星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)
2月16日 二十六夜待ち(旧暦1月26日)

 今日は旧暦1月26日。古来より観月のうちの一夜「二十六夜待ち」が行われていた日です。もしかしたら今もどこかで、ひっそりと行われているんでしょうか?

 このお月見、月の出の際に、阿弥陀・観音・勢至という三尊の姿を見ることができ、これを拝むと幸運が得られるという信仰から江戸時代に広まったそうです(私の場合は純粋に月の出を愛でるぐらいで… ) と言っても、朔から数えて26日目の月なので、ある浮世絵を見ると満月で描かれることもありますが、夕方の空に掛かる三日月の逆パターンです。ただし、浮世絵には遊びでウソを描くことがあるらしく、浮世絵では既婚の女性(子を抱いている)に眉を描いたりすることもあったようで… お月見と言えば満月を連想させるところから「あえてウソを描いた」という説もあるそうです。(おもしろいなー)

 季刊誌『星の手帖 第二十五号』に、図解入りで具体的な記事を読むことはできるので「三尊」の姿が出現するシーンは、なんとなく想像がつくのですが、たとえば今夜(?)の実際の月の出の時は、船のように真横の状態ではなく、写真の通りかなり斜め状態で登ってくるために、両サイドの角のような月面が揃って同時に出現は無理だったようです。

---星空夜話(2023)

 


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