星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


「ヒアデスとプレアデス」tupichan 1990

小説


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★その他(文学)
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
シェイクスピア星物語
葛西洋樹/著
講談社(1996)
ISBN4-06-208225-X


 シェイクスピアと言えば、天王星の衛星に小説の登場人物の名前が付けられている程度しか認識がなかったのですが、この本を読んで帯に書いてある如し「シェイクスピアは大の天文マニアだった」と気づかされました。この本の元々は、朝日新聞社の『科学朝日』に連載していた「天文屋のこだわりシェクスピア」とのことで、それに加筆して仕上げたとのこと。また当時の星空の再現は「StellaNavigator」で再現されています。




★小説
タイトル/著者 出版社(出版年) ISBN  
天地明察
冲方 丁/著
角川書店(2009)
ISBN978-4-04-874013-5
 
月のえくぼを見た男
麻田剛立
鹿毛敏夫/著 関屋敏隆/画
くもん出版(2008)
ISBN978-4-7743-1391-7


 下記の文庫版あとがきに「そもそも、くもん出版版は、おとなではなく、中学生や小学校高学年生が読んで理解できるように文章を作成し、出来上がった物語をもとに挿し絵を描いていただいて完成させた協同作品であった」とあります。確かに挿し絵などがところどころにあり挟まれていて、その点では「子供向け」かもしれませんが、麻田剛立を扱った伝記はほぼ皆無に等しいので、非常に貴重な一冊と言えるでしょう。
 他にもくもん出版からは、同じ作者による剛立の門下生間重富を題材にした『星空に魅せられた男』や、『天と地を測った男』(岡崎ひでたか)など『〜男』シリーズが出版されていて、日本史に疎い私など、最初に手をつける史料としては取っ付きやすい
月に名前を残した男
江戸の天文学者麻田剛立
鹿毛敏夫/著
角川ソフィア文庫
(2012)
ISBN978-4-04-405209-6


 巻末に「くもん出版に一部手を加え、解題の上、文庫化したもの」とあり、確かに挿し絵などがなくなった分、大人向けのような感じがしますが、文字が大きいので、あまり違いが感じられません。巻末の略年譜は資料価値が高いです。(くもん版にもあり)
天空に魅せられた生涯
小説麻田剛立伝
柳田 昭/著
近代文藝社(1994)



ISBN4-7733-2790-1

 
夢をまことに
山本 兼一/著
文藝春秋(2015)

ISBN978-4-16-394205-6
 
一身二生 吉宗の遺言
太田 俊明/著
集英社(2014)
ISBN978-4-08-789003-7
 
大江戸仙花暦
石川 英輔/著
講談社文庫(2002)
ISBN4-06-273614-4

「男には、現在と百六十年前の過去の世界との間を自由に往復できる不思議な能力があった」

 日比谷文化図書館の「日比谷カレッジ」で月をテーマに、史料集めをしている際に出会った一冊。この小説、どうやら「大江戸シリーズ」の第6弾だとか。タイトルは『仙花暦』で、「暦」というところから、二十六夜の月見が題材になっていました。江戸庶民たちの月への思いがいじらしく、主人公が最後に「月を地球の衛星であるただの岩の塊としか見られない自分が寂しくなって来た」という言葉に共感しました。

 

四千万歩の男(一)
井上 ひさし/著
講談社(1992)    
四千万歩の男(ニ)
井上 ひさし/著
講談社(1992)    
四千万歩の男(三)
井上 ひさし/著
講談社(1992)    
四千万歩の男(四)
井上 ひさし/著

講談社(1992)    
四千万歩の男(五)
井上 ひさし/著
講談社(1992)    
四千万歩の男 忠敬の生き方
井上 ひさし/著
講談社(2003)    
新装版 間宮林蔵
吉村昭/著

講談社文庫(2013)
ISBN978-4-06-277077-4
 井上ひさしの「四千万歩の男」に触発されて、次に手を出したのが間宮林蔵。作者の表現の違いから人物像への好感度(?)もだいぶ左右されてしまいます。あまりにも井上氏の人物像が親しみやすかったから、林蔵への慣れに時間が掛かってしまいました。史実にもとずく小説だけに「へぇぇ」ということも多く、こちらも日本史(天文に関わることぐらいですが)の面白さに触れることができたようです。

 この小説を読んで次に興味をもったのは「シーボルト事件」
幕府天文方書物奉行
高橋景保一件
二宮 陸雄/著
愛育社(2005)
ISBN4-7500-0233-X
 



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