このページでは、私の好きな「デンオン・アリアーレ・シリーズ」を紹介します。もともとデンオン・アリアーレ・シリーズは、フルートの有田正広を中心としたバロック作品を紹介するというコンセプトでスタートしたシリーズでしたが、2013年現在までに、有田氏を中心とする日本の演奏家たちによるバロック音楽と、古典派の作曲家たちのカタログが多数リリースされるようになり、「バロック」にこだわることのない作品集をリリースています。 そして、このシリーズのユニークな点は、様々なアーティストの魅力あるアルバムが、私の好きな画家である有元利夫(1946-1985)の作品をジャケットに使用していることです。有元氏の作品は、自身もリコーダーなどのバロック音楽を奏でるだけあって、タイトルにも音楽用語や作曲家の名前が登場します。なので、音楽のコンセプトに見事調和しているのではないでしょうか。このおかげでビジュアル的にも統一感のあるシリーズとなり、ジャケットを飾って眺めながら音楽を楽しむことができるのです。 ここでは、1993年にリリースされたアルバムを紹介します。 |
♪1992年8月4-8日、パリ、コンセルヴァトワール |
♪1993年2月21、22日 オランダ、ハーレム、ルター教会 |
寺神戸亮:バロック・ヴァイオリン ♪1993年2月26〜3月9日 オランダ、ハーレム、ルター教会 |
レコーディング・データを見ると、前作にあたるヴィーラント・クイケンのソロアルバムのセッションに引き続き行われたのでしょう。ロケーションと日時が近いようです。今作は寺神戸亮氏のソロ・アルバムということで、ルクレールが取り上げられました。私はこの作曲家の「2挺のためのヴァイオリン・ソナタ」がバロックにのめりこむきっかけとなった経緯があるので、非常に楽しみな作曲家の作品でした。このセッションは曲によって通奏低音が異なっています。作品VI/VII/X/XIではチェンバロが1702年をモデルにした楽器にヨハネス・ティルケをモデルに製作されたヴィオラ・ダ・ガンバ。IV/VIIIは1769年のタスキンをモデルにしたチェンバロに1570年ころのクレモナによるバロック・チェロ。
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- ジャケット:春 - |
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- ジャケット:転生 - |
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- ジャケット:春 - |
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