星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)
12月29日「オリオン大星雲、M78」

 あいかわらず恐ろしいまでに美しい光景だと思う。特にトラペジウム付近が明るく、12センチ反射では複雑に入り組んだ姿が素晴らしい。ただ夜空が異様に明るいためにM43が見えない。 
 夜空が明るいのは、周りのネオンのせいだが、何となく春霞が掛かったようなトロンとした星空は、ピナトゥボ火山による微塵の上層大気汚染の影響ではないだろうか。それでなくても地平線付近の低い空は星が良く見えないのに、ますます見えなくなってゆく。そういえば、てっきり廃止されたと思っていたサーチライトが、臼井の中古車センターで復活し、その姿はまるで長い尾を引いた彗星のようだ。(03h00m)

---メシエスケッチアルバム(1991)

M42(オリオン星雲)
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屈折80ミリ24倍
反射120ミリ102倍

M78
 昨日と比べると透明度が良いようだ。空の明るさ(白さ)は大差ないけど、M43も見えたし、このM78も反射にOr7を使っても見えなくはならなかった。前にこの星雲を見たときは、今日と同じ条件では淡い星雲は消え、2つの星しか見えなかったというようなコメントが書いてあったから、まずまずの星空かもしれない。
 ぼおっとした光芒は、まるで彗星のようだ。この星雲の名前を知っている人なら、ある種の期待を持って覗くかもしれないが。こんな淡い星雲を直視したら、たちまちのうちに消えてしまい、2つ仲良く並んだ兄弟のような星2つだけしか見ることができないだろう。(24h20m)
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屈折80ミリ85倍
反射120ミリ102倍
 
 




12月29日 水星と金星の接近
 2021年暮れ。2022年早々に東方最大離角となる水星(2022/01/07)と、地球と太陽の間に入り込む内合になる金星(2022/01/09)の接近。肉眼だとまったくわからなかったが、金星を望遠で捉えたこの写真、よく見ると掛けた形がわかる。きっと目の良い人なら輝線をうまく遮れば三日月状の姿が見えるに違いない。(「水星」のアルバムへ
- - - ほしにっき(2021)
 

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