昨日のサークルを終え、これから未明にかけて“しし座流星群”が極大を迎えるので、私は家で準備をして夜中の1時過ぎに布団から抜け出す。 薄雲が張っているのか、寒さの割には星の輝きは目立たない。悪くすると北斗七星を見つけるのも難しいぐらいだった。 「しし座流星群を見たよ」と大樹に報告するために、なんとしても1個は見なければならない。
寒い。底冷えの中、庭にボーッと立っているのも容易ではない。 気を紛らせるためにiPodの中の曲を選んで、お供になってもらう。
今回はヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)が使っていたピアノで演奏したというソナタだ。ハイドンと言えばウィリアム・ハーシェル(1738-1822)と同じ時代の作曲家であり、また宮廷音楽家時代に親交も伝えられている作曲家である。「ハイドンが使っていたピアノ」というのは、つまりハイドンも聞いていたであろう200年以上前の音。そんなピアノを聴きながら過去の星の瞬きを見る。(私にとって至福なひと時だ)
そんな中、しし座の双子の足元にサッと明るい流れ星が横切ったと思うと、もう一つ、かに座のプレセペを突き刺すようにもう一つ。(2個だけだったが)「あー、見た見た」というわけで、眠いのと寒いのとで、そのまま布団の中に潜り込んで縮こまった。
翌日大樹に「昨日はしし座流星群を見たヨォ」と報告。「い~ナァ」と言ってくれる。よかった、よかった。 |