星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 

 星の音楽、宇宙の響きというページ名にしてみましたが、特にクラシックの世界における、その手の「タイトル」の曲を集めてみました。中には、モロ、星空からインスピレーションを受けて作曲された曲もあり、興味は尽きません。

 また、1900年に入ってからは、いわゆる現代音楽の中に宇宙・天文に関係するテーマが取り入れられていく傾向が強くなってきているようです。
 私には現代天文学が、自らの観測結果から導いた「神の作った気まぐれな宇宙」という束縛から離れたことが大きく影響しているのでは?と思えます。

 天体望遠鏡や写真などの観測結果や実験によって得られた姿から考察し、数学や物理などの世界が解く「無機質な宇宙の姿」の発見。それが通信手段の発達により世界中に届けられるようになり、それに呼応するかのように、感受性の豊かな作曲家たちが無調の音楽に傾倒していった… そんな風に思っています。

 私は作曲家ではないので、そのイマジネーションはまったく関知するところではありませんが、「無機質の世界」と「無調の音楽」は相性がいい?そんなことを考えながら耳を傾けると、現代音楽も普通に(笑)聞くことができるようになりました。

 ここでは、テーマが完全に星や宇宙とかかわりのあるもの、あるいはタイトルだけ借用してきたもの、作曲家の意に反して、のちの人が「らしい」タイトルを付けた曲までをご紹介します。

 これらの曲を、実際に星空を眺めながら聴くもよし、宇宙論や星座(ギリシア神話など)に関する本を読むときのB.G.M.で聴くもよし。

随時追加中。

 

中世 ~1700
曲名
原題
作曲家
天体のハルモニア
Celestial Hierarchy
天文の女神ウラニア
Urania
天体の調和(1589) L'armonia delle Sfere クリストファノ・マルヴェッティ(1547-1599)
    コンスタンティン・ホイヘンス(1596-1687)

(ヴィンチェンツォはガリレオ・ガリレイの父、コンスタンティンはクリスティアン・ホイヘンスの父)

 

1701~1800
曲名
原題
作曲家
歌劇「惑星の調和」(1723)
La concordia de' pianeti
アントニオ・カルダーラ(1670-1736)
組曲「惑星の性質ないし本質」(1739?)
Die Natur und Eigenschaft der Planeten
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707)
交響曲第43番「マーキュリー*」(1771)
Symphonie No.43
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
劇的セレナータ「シピオーネの夢」(1771)
Il sogno di Scipione
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
Sonnen - Quartette Op.20
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
Symphonie No.41
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
String Quartet in B-Flat Major, Op. 76-4, Hob.III:78
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)

*出版社がつけたニックネーム

 

1801~1900
曲名 原題 作曲家
宵の明星 Op.180
Abendsterne
ヨーゼフ・ランナー(1801-1847)
カドリーユ「北極星」Op.153
Nordstern-Quadrille
ヨハン・シュトラウス II(1825-1899)
ポルカ「宵の明星」Op.249
Hesperus-Polka
ヨハン・シュトラウス II
ポルカ・シュネル「暁の明星」Op.266
Lucifer-Polka
ヨハン・シュトラウス II
流れ星 Op.96
Sternschnuppen, Walzer
ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870)
明星レントラー Op.220(1867)
Hesperus-Ländler
ヨーゼフ・シュトラウス
天体の音楽 Op.235(1868)
Sphärenklänge, Walzer
ヨーゼフ・シュトラウス
金星の軌道 Op.279(1870)
Hesperus-Bahnen, Walzer
ヨーゼフ・シュトラウス
夜想交響詩「星たちに」(1874)
Poeme nocturne: aux etoiles
アンリ・デュパルク
占星術師(1882)
Astrologo
フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)
金星の日面通過(1883)
Transit of Venus
ジョン・フィリップ・スーザ(1854-1932)
月の光(1890)
Clair de Lune
クロード・ドビュッシー(1862-1918)

 

1901~2000
曲名 原題 作曲家
天体の音楽 Op.13-5(1905)
Winterreigen, Op.13
エルンスト・フォン・ドホナーニ(1877-1960)
交響曲第8番(1906/1907)
Symphonie Nr. 8
グスタフ・マーラー(1864-1910)
星のセレナード(1911)
Serenade aux etoiles, Op.142
セシル・シャルセード(1857-1944)
宇宙交響曲(1911/1916未完)
Universe Symphony
チャールズ・アイヴス(1874-1954)
星の王(1912)
Le Roi des étoiles
イゴーリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
The Planets
グスタフ・ホルスト(1874-1934)
喜歌劇「天文学者」(1916)
Der Sterngucker
フランツ・レハール(1870-1948)
天球の音楽(1916~1918)
Music of the Spheres
ルーズ・ランゴー(1893-1952)
黄道十二宮(1932)
le zodiaque
ジョルジュ・ミゴ (1891-1976)
星空の詩(1933)
vers la voûte étoilée
シャルル・ケックラン(1867-1950)
歌劇「世界の調和」(1936)
Die Harmonie der Welt
パウル・ヒンデミット(1895-1963)
バレエ「占星術」(1938)
Horoscope
コンスタント・ランバート(1905-1951)
オリオンの3つ星(1939)
As tres Marias
ヴィラ=ロボス(1887-1959)
le docteur fabricius
シャルル・ケックラン(1867-1950)
降る星の如く(1948)
Lluvia de estrellas
オスマル・マデルナ(1918-1951)
交響曲「世界の調和」(1950/51)
Die Harmonie der Welt
パウル・ヒンデミット(1895-1963)
黄道十二宮の交響曲(1951)
Sinfonia dello zodiaco
ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973)
Constellation-Miroir 
ピエール・ブーレーズ(1925-2016)
黄道星図(1961/62)
Atlas Eclipticalis
ジョン・ケージ(1912-1992)
宇宙(1961/2006)
Kosmos
ピーター・エトヴェシュ(1944-)
星の本(1962/2006)
Book of Stars
ウィルフレード・ヒラー(1941-)
星座(1965)
Constellazioni
リッカルド・マリピエロ(1914-2003)
アステリズム(1968)*
Asterism
武満徹(1930-1996)
星辰譜(1969)*
Constellation
八村義夫(1938-1985)
カシオペア(1971)*
Cassiopeia
武満徹(1930-1996)
対地星(1971)
Antikhthon
ヤニス・クセナキス(1922-2001)
宇宙進化論(1971)*
Kosmogonia
クシシュトフ・ペンデレツキ (1933-2020)
峡谷から星たちへ (1971-74)*
Des canyons aux etoiles
オリヴィエ・メシアン(1908-1992)
Ainsi la nuit
アンリ・デュティユー(1916-2013)
Makrokosmos
ジョージ・クラム(1929-)
山羊座の歌 (1972)*
Canti del Capricorno
ジャチント・シェルシ (1905-1988)
Cartas Celestes
アルメイダ・プラド (1943-2010)
アストロノミア(1975)*
Astronomia
廣瀬量平 (1930-2008)
音色、空間、運動 -星月夜に基づく-(1978)
Pleiades
アンリ・デュティユー(1916-2013)
プレアデス(1978)
Pleiades
ヤニス・クセナキス(1922-2001)
南天のエチュード(1979-80/89-90)
Etude Australes
ジョン・ケージ(1912-1992)
カンタータ「黄道十二宮」(1974)
Signs of the Zodiac
ボリス・チャイコフスキー(1925-1996)
黄道十二宮(1975)
Tierkreis
カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007)
交響曲第5番「天球の交響曲」(1975)
Sinfonia di Sfere
アンジェイ・パヌフニク(1914-1991)
全天のエチュード(1970-80/89-90)
Freeman Etudes
ジョン・ケージ(1912-1992)
獣帯(1976)
Zodiac Trio
ウィリアム・マサイアス (1934-1992)
Etudes Boreales
ジョン・ケージ(1912-1992)
星座(1978)
フランク・ベッカー(1912-1992)
彗星(1980)
The Comet
豊田貴志(1959-)
恒星風(1981)*
Star Wind
ヴャチェスラフ・アルチョーモフ (1941-)
月光の夢(1982)
Sni pri lunnom svetye
ヴャチェスラフ・アルチョーモフ (1941-)
黄道十二宮図(1982)
Zodiak
カスパー・ディートヘルム(1926-1997)
太陽讃歌(1983)
Chant des soleils
ヤニス・クセナキス(1922-2001)
オリオンとプレアデス(1984)
Chant des soleils
武満徹(1930-1996)
ハレー彗星(1985)
Halley's Comet
アトラス
Pleiades Dances
吉松隆(1953- )
銀河巡礼(1987)
Starry Sky Cycle
ウルマス・シサスク(1960- )
土星の側面(1989)
Aspects of Saturn
マーカス・ブラント(1947- )
プレアデス(1989)
Starry Sky Cycle
ウルマス・シサスク(1960- )
ウナリからアンドロメダへの絶対的な旅 (1989)
Voyage absolu des Unari vers Andromede
ヤニス・クセナキス(1922-2001)
天の川(1990)
Starry Sky Cycle
ウルマス・シサスク(1960- )
弦楽四重奏曲第5番(1990)*
Before the universe was born
ホラチウ・ラドゥレスク(1942-2008)
アストロノーシア(星座)
Astrognosia
マグネ・アムダール(1942-)
Starry Sky Cycle
ウルマス・シサスク(1960- )
Galaxy (1993)*
Galaxy
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
The Zoo in the Sky
田中かれん(1961-)
Meteors and Pulsars (1998)*
Meteors and Pulsars
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
Pulses and Universe Reborn (1998)*
Pulses and Universe Reborn
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
New Meteors(2000)*
New Meteors
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
冥王星(2000)
Pluto, The Renewer
コリン・マシューズ(1946-)

 

2001~
曲名
原題
作曲家
歌劇「ガリレオ・ガリレイ」(2001)
Pluto, The Renewer
フィリップ・グラス(1937-)
惑星(2002)
The Planets
ロムアルツ・ヤルマクス(1931~)
Remote Pulsar(2002)*
Remote Pulsar
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
太陽の輪(2002)
Sun Rings
テリー・ライリー(1935~)
アステロイド4179:トータティス(2005)<1911/div>
Asteroid 4179: Toutatis
カイヤ・サーリアホ(1952-)
オシリスに向かって(2005)
Towards Osiris
マティアス・ピンチャー(1971-)
ケレス(2005)
Ceres
マーク=アントニー・タネジ(1960-)
Une page d'ephemeride
ピエール・ブーレーズ(1925-2016)
コマロフの墜落(2006)
Komarov's Fall
ブレット・ディーン(1961-)
天空の音楽(2008)
Music Of The Spheres
マイク・オールドフィールド(1953-)
かみのけ座(短調のための12の練習曲)(2009)
Coma Berenices
マルカンドレ・アムラン(1961-)
オールトの雲
Oort Cloud
イェクスパー・ホルメン(1971-)
アンドロメダ銀河(2014)
Andromeda Galaxy
菅野 由弘(1953-)
空の天体地図(2014)
A Celestial Map of the Sky
ターリック・オレガン(1978-)
惑星 (2016)
The Planets
ロゼッタ(2016) Rosetta ヴァンゲリス(1943-)
Black Holes' Collision(2016)*
Black Holes' Collision
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
Cosmic Pulse(2016)*
Cosmic Pulse
イアンク・ドゥミトレスク(1944-)
惑星 The Planets ペント・ロレンツェン
星座   ジャン・フロワドゥヴォー
コホーテク彗星  
ペッレグリーノ・チェシオ・サントゥッチ(1921-2010)

 

 
 
home

 

編集後記(更新履歴)

2020.07.30

星座(リッカルド・マリピエロ)

  夜想交響詩「星たちに」(アンリ・デュパルク)
  音色、空間、運動 -星月夜に基づく-(アンリ・デュティユー)
  デュティユーは、副題の絵画「星月夜」にインスピレーションを受けて作曲された組曲で、第1楽章「星雲」、第2楽章「間奏曲」、第3楽章「星座」

2020.07.29

空の天体地図(ターリック・オレガン)

  星のセレナーデ(セシル・シャミナード)

2020.07.25

オールトの雲(イェクスパー・ホルメン)

  天体の音楽(エルンスト・フォン・ドホナーニ)※「冬の輪舞 Op.13」より第5曲
  カルタス・セレステス(アルメイダ・プラド)
  天体の調和(クリストファノ・マルヴェッティ)

2020.07.12

Nさんから *の楽曲の紹介がありました。いつもありがとうございます。
ヴャチェスラフ・アルチョーモフ
イアンク・ドゥミトレスク、武満徹、廣瀬量平、佐藤聰明、八村義夫、西村朗


2020.07.06 歌劇「ガリレオ・ガリレイ」(フィリップ・グラス)

  歌劇「世界の調和」(パウル・ヒンデミット)
  占星術師 Op.33-5(フェルッチョ・ブゾーニ)
  グラスとヒンデミットのオペラは同じ時代の天文学者、すなわちガリレオとケプラーを扱った者です。ヒンデミットの作品は後に交響曲へ編曲されています。ブゾーニはピアノ組曲の中の1曲です。

2020.06.16 対地星、太陽讃歌、ウナリからアンドロメダへの絶対的な旅(以上クセナキス)
2020.06.17 ユニヴァース・シンフォニー(チャールズ・アイヴス)
2020.06.17 オリオンとプレアデス、カシオペア、アステリズム(武満徹)
  以上3名の作品をNさんから情報をいただきました。ありがとうございます。武満徹以外は初耳です。
※今回より履歴を残すことにしました。