八つの輪にはそれぞれセイレーンが立っていて 天球のはずみ車の回転するのに合わせて 一人ひとり違った調子で歌ったが 全部で八つのセイレーンの歌声は 単一音階の協和音を構成していた |
プラトン『国家』 (Platon, B.C.387-B.C.322) |
高い音 低い音が混じりあって 多種多様なハーモニーが生み出されていく 言うまでもないことだが 天体がこうした素早い動きをしている以上 音を立てずにいるなどあり得ない |
マルクス・トゥッリウス・キケロ (Marcus Tullius Cicero, B.C.106-B.C.43) |
本来動いているものは 何もかも神に支配されていて 天使はそうした動きを 天体に伝えているのです |
アウレリウス・アウグスティヌス (Aurelius Augustinus, 354-430) |
調和の女神は
右手に盾のようなものを持っている それは全体が丸く 同心円状に輪が重なっていて 珍しいことにその輪の間に星座が描かれている この不思議な丸い形をしたものが奏でる調べは どんな楽器が奏でる音よりも素晴らしい |
マルティアーヌス・カッペラ (Martianus Minneus Felix Capella,365-440) |