ウィンダム・ヒルの掲示板

 ウィンダム・ヒルでは毎年『Windhamhill Sampler』というアルバムをリリースしていましたが、それはあくまでもその年にリリースされたアルバムからチョイスされたベスト盤でした。日本でも独自に『心の美術館』といった写真集と対になってベスト盤もリリースされました。この企画は私にひどく衝撃を与えてくれました。風景(写真)が音楽になった、音楽が風景(写真)になった…。

 A WINTER'S SOLSTICE(ウィンター・コレクション)というシリーズが始まったのは1985年。これはレーベルにとって初めてのコンピレーションものでした。当初日本盤は『ウィンター・コレクション』というタイトルが付けられていましたが、原盤は『冬至』という意味。いわゆるクリスマスものなのですが、「“クリスマス”というタイトルを付けてしまうと、リスナーが聴く期間を限定してしまう」とアッカーマンは考え、あえて“Solstice”とつけたといいいます。

 これから紹介する曲目に付けた*はトラディショナルな曲で、無印はアーティストのオリジナル曲です。

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A WINTER'S SOLSTICE(ウィンター・コレクション)
01.Jese,Joy Of Man's Desiring(主よ、人の望みの喜びよ)*
02.Engravings(彫刻 II)/ Ira Sein & Russel Walder
03.New England Morning(ニュー・イングランド・モーニング)/ William Ackerman
03.04.High Plains(高原)/ Philip Aaberg
05.Nollaig(ノレイグ)/ Billy Oskay & Michael O'Domhnaill
06.Greensleeves(グリーン・スリーヴス)/ Liz Story*
07.Bach Bouree(バッハ・ブーレー)/ Darol Anger & Mike Marshall
08.Northumbrian Lullabye(ノーザンブリアの子守歌)/ Malcolm Dalglish
09.Petite Aubade(プチ・オーベイド)/ Shadow Fax
10.A Tale Of Two Cities(二都物語)

-1985-


 コンピュレーション・アルバムとしては、初めてひとつのテーマに統一した作品集で、もっともウィンダム・ヒルらしさが描かれています。それは収められた作品しかり、そしてアルバムジャケットも。私としては音楽の前にジャケットに衝撃を受けましたが、内容もそれにふさわしく、誰の目にも、このアルバムジャケットから想像できる音楽が、少なくとも1曲は収録されているでしょう。
 マーク・アイシャム、シャドウファクス、マイク・マーシャル&ダロール・アンガーの楽曲以外はすべて、このアルバムのために録音されたもので、特にビリー・オスケイ&マイケル・オドネル、フィリップ・アーバーグの作品は、以後のレーベルにおけるポリシーが見事に表現されています。

レビュー





A WINTER'S SOLSTICE II(ウィンター・コレクション2)
01.The Gift(捧げもの)/ Philip Aaberg
02.17th Century Canon(17世紀のカノン)/ Paul McCandless*
03.Prel. to Cello Suite #1(プレリュード)/ Michael Hedges*
04.This Rush of Wings(翼)/ Metamora
05.Sung To Sleep(子守唄)/ Michael Manring
06.E'en so, Lord/Dadme Albricias(聖夜の便り)/ Modern Mandlin Quartet*
07.“Bring Me Back A Song” / Nightnoise
08.Salve Regina(サルヴェ・レジーナ)/ Therese Schroeder-Sheker*
09.Chorale #220(コラール220番)/ Turtle Island String Quartet*
10.Simple Psalm(詩編)/ Fred Simon
11.Flute Sonata in Em(フルート・ソナタ)/ Barbara Higbie & Emily Klion*
12.Come Life Shaker Life(カム・ライフ・シェーカー・ライフ)/ Malcolm Dalglish*
13.Medieval Memory II(中世の想い出)/ Ira Sein & Russel Walder
14.Abide the Winter(冬に)/ William Ackerman
15.By The Fireside(暖炉) / William Allaudin Mathieu

-1988-


 この第2集には名曲、名演が揃っています。このアルバムに関してはすべての楽曲が当てはまるといっていいでしょう。曲もジャケットも、名盤に説明は必要ありません。

レビュー





A WINTER'S SOLSTICE III(ウィンター・コレクション3)
01.Little Drummer Boy / Schonherz & Scott
02.Hopeful / Michael Manring
03.The Christmas Song / Steve Erquiaga
04.Veni Emmanuel / Turtle Island String Quartet*
05.Christmas Bells / John Corga
06.Lullay,Lully / Barbara Higbie
07.Trepak / Modern Mandlin Quartet
08.Of The Father's Love Begotten / Tim Story
09.Coventry Carol / Paul McCandless
10.Sleepers Awake / Andy Narell
11.Snow Is Lightly Falling / Nightnoise
12.Pavane / Liz Story
13.In The Bleak Midwinter / Pierce Pettis
14.In Dulci Jubilo(Good Christian Men Rejoice) / Michael Hedges
15.Earth Abides / Philip Aaberg

-1990-


 前作の延長線上的な性格を持ち合わせつつも、このシリーズ初のヴォーカルが2曲入っています。新しく設立したレーベルの影響でしょうか(Open Airとは別にフォーク・シンガーを発掘しているレーベル傘下)そのうちのジョン・コルガの唄う“Christmas Bells”はこのシリーズ中、私のお気に入りの5本の指に入ります。弾き語りによるアコギにもまさる彼の暖かい声は、まるで暖炉のぬくもりのよう。

レビュー





A WINTER'S SOLSTICE IV(ウィンター・コレクション4)
01.Carol Of The Bells / Windham Hill Artists
02.Silent Night / Steve Erquiaga
03.Crystal Palace / Oystein Sevag
04.Winter Bourne / Paul McCandless
05.Dona Nobis Pacem / Michael Manring
06.Wexford Carol / Nightnoise
07.Just Before Dawn / William Ackerman
08.We Three Kings/ Barbara Higbie
09.Angels We Have Heard On High / Darol Anger & Mike Marshall
10.Sheep May Safely Graze/ Modern Mandlin Quartet
11.Trumpet Tune / Alex De Grassi
12.Three Candles/ Schonherz & Scott
13.The Rain From The Four Seasons/ Turtle Island String Quartet
14.Christmas Hymn / Billy Childs
15.Asleep The Snow Came Flying / Tim Story

-1993-


 個人的印象としては、このアルバムからアコースティック・ソロよりアンサンブルになってきたかな、という感じ。それはジャケットからも違った印象を受ける。違った印象を受けたもう一つの理由にジャケットのバランスがあります。ジャケット全面にアルバム・タイトルがバーンと入っている(今のところこのアルバムのみのレイアウト)ので、ジャケットの印象から入っていく僕の聴き方からするともっとも聴く回数が少ないかもしれません。しかしアッカーマンの名曲が聴けるのでなかなか捨てがたいアルバムです。

レビュー





A WINTER'S SOLSTICE V
01.The Simple Birth / Barbara Higbie
02.The First Noel / Tracy Silverman & Thea Suits-Silverman
03.Light And Song / William Ackerman
04.The Holly And The Ivy / Alex De Grassi
05.Joy To The World / Jim Brickman
06.The Sussex Carol / Nightnoise
07.O Come Little Children/We'll Dress The House / Liz Story
08.My Heart Is Always Moving / Oystein Sevag
09.Angels We Have Heard On High / Windham Hill Artists
10.Shepherds' Rocking Carol / Phlip Aaberg
11.God Rest You Merry,Gentlemen / Steve Erquiaga
12.Snow In The Prairies / Torcuao Mariano
13.Doo'iit'saa'da(Another Silet Night) / Dauglas Spotted Eagle
14.Poli'ahu-The Snow Goddess Of Mauna Kea
/ Keola Beamer with George Winston

-1995-


 昔からのファンにとってはアレックス・デ・グラッシが戻ってきたり、ジョージ・ウィンストンが同シリーズ初参加だったりと話題も多かった第5集です。個人的にはリズ・ストーリーの『THE GIFT』が入っているのが嬉しい(本音を言えばアルバム未収録の作品を入れて欲しかった)。前作でアンサンブルが多かったのに対して、今回はソロの作品が増え、レーベルが初心に返ったかのような印象を受けます。ピアノによって奏でられる音色は美しい白銀の世界が散りばめられ、ギターや笛などのアンサンブルは森の木のぬくもりを感じさせ、暖かい気持ちになってくるのが心地良く、何度も聴き返してしまいます。

レビュー





A WINTER'S SOLSTICE VI
01.Joyful Time / Marion Measdows
02.Ursa Major / Michael Hedges
03.Northern Light / Lisa Lynne
04.Simple Praise / Joanie Madden
05.Secert Place / Todd Corchran
06.Sonata For Two Charinets / Richard Stoltzman
07.Quiet Time / Jim Brickman
08.Winkus Mcginkus / Sean Harkness
09.In The Winter's Pale / Tim Story
10.Snowfall / Liz Story
11.Yesterday's Rain / W.G.Snuffy Walden
12.Snow Dance / David Arkenstone
13.This Clearness Of Light / William Ackerman
14.January Stars / George Winston
15.Western Sky
15./ Brian Keane, Michael Manring,Paul McCandless & Lou Soloff

-1997-


 そろそろ日本ではウィンダム・ヒルというブームが去りつつあるのか、このシリーズもこのアルバムから国内盤の発売が見送られるようになってしまいました。また、今までプロデュースにあたっていたドーン・アトキンソンの名前がなく、ウィンダム・ヒルという雰囲気もあまり感じられません。ただの趣味のいいジャズ・アルバムという感触でしょうか。それというのもこのシリーズでは初めて全曲がアーティストのオリジナルとなり、バッハや讃美歌が全く演奏されていないからです。おもしろいのは、新人やナラダからのアーティストはジャズの香りの漂うアンサンブルを聴かせ、ヘッジス、アッカーマンらウィンダム・ヒルの古株たちが、今まで通りのシンプルな演奏を繰り広げている辺りの対比でしょう。(レビュー





A WINTER SOLSTICE REUNION
01.Keiki's Dream(Child's Dream) / Keola Beamer
02.I Saw Three Ships / Darol Anger*
03.Babe Is Born/Enter The Stable Gently / Liz Story*
04.Snowfall Lullaby / Barbara Higbie
05.It Came Upon A Midnight Clear / Alex De Grassi*
06.Impending Death Of The Virgin Spirit / William Ackerman
07.La Nit De Nadal(Christmas Night)/El Noi De La Mare(Son Of Mary)
07./ Mike Marshall*
08.Dreamtime / Nightnoise
09.Year's End / Michael Manring
10.Song Before Spring / Benjamin Verdery with Ufonia
11.What Are The Sings / George Winston*
12.Rain Into Snow / William Coulter
13.20 Below / Paul McCandless
14.Christmas With / Tuck And Patti

-1998-


 このアルバムタイトル(Reunion - 再会)が意味深で、前作があまりにもレーベルの趣旨にそぐわなかったのでしょうか。このアルバムは初期の音楽性に戻っています。また、参加アーティストの名前を見ても10のベンジャミン・ヴァーデリーとプロデューサーのウィリアム・コウルターの二人が最近参加するようになったアーティストで、あとは初期のアーティストが、文字通り一同に「再会」したようです。

 ウィンダム・ヒルにとって冬秋よりもという季節がどれほど重要かが伺えます。それにしても彼らのサウンドは、どうしてこんなにも清々しいのでしょうか。普通、冬といったら寒くて辛い、といったようなイメージが浮かんでくる(実は私個人もこのシーズンが大好きなので、そんな風には感じません)のですが、彼らの音楽をを聴いていると、そんな気持ちを抱くことはほとんどありません。降り積もった雪のまぶしさや、頬を切る北風の冷たさが気持ちいいと思えてしまうような気にさせてくれるのです(レビュー




A WINTER'S SOLSTICE
01.Greensleeves / Steve Erquiaga*
02.When Earht's Last Picture Is Painted / Richard Schonherz
03.The Gathering / Tracy Silverman & Thea Suits
04.The Silver Swan / Paul McCandless*
05.Shades Of White / Jim Brickman
06.Col Partir la Bella Clori / Joan Jeanrenaud & Steve Erquiaga*
07.Moon Lake / W.G.Snuffy Walden
08.Come All Ye Shepherds / Barbara Higbie*
09.Beneath The Trees / Will Ackerman & Philip Aaberg
10.Down In Yon Forest / Jeff Johnson & Brian Dunning*
11.Maiden Chant / Liz Story
12.When Comes December / Tim Story
13.Queen's Prayer / Ozzie Kotani

-2001-


 ウィンダム・ヒルは1976年に会長のアッカーマンのソロ・ギターアルバムでスタートしました。このアルバムは、レーベルががスタートして25周年という歳月を記念してリリースされました。純粋なこのシリーズとしては1997年の“VI”以来で、ちょっと間隔は開いてしまいましたが、ここに収められた曲たちは相変わらずの表情を見せてくれて、ファンとしては嬉しい限りです。いつもの常連が祝福するかのように顔を揃えている。清々しい曲で構成される作りは、あいかわらず。(レビュー

 

 アーティストにとって秋から冬にかけての情景は、芸術心をくすぐるのではないでしょうか?ウィリアム・アッカーマンやジョージ・ウィンストンもモンタナの秋から冬にかけてが一番作曲するには心を動かされると語っていました。この『ウィンター・コレクション』は、もともとジョージ・ウィンストンの【DECEMBER】から企画が始まりましたが、他のアーティストたちも“冬”をテーマにしたアルバムを制作しています。ここでは、ソロ・アーティストの作品と、冬には欠かせないバッハの作品集、そして本家(?)といってもおかしくないケルティッククリスマスの作品集を紹介します。

もうひとつの冬のコレクション

ジム・ブリックマンのクリスマス

バッハのクリスマス

ケルティック・クリスマス