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「三日月と水星」tupichan 2022

ギリシア神話とその周辺(神話・哲学など)


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★ギリシア神話とその周辺 1
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
ギリシア神話
アポロドーロス/著(高津春繁/訳)
岩波書店(1994)
ISBN4-00-007132-7


 初めて手にした「ムズカシソウな」ギリシア神話の本のうちの一冊。今まで親しんでいた星座神話のオリジナルという感覚で読んでいくと、いかにデフォルメされたような話が多かったことか! ということに気づかされました。あとで紹介しているヒュギーヌス同様、一切の(作者の)感情を廃した話し振りに、かえって古代人の受けた当時の感覚が伝わってくるようです。ギリシア神話を読むなら、まずはこの一冊とお勧め。ちなみに私が所持しているのが1994年に出版された「ワイド版岩波文庫」シリーズなので、読みやすいです。
ギリシア・ローマ神話
ブルフィンチ/著(野上弥生子/訳)
岩波書店(1991)
ISBN4-00-007029-0
 トマス・ブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』は、一対何度再販されているのでしょうか!大ベストセラーとなっている書です。出版社、シリーズによっては数冊に分売されることもあったり、岩波と違って表紙がメルヘンチックだったり… その都度書店で手にして見ると、「ブルフィンチか…」と、危うく買っちゃいそうなことが何度かありました(笑)
転身物語
オウィディウス/著
(田中秀央・前田敬作/訳)
人文書院(1966)
(分)0097(製)100005(出)3266
 オウィディウスの『メタモルフォーセス』を日本では『変身物語』と読んだりこの書のように『転身物語』と訳したりしています。星座のガイドブックで紹介されている星座神話も、その著者の言葉に置き替えられるのと一緒で、様々な翻訳者による同タイトルのオウィディウスが存在します。古の頃、語り部の話す形式と同じく、様々な訳者の様々な語り口で読めるところが、ギリシア神話の面白いところではないでしょうか?
メタモルフォーシス
アントーニーヌス・リーベラーリス/著
(安村典子/訳)
講談社文芸文庫(2006)
ISBN4-06-198436-5
 オウィディウスと同タイトルですが、別人が編んだギリシア神話集。その数は41の変身物語。神々によって様々なモノに返信させられてしまった顛末が「善悪の判断や装飾を一切加えない」で綴られています。読み手は事実だけを突きつけられます。これまで知られていない物語もあったりして貴重な神話集(文庫なのにちょっと高いかも)。しかし本邦初訳。
ホメーロスの諸神讃歌
ホメーロス/著(沓掛良彦/訳)
ちくま学芸文庫(2004)
ISBN4-480-08869-5
 1990年に出版された同タイトルの文庫化。電車の中にホメロスを持ち込めます(笑)。
ギリシア神話 - 新装版
フェリックス・ギラン/著(中島健/訳)
青土社(1991)
ISBN4-7917-5144-2
 著者であるフェリックス・ギランがまとめた『世界の神話』の中の、ギリシア神話の章の全訳。数多いギリシア神話の本を選ぶ際に目次にあった「星・気象の神々」「オーリーオーン、プレイアデス、ヒュアデス」を目にしたからこの書を選んだような気がします。
ギリシア・ローマ神話
呉茂一/著
新潮社(1994)
ISBN4-10-307103-6

 昭和31年に上下二册で出版され「勇壮な叙事詩の世界を読みやすく書き下ろし、わが国で初めて体系的にまとめあげた名著」と帯に書かれています(すでに私の帯はボロボロ…)。1992年、新装版として活字も大きく一冊にまとめられて、さらに読みやすくなっていると思います。

ギリシア神話・新装版
(THE GREEK MYTHS)
ロバート・グレイヴス/著 (高杉一郎/訳)
紀伊國屋書店(1998)
ISBN4-314-00827-X

 昭和31年に上下二册で出版され「勇壮な叙事詩の世界を読みやすく書き下ろし、わが国で初めて体系的にまとめあげた名著」と帯に書かれています(すでに私の帯はボロボロ…)。1992年、新装版として活字も大きく一冊にまとめられて、さらに読みやすくなっていると思います。

幻想のオリンポス〜 ギリシャの神々と英雄たち
(THE GREEK MYTHS)
バーナード・エヴスリン/著 (三浦朱門/訳)
朝日新聞社(1979)
0098-219056-0042
 演劇作家による語り口によるギリシア神話の世界。だからタイトルも味も素っ気もない『ギリシア神話』ではなく、それだけで読み手の想像をかき立ててくれます。
楽しいギリシャ神話ものがたり
(I grandi miti greci)
ルチャーノ・デ・クレシェンツォ/著 (谷口伊兵衛/訳)
文芸社(2013)
ISBN978-4-286-14311-8
 文庫サイズで700ページを超える紙数だから、かなり分厚い。しかし、そんな苦言も吹き飛ばしてしまうほどの面白さ。同じギリシア神話を読んでいるのに、一気に読み終えてしまいました。あとがきを読むと、作者はギリシア神話に忠実にしたがうのではなく敷衍訳しているとのことで、それが読みやすくしているのかもしれません。これはお勧めできる一冊です。






★ギリシア神話とその周辺 2
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
変身物語1
オウィディウス/著(高橋宏幸/訳)
京都大学学術出版会(2019)
ISBN978-4-8140-0280-1


 星座神話の宝庫。というより、今日様々な星座の本で紹介されている星座神話は、このオウィディウスの『変身物語』を元ネタ(原典)にしています。国内でも岩波などから翻訳されていますが、これは2021年現在、もっとも新しい訳です。全15巻のうち、第8巻まで収録されています。
変身物語2
オウィディウス/著(高橋宏幸/訳)
京都大学学術出版会(2020)
ISBN978-4-8140-0222-1
 1に引き続き、1年後に無事出版されました。第9巻から第15巻まで。
ギリシア教訓叙事詩集
アラトス、ニカンドロス、オッピアノス/著
(伊藤照夫/訳)
京都大学学術出版会(2007)
ISBN978-4-87698-170-0
 この書の目玉は、なんといってもアラトスの『星辰譜』です。エウドクソス〜ヒッパルコスが残した星座を、一般人にわかりやすく叙事詩という形で天空のガイドを行ってくれたアラトスの星空案内。訳者は特に天文に詳しいわけではないから、感情も入れずに訳してくれています。それがアラトスの著わした叙事詩をストレートに伝えてくれているようで、(自分が実際の星空がわかっているからこそ)古の星空を思いめぐらすことができます。
アルゴナウティカ
アポロニオス・ロディオス/著
(堀川宏/訳)
京都大学学術出版会(2019)
ISBN978-4-8140-0174-3
 おひつじ座のモデルとなった金毛羊をめぐる物語。ハリーハウゼンの映画も作られました。航海の物語なので、ところどころで星座の名前や出生などの物語が語られます。かんむり座のエピソードも出て来ましたね〜(テーセウス、アリアドネ、ディオニュソス)。
ヘシオドス全作品
(中務哲郎/訳)
京都大学学術出版会(2013)
ISBN978-4-87698-280-6
 ホメロスと双璧のヘシオドスの「全作品」と銘打たれた一冊。天文的には宇宙創成を扱う『神統記』が必携の書。他にも初めて読む『天文詩』(断片と言うのが恨めしい)、『ヘラクレス』など、作品は当然のことながら解題も勉強になります。
神話伝説集
ヒュギヌス/著
(五之治昌比呂/訳)
京都大学学術出版会(2021)
ISBN978-4-8140-282-5
 帯には「ギリシア神話を一冊で知るために恰好のハンドブック的作品」とあるとおり。しかし、あまりにも簡潔すぎて、これからギリシア神話を親しもうと言う人には物足りないかもしれません… 
ホメロス外典/叙事詩逸文集
(中務哲郎/訳)
京都大学学術出版会(2020)
ISBN978-4-8140-0226-9
 






★ギリシア神話とその周辺 3
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
アルゴナウティカ
アルゴ船物語
アポロニオス/著
(岡道男/訳)
講談社文芸文庫(1997)
ISBN4-06-197581-1
 有名な物語でありながら1982年に初めて『世界文学全集』で邦訳され、15年目にして文庫化されたもの。星座のモデルが多数登場するので、主人公の所行には、当時の英雄としてはいろいろと注文はありますが、全容を読むことができることの幸せをかみしめています。2019年の新訳(京都大学学術出版会)が登場するまで、唯一の翻訳本でした。
英雄が語るトロイア戦争
ピロストラトス/著(内田次信/訳)
平凡社(2008)
ISBN978-4-582-76652-3


トロイア戦争で活躍、戦死した英雄がその後を語るという物語。「戦死」ということで、通常の語りではなくイタコの口を通じてという設定。まぁ、イタコと言うのは日本の恐山にいる婆さまたちのことをさすようですが、ここではぶどう園主の口を通じてプロテシラオスが、ホメロスが語らなかったトロイア戦争の真相を語っています。この時代にそんな発想があったなんて! でも、ギリシア神話を読んでいると、死者が地上に出てくる話はいくらでもあるので、それを考えると、この設定でも無理はないのかと思います。
ヘーロイデス
オウィディウス/著(高橋宏幸/訳)
平凡社(2019)
ISBN978-4-582-76894-7
『変身物語』のオウィディウスの作。






★ギリシア神話とその周辺〜 ホメロス
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
『オデュッセイア』を楽しく読む
ルチャーノ・デ・クレシェンツォ/著
( 草皆 伸子/訳)
白水社(1998)
ISBN4-560-04659-X

 海外作家による阿刀田高『ホメロスを楽しく読むために』版のようなガイドブック。先に紹介している『楽しいギリシア神話ものがたり』の作者。
  『イリアス』に比べると、断然冒険譚として読みやすい今作ですが、続編があるわけではないのに、続編を読みたくなってしまいました。つまり、この作者の解釈によるホメロスが読みたい!ということ。
イーリアス物語
バーバラ・レオニ・ピカード/著
(高杉一郎/訳)
岩波書店(1960)

 少年少女向けに書かれた本で、長大な叙事詩もあれこれ端折って親しんでもらおうと趣向を凝らしたもの。図書館の除籍本で、入り口の段ボールにあったものをもらって来ました(笑)

ホメロスを楽しむために
阿刀田高/著
新潮社(1981)
ISBN4-10-334318-4

 作家阿刀田高による『イリアス』解読本、というか「阿刀田のイリアス」面白い。出来ることならこの小説家のこのシリーズは全部読みたくなってしまいました。ということで、次に手を出したのはトロイヤのその後を描いたオウィディウス『アイネイアース』の阿刀田版。まさに帯のごとして「有難い!」

ホメロスの英雄叙事詩
高津春繁/著
岩波新書(1966)
ISBN4-00-414006-4

 日本におけるギリシア神話の第一人者である高津春繁のホメロスガイド。
一. 古代におけるホメーロスの評価
二. ホメーロスの伝記
三. トロイエーをめぐる英雄叙事詩群
四.ミュケーナイ時代とその文化
五.暗黒時代
六. ホメーロスの叙事詩の成立
七. ホメーロスの社会
八. ホメーロスとミュケーナイ時代の社会
九. 英雄の世界
十. 再びホメーロス

ホメロスの世界
藤縄謙三/著
新潮選書(1996)
ISBN4-10-600501-8
第一章 ホメロスの背景
第二章 「イリアス」について
第三章 「オデュッセイア」について
第四章 古典としての価値






★ギリシア神話とその周辺〜 その他
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
歌うギリシャ神話
オペラ・歌曲がもっと楽しくなる教養講座
彌勒忠史/著
アルテスパブリッシング(2019)
ISBN978-4-86559-156-9

 星の数ほど… ないものの(笑)クラシック音楽の花であるオペラ。そんなオペラへのガイドブック。しかも題材をギリシア神話に絞ってくれているので、読んでいてブレがないです。紹介している作品には一部歌詞が抜粋されていて、なかなか馴染みのないオペラ歌詞に触れるチャンスです。まったく知らないオペラがあったりして、そっちの方面への勉強にもなります。
ギリシア神話を知っていますか
阿刀田高/著
新潮社(1981)
ISBN4-10-334303-6

 作家阿刀田高によるギリシア神話の解説本? いや〜、これほど笑えるギリシア神話ってないでしょう? ギリシア喜劇とは違う抱腹絶倒のギリシア神話! 『●●を知っていますか』シリーズとは別に『ホメロスを楽しむために』も氏のガイドで、笑いましょう!

ギリシア神話
西村賀子/著
中央新書(2005)
ISBN4-12-101798-6

 ギリシア神話を紹介は最小限に抑え、神話が伝えた影響力などを考察してくれる解説書。特に第六章。天文とは関わりのない学者が神話と星座について、普段とは別の角度から読み解いてくれるのは、いい刺激になります。ただし、この書からは新たな発見はありませんでしたが…
序 章 身近に息づくギリシア神話
第一章 世界の始まりと人間の誕生
第二章 華麗なる女神たち
第三章 ギリシア神話における生と死
第四章 オリンピックとギリシア神話
第五章 怪物考現学
第六章 空に輝く神話
第七章 トロイア伝説

ギリシア神話の世界観
藤縄謙三/著
新潮選書(1971)
ISBN4-10-600135-7
第一章 神々の顕現
第二章 宇宙および神々の誕生
第三章 神々と風土
第四章 人類文明の神話
第五章 民族形成の伝説
第六章 豊穣と純潔
第七章 神助と神罰
第八章 英雄の再生
第九章 英雄的世界から牧歌的世界へ
ギリシア神話の世界
リチャード・バクストン/著
( 池田裕・古畑正富・服部厚子・池田太郎/訳)
東洋書林(2007)
ISBN978-4-88721-731-7
第I章 コンテクスト、資料、意味
第II章 生成の神話
第III章 オリュンポスの神々:権力、名誉、セクシュアリティ
第IV章 英雄たちの偉業
第V章 家族の伝説
第VI章 神話の風景
第VII章 ギリシア人以後のギリシア神話
ギリシア・ローマ古典文学案内
高津春繁、斉藤忍随/著
岩波文庫別冊(1963)
ISBN4-00-350004-0
下の文学散歩と併せて、ギリシア神話に影響を受け、あるいは続編だったり、今で言う「スピンオフ」だったりする古典の数々。どこから手をつけて良いかわからないから、こうしたガイドブックを活用することで、更なる世界が広がる… こうした本の中にも、天文学に関する当時の哲学者たちの考え方が反映されていて、読みどころがたくさんあります。
ギリシア文学散歩
高橋忍随/著
岩波現代文庫(2007)
ISBN978-4-00-602126-9
I. ホメーロス
II. ヘーシオドス
III. ホメーロス風讃歌
IV. ヘーラクレース物語
V. ヘーロドトス
VI. アイスキュロス
VII. ソポクレース
VIII. トゥーキューディテース
IX. プラトーン
X. プルータルコス






★ギリシア神話とその周辺〜 思想・哲学
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
ソクラテス以前の哲学者たち 第2版
G.S.カーク、J.E.レイヴン、M.スコフィールド/著
(内山勝利・木原志乃・國方栄二・三浦要・丸橋裕/訳)
京都大学学術出版会(2006)
ISBN4-87698-688-6

 宇宙論の出所を突き詰めていくと、民族の「この世の誕生」の民話に行き着きますが、そのあとの、特に古代ギリシア人たちが残してくれた思想の中に、彼らの宇宙への思い、考えが残されています。何言ってんのか想像が難しい展開もありますが、面白いのは、彼らの根底にあるのが、ギリシアの神々ということ。なので、これはギリシア神話のように読むこともできます。まだまだ発掘されていない詩人や自然哲学者の断片など、読んでみたくなります。
 かなりの大型本なので、本棚でドーンと鎮座しています(笑)
ギリシア記
パウサニアス/著
(飯尾都人/訳)
龍渓書舎(1991)
ISBN4-8447-8333-5

 古代ギリシアの旅のガイドブック的な作品。要所要所に生きているギリシア神話の神々の紹介や、観光地を紹介しつつ、当時の全世界の見聞録。岩波文庫からも邦訳が出版されていますが、全訳はこの飯尾訳が初。

ギリシア・ローマ世界地誌
ストラボン/著
(飯尾都人/訳)
龍渓書舎(1994)
ISBN4-8447-8377-7

天文とは直接関係はありませんが、宇宙と同じように自分たちの住む大地を、最新の情報を取り入れるためにストラボン本人が歩き回って収集した一大情報誌といえるのではないでしょうか?その中にはカノープスに関する記述もあり、まだ全てを読み込んでいませんが、今よりギリシア神話が近かった時代だったので、随所に神々への讃歌が見受けられます。

神代地誌
ディオドロス/著
(飯尾都人/訳)
龍渓書舎(1999)
ISBN4-8447-8472-2

ディオドロスの他にポンポニウスの『世界地理』、プルタルコスの『イシスとオシリス』を含む。『地誌』は全40巻あるうちの6巻までを翻訳しています。







★ギリシア神話とその周辺〜 辞典・事典など
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
西洋古典学事典
松原國師/著
京都大学学術出版会(2010)
ISBN978-4-87698-925-6

 私が購入した本の中では最も高価で最も大型本です(笑)これに勝る辞典・事典はもう二度と現れないのではないでしょうか?とりあえず調べ物は、人物でも神様でも掲載されていないものはない、と思えてしまうほど。
 2014年にiPad版のアプリがリリースされました(現在は販売停止中)。
ラルース
ギリシア・ローマ神話大事典
ジャン=クロード・ベイフィオール/著
(金光 仁三郎(主幹)
  小井戸 光彦・本田 貴久・大木 勲・内藤 真奈/訳)
大修館書店(2020)
ISBN978-4-469-01289-7

 2020年になっても事典が出版されるというのは、本当にギリシア神話は時代を超えたコンテンツなんだなぁ、と改めて思います。項目数2500は圧倒的な多さです。芸術との関連も豊富で、文献による解釈の違いも解説され、さらに世界が広がります。図版に最近の筆写など、実物じゃないものが多数交じって、ばらつきがあるのが残念。これも西洋古典学事典についで、大型本!
ギリシア・ローマ神話事典
マイケル・グラント、ジョン・ヘイゼル/著
(西田 実・入江 和生・木宮 直仁・中 道子・丹羽 隆子/訳)
大修館書店(1988)
ISBN4-469-01221-1

 図版も豊富な事典。箱入りの大型本ですが、ギリシア神話をかじり出した頃に大枚叩いて購入しました。今でも検索で利用していますが、付箋が張ってあったり、赤線が引いてあったり(もう古書には回せない…)我ながら「おおっ」と懐かしんでます(どういう使い方をしているのやら…)。ギリシア神話事典は、それ自体が神話を語り出してくれるので、調べていても楽しいです。
ギリシア・ローマ神話文化事典
ルネ・マルタン/監修
(松村一男/訳)
原書房(1997)
ISBN4-562-02963-3

 ギリシア神話ほど様々な文化や生活に影響を与えたものはないのではないでしょうか? でも一体どこにどんな風に? そんな疑問を答えてくれる一冊。 特に芸術系(美術、音楽、映画、文学)はギリシア神話の宝庫。ギリシア神話を題材にした作者一覧も便利です。





★ギリシア神話とその周辺 3
タイトル/著者 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
名画で読み解く「ギリシア神話」
吉田敦彦監修
世界文化社(2013)
ISBN978-4-418-13224-9
序章 ギリシア神話とはなにか
第1章 神々の胎動
プロフィール オリュンポスの神々
第2章 神々の愛憎劇
第3章 美少年と神々
第4章 人間の誕生
第5章 英雄物語

超有名どころからマイナーな作品、そして部分などにクローズアップしてくれるので、今まで見落としていた作品などにも改めて目を向けなおさせてくれました。オールカラーなのがいいです。
古代美術とトロイア戦争物語
スーザン・ウッドフォード/著
(篠塚千恵子・松原純子/訳)
ミュージアム図書(1993)
ISBN978-4-904206-08-9


ギリシア・ローマ神話と西洋美術
名作は物語から生まれた
高木昌史/著
三弥井書店(2019)
ISBN978-4-8382-3348-9
 

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