ウィンダム・ヒルの掲示板
Photo by Toshiharu Minagawa.


WH-1001
IN SEARCH OF THE TURTLE'S NAVEL
/ William Ackerman
Produced by Scott Saxon & William Ackerman.

01. The Pink Chiffon Tricycle Queen
02. Ely
03. Windham Mary
04. Processional
05. Second Great Tortion Bar Overland
00000. of West Townshend, Vermont, Jose Peps
06. What the Buzzard Told Suzanne
07. Barbara's Song
08. Gazos
09. Slow Motion Roast Beef Restaurant Seduction
10. Dance for the Death of a Bird

Windham Hill Records, 1976



すべてはこの1枚からレーベルの歴史は始まりました。

 1976年に友人60人が5ドルずつカンパして自主制作盤としてリリースしたアルバムがレーベルの出発点として、第1歩(WH1001)となったのです。それがこのページにある黒ジャケットのアルバム。その後、CDジャケットのような白地ジャケットに変わりました。
 ウィルの後のアルバムと比べると、荒々しさが残っていますが彼のスタイルの原石の輝きを見ているようです。曰く「シンプルなサウンド」であり「原点」であり、「本当の姿」がここに表れています。
 収録曲の10曲は、ジャンルのカテゴリーにとらわれることなく、様々なスタイル、クラシックありジャズありフォーク、カントリーなど、弾きこなしています。
 レコード針を下ろして、最初に聞えてくる曲はノリの良いカントリー調の曲で、途中からテンポが変わるメランコリックな展開は、ウィンダム・ヒルというページのオープニングにふさわしい楽曲でしょう。
 ここに収録されている曲は1970〜1975年にかけて作曲された楽曲が収められています。のちに何度もリメイクされることになる“Processional”(4)は、ウィルがスタンフォードの大学へ通っていた頃に『ロミオとジュリエット』の舞台のために書いた曲ということですが「オーバーダビングせずライヴ録音」というテクニックを披露し、彼の非凡なギタリストとしての存在を控えめながらアピールしているようです。

 二人の女性のために書いた“Windham Mary”(3)と“Barbara's Song”(7)の美しいメロディはウィルならではの優しさを感じさせます。こんなにも美しい曲をプレゼントされた女性は幸せ者ですね(余談ですが、アッカーマンが2004年に立ち上げたレーベルはMary's Treeといいます)。

 なお、このアルバムは1998年になってコレクターズ・エディションがリリースされましたが、残念ながら日本では未発売です(原盤WINDHAM RECORDS 01934-11001-2)。曲目などの変更はありませんが、ボーナス・トラックとしてエンハンスドCDの映像が収録されています。ここでウィル自身がアーティストとの出会いや、ウィンダム・ヒルの歴史を質問に答える対話形式で語ってくれています。

origin a windham hill story
conversations with will ackerman about
the music
the label
the artists
will's music

 レーベル発足20周年には、このアルバムはリイシューされましたが、その際、エンハンスドCDとして、以下のコンテンツを楽しむことができます(ただし英語)。

〜Discography〜
IN SEARCH OF THE TURTLE'S NAVEL (1976)
IT TAKES A YEAR(1977)
CHILDHOOD AND MEMORY (1979)
PASSAGE (1981)
PAST LIGHT(1983)
CONFERRING WITH THE MOON(1986)
IMAGINARY ROADS (1988)
THE OPENING OF DOORS(1992)
WILL ACKERMAN / A WINDHAM HILL RETROSPECTIVE(1993)
SOUND OF WIND DRIVEN RAIN (1998)
HEARING VOICES(2001)
RETURNING(2004/Mary's Tree)
PURE(2006)
MEDITATIONS(2008)