10月16日 「晩秋の尾瀬」
自然同好会の湯上さん、岡田さんに誘われて晩秋の尾瀬を歩く。奇しくもこの時、台風10号が九州の遙か沖合にいたにもかかわらず、その速度は75キロ。あっという間に僕らのいる関東を射程範囲に収め、地元を出るときからどんよりとした雲が広がっていた。大型の台風のわりには、思っていたほどの影響がないもんだなぁなんてたかをくくっていたら、やはりそんなには甘くなかった。尾瀬戸倉から鳩待峠に向かう道は、すでに通り過ぎたのではと思わせるほどの落ち葉が絨毯のように敷き詰めてある。そして夜も更けると、まるで台風の目の中にでもいるような気がするほどの静けさが峠の小屋にはあった。
尾瀬に来るのはこれが3度目でしかないけど、今まで尾瀬について書いていなかったから、今回は2泊することだし、その中に入ってゆっくりと体の中に空気をしみこませながら堪能しようと考えていたのに、ついていないと言えばついていないし、いつものことじゃんと思えばまた旅も楽しい…。
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