Photo by Toshiharu Minagawa.

 ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。
 
 ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで制作されたウィルのプロデュース作品のうち、2021年にリリースされTAアルバム、ならびに元ウィンダム・ヒルのアーティストのアルバムを紹介します。 なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。

 新型コロナウィルスに関しては、世界中でまだまだ余談を許さない自体が続いていますが、ウィルのスタジオでは、昨年からコロナ対策を施した上で、私たちに勇気を与えてくれる音楽を、ミュージシャンとともに作り続けてくれています。




FOXING HOUR/ KoMaGa Trio -2021-
 日本人ハーピスト古佐小基史と2014年のDeManiaのリズム隊によるトリオ編成。古佐小基史:ハープ マイケル・マンリング:フレットレス・ベース クリス・ガルシア:パーカッション。日本のレーベルから2021年1月にリリース(レビュー)。





HOPE/ Todd Boston -2021-
 クラウド・ファウンディングで企画され、晴れてリリースされたアルバム。




HIGH WIND BLUE SKY/ David Lindsay-2021-
  Imaginary Road Studiosから3作目。参加アーティストは前作とほぼ変わらず、チェロのEugene Friesen、ヴァイオリンのCharlie Bisharat、パーカッションのJeff Haynes、イングリッシュ・ホルンのJill Haley、マルチタレントのTom Eaton、そして美しい声のNoah Wilding参加。

そしてフリューゲル・ホーンのJeff OsterとギターのWill Ackerman。




THE CANYONS AND MESAS OF BANDELIER/ Jill Haley-2021-
  Jillの『US NATIONAL PARKS』シリーズの7作目にあたります。当初はデジタル配信のみでしたが、晴れてCDでのリリースも決定されました。(レビュー




THE SILENCE OF GRACE/ Deborah Martin & Jill Haley -2021-
  Jill Haley は春先にもニュー・アルバムを届けてくれましたが、今作はヒーリング・アーティストとエレクトロニクスを主役とした共演です(レビュー




WANDERLUST/ Masako -2021-
Masako
  Jill Haley は春先にもニュー・アルバムを届けてくれましたが、今作はヒーリング・アーティストとエレクトロニクスを主役とした共演です(レビュー




BROTHERS/ Will Ackerman, Jeff Oster, Tom Eaton -2021-
  アルバム・タイトルがイカしている3人のコラボアルバム。そしてジャケットも3人を象徴している丘の上に立つ3本の木がしっかりと。絆をあらわしているのでしょう。(レビュー




CHANGE IS IN THE WIND/ Ann Sweeten -2021-
   8作目となるAnn Sweeten と Will Ackermanのコラボ。コロナ渦という環境の中で制作された作品集。アルバムタイトル曲にも影響が伺えまず。よい方向へと流れて欲しいものです。そして、クレジットにはいつものメンバーが参加してくれているのにもホッとします。(レビュー




WRAPPED IN LIGHT/ Jill Haley-2021-
 Jill名義では今年3作目となるアルバム。『US NATIONAL PARKS』シリーズの8作目にあたります。旦那さん(David Cullen)と息子(Graham Cullen)も参加。仲の良いアンサンブルが堪能できます。(レビュー




THE KEY'S WITHIN/ Tríona Ní Dhomhnaill-2021-
 ソロ名義では、おそらく1975年以来の作品。ピアノ・ソロを中心に、極力それ以外の音を排除したシンプルな作品。アルバムジャケットのように、静かな風景の中で戯れる光と風のよう(レビュー

 

MURMURATION/ Barbara Higbie -2021-
 前作に引き続きピアノとチェロのアンサンブル。ウィンダム・ヒル回帰的な作風は、最近のステージングでかつてのメイトや、フォロワーとの共演の影響でしょうか?
Imaginary Road Studios 2019Imaginary Road Studios 2020|Imaginary Road Studios 2021|
 
 
(2024/07/14)