星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


「シリウスとプロキオン」tupichan 2021

カール・セイガン


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★カール・セーガン(邦訳)
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
米下院UFOシンポジウム
下院議員と科学者による“国策としてのUFO研究”討論
米下院科学および宇宙航行学委員会編
(遠藤みか子訳)
本の風景社(2003)
ISBN4-8354-7178-4


 テレビでは今もUFOに関する番組は人気で、普段のニュースでも謎の発光体が撮影されたといってはマーク・スノウのXファイルのテーマを流して、宇宙人の乗り物へと誘っているかのようです。私も、実際、この手の番組を見るのは好きですが、あくまでも否定派として見て楽しむ程度のもの。
  アメリカではここに報告されているように、かなり本腰を入れてUFOに対しての討論が行われています。1968年に米下院科学および宇 宙航行学委員会が主催し、カール・セーガンを含む6名の科学者たちによるUFO問題の公聴会などが行なわれていました。これはその議事録を収録したものであり、同時代の科学者によるUFO論文を収録した一冊として貴重な報告書。

異星人との知的交信
Carl Sagan, editor
Communication withExtraterrestrial Intelligence
カール・セイガン/編(金子務・佐竹誠也訳)
河出書房新社(1976)
ISBN4-320-04654-4
 まだまだ異星人との交信をSFとして捉えていたような時代に、一部の科学者たちの間で真剣に議論が始まっていました。これは、ビュラカンまだ著作者をカール「セイガン」となっているころから、博士の本屋翻訳されて出版されていました。というのも、これとは別に『エデンの恐竜』がピューリツァー賞を受賞されたからではないでしょうか? もともとの出版は日本語版は出版されず、米国で1972年に出版後4年経って翻訳されました。
 SETIの前身であるCETIから始まり、フランク・ドレイクの方程式に沿って参加者たちの討論が収められています。これを読むと、天文学がいかに様々な分野と繋がりを持って研究されているかがわかります。なので、理解が難しい箇所も多々あったり。これらをうまくまとめてくれたのが、のちに『コスモス』へと続いて行ったのでしょう。
ハレー彗星
COMET
カール・セーガン/
アン・ドルーヤン著
(小尾信彌訳)
集英社(1985)
ISBN4-08-773069-7
 帯にも書かれている通り、科学番組『コスモス』放送以降のセーガン博士の人気は尋常ではなく、それは日米同時発売にも現れています(笑)。
  「宗教とは信じること。科学とは疑ってみること。この本では真実を見破るためにはどうしたらいいかを教えてくれます。心の奥にあったオカルトへの恐怖心がなくなりました。考える素材が彼の考えから考えてみると、まったくといっていいほど星の世界へと通じていくからです。
 ここに書いてあることをすべて信じろといっているのではありません。この世の出来事をすべて鵜呑みにしてはいけない、彼はこの本の中でそう言っているのです。」

アマゾンで、こうようなレビューしましたが、今もってその考えは変わりません。





★カール・セーガン(英語)
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
COSMOS(2003)
ISBN978-0-345-53943-4


 カール・セーガンの名前を日本でスターダムに押し上げたベストセラーで、テレビ朝日系列で放送された科学番組「COSMOS」でした。このテレビドキュメンタリーシリーズに感銘を受けた人は世界中に何人いることでしょうか。日本では放送に合わせて木村繁氏の翻訳で / 2冊に分けて出版されました。

COSMOS(2003)
ISBN978-0-345-53943-4


 コスモスの新しいシリーズが開始されたことに再出版されたペーパーバック版。冒頭に、テレビ・シリーズの新キャストに抜擢されたニール・ドグラース・タイソンと、アン・ドルーヤンが謝辞を追加しています。難しい科学用語がたくさん… 邦訳はありがたいです(笑)

PALE BLUE DOT
 邦題「惑星へ」というタイトルで1994年に上/下で出版されましたが、今では原題の「PALE BULE DOT」の方が知名度があり、かえって邦題では意味不明となっているような気もします。セーガン博士が自ら朗読しているオーディオ・ブックもあり、有名なPale Blue Dotでは、その朗読に映像を加えた作品がYou Tubuにアップされています。これはその原本です。
PALE BLUE DOT(1997)
PALE BLUE DOT
ISBN978-0-345-37659-6
 この著作から作られた有名な箇所を電車の中でも読みたくて、手軽なペーパーバック版を購入しました。COSMOSのペーパーバック版には挿し絵など所々(オリジナルに比べると少ない)はいっていますが、こちらは皆無(笑)

From this distant vantage point ...
COMET(1985)
Carl Sagan, Ann Druyan
 日本語版も大型本でしたが、オリジナルよりもページ数が半分ぐらいしかなかったので、図版が少ないんだろうと思い英語版も購入しました。予感は大当たりで、今までに見たことのない彗星の姿が収められていました。ビジュアル的に楽しめる(英文はどうしたぁ?)一冊です。

 

 カール・セーガン(1934-1996)の考え方に共感する人は多かったはず。彼の著作は、タイトルこそ変化していくものの、ほぼ同じ趣旨に貫かれており、最もわかりやすくしたものが科学番組「コスモス」でしょう。






★その他(邦訳)
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
COSMOS
コスモス いくつもの世界
アン・ドルーヤン著
(藤井留美訳/臼田-佐藤功美子
 日本語版監修 )
NATIONAL GEOGRAPHIC
(2020)
ISBN978-4-86313-483-6


 カール・セーガンの『コスモス』から40年。元妻のアン・ドルーヤンが執筆した続編。同時に科学ドキュメンタリーも制作されました。

コスモスニール・ドグラース・タイソン

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