〜 ウィルのレーベルWest Riversideからリリースされています。(レビュー



Imaginary Road Studios 2022Imaginary Road Studios 2023|Imaginary Road Studios 2024|
 
 
(2024/09/29)