このページでは、私の好きな「デンオン・アリアーレ・シリーズ」を紹介します。もともとデンオン・アリアーレ・シリーズは、フルートの有田正広を中心としたバロック作品を紹介するというコンセプトでスタートしたシリーズでしたが、2013年現在までに、有田氏を中心とする日本の演奏家たちによるバロック音楽と、古典派の作曲家たちのカタログが多数リリースされるようになり、「バロック」にこだわることのない作品集をリリースています。 そして、このシリーズのユニークな点は、様々なアーティストの魅力あるアルバムが、私の好きな画家である有元利夫(1946-1985)の作品をジャケットに使用していることです。有元氏の作品は、自身もリコーダーなどのバロック音楽を奏でるだけあって、タイトルにも音楽用語や作曲家の名前が登場します。なので、音楽のコンセプトに見事調和しているのではないでしょうか。このおかげでビジュアル的にも統一感のあるシリーズとなり、ジャケットを飾って眺めながら音楽を楽しむことができるのです。 ここでは、1995年にリリースされた5枚を紹介します。 |
- ジャケット:雲 -
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- ジャケット:遥かなる日々 - |
せっかくのピリオド楽器による演奏なのに、ソリストはもちろんの事、オーケストラメンバーの使用楽器の詳細がないのが残念。 |
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十字架上のキリストの最後の七つの言葉はハイドンのお気に入りで、オラトリオ版、ピアノ版、そしてオリジナルであるオーケストラ版の編曲から生まれた弦楽四重奏曲版。クイケンがアリアーレ・シリーズの中で最初に取り上げたハイドン物が、この曲だったというのは意外でした。もっとポピュラーな曲があるのに。 |
- ジャケット:二本の柱の間 -
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今では、すっかり日本人として世界的なバロック・ヴァイオリニストのとして活躍していますが、このころはまだアンサンブルのメンバーとしてのレコーディングが目立っていましたが、このヘンデルのヴァイオリン・ソナタは寺神戸氏初のソロ・アルバムです。地元にクイケン四重奏団のヴィオラ奏者として来日した際、このデビューアルバムにサインをしてもらったのですが、嬉しそうなしぐさと表情が印象的でした。今では把握しきれないほどのレコーディングを行っていますが、ソロとしてはこのアルバムが出発点となり、未だに明るい音色のヘンデルが瑞々しく鳴り響いています。
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