星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)


「金星と月のランデブー」tupichan 2010

古典(プトレマイオス、コペルニクスなど)


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★古典
表紙 タイトル/著者/出版社(出版年)/ISBN  
アルマゲスト
プトレマイオス/著(薮内清訳)
恒星社(1993)
ISBN4-7699-0754-0

 初版(上巻)1949年と初版(下巻)1958年の2回に分けて出版され、復刻版が1982年になって一冊にまとめられました。図形と数式が多いので、星が好きな人が手軽に手を出すと痛い目にあうかもしれません(笑)。なので私がもっぱら目を通すのは第七巻の「北半球の星座を構成する星々の表」と第八巻の「南半球の星座を構成する星々の表」ばかりです。
 アラトスの『星辰譜』を出版してくれた京都大学の古典業書に新訳として出版予定になっていましたが、現在はリストから消されてしまいました。新たな訳で読んでみたいものです

ウィトルーウィウス建築書
DE ARCHITECTURA LIBRI DECEM
ウィトルーウィウス/著(森田慶一訳)
東海大学出版会(1969)
 タイトルが示す通りの建築書で、諸技術の原理的知識をもち、職人たちの頭に立って制作を指導しうる工匠の術を記した一冊だったようです。
 そうした建築云々の話に交じって、第九書に日時計、太陽の動き、その背後にいる黄道十二宮の説明が記されています。当時の人々の宇宙観が窺い知ることができて興味深い内容です。巻末には星座図が掲載されています。

 翻訳初版から10年後に普及版が出版されました。
(ISBN978-4-486-00502-5)

完訳 天球回転論
ニコラウス・コペルニクス/著(高橋憲一訳)
みすず書房
(2017)
ISBN462208631X

 人類にとっての普及の名著といったら、このコペルニクスの著作が挙げられるのではないでしょうか?

星界の報告
ガリレオ・ガリレイ/著(伊藤和行訳)
講談社学術文庫
(2017)
ISBN978-4-06-292410-8
 著者であるガリレイが1610年位ヴェネチアで刊行した初版に基づいて翻訳を行なったという新訳。
  これまでは岩波文庫から出版されていた版が長らく廃刊だったので、待望の翻訳でした。内容自体は代わることがないので、言い回しなど、現代風に訳されていて読みやすくなっていると思います。
  こうした古典の翻訳で、私が最初に目を通すのは「解題」や、翻訳者などの解説と新たな研究成果などの新ネタがないかという「あとがき」です。そして、参考資料のデータですが、この本では「文献案内・読書案内」がありがたい資料です。


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