Photo by Toshiharu Minagawa.

 ウィンダム・ヒルの歴史はウィリアム・アッカーマンの歴史でもあります。特に彼がプロデュースした作品は、レーベル色が色濃く反映されているといってよいでしょう。というのも、やはり彼がウィンダム・ヒルそのものだからに他ありません。
  ここでは、ウィンダム・ヒル・レーベルを売却した後に立ち上げたImaginary Roadという新しいレーベルに併せて新設したウィルのスタジオ、イマジナリー・ロード・スタジオで制作されたウィルのプロデュース作品のうち、2020年にリリースされたアルバム、ならびに元ウィンダム・ヒルのアーティストのアルバムを紹介します。 なお、オムニバスなどのエグゼクティブ作品は割愛しています。ウィンダム・ヒルの作品集はコチラをご覧下さい。

MEMORIES OF WATER AND LIGHT/ Scott Cossu -2020-
 4年ぶりのニューアルバムは、ピアノ、ギター(Van Manakas)、チェロ(Holly Reeves)のトリオ。前作のウィンダム・ヒル時代のリ・レコーディングとは違って全曲が新曲。『REUNION』を思い起こさせるような作風です。




WHEN THE SEA LETS GO/ Vin Downes -2020-
 Cloud Foundingでの制作。今回はWill Ackermanのプロデュースではなく、Tom Eatonとの共同プロデュース。。(レビュー


 昨年9月から発生したオーストラリアでの火災は、年が明けて2月になった現在も被害が広がっています。オーストラリアのアーティストであるFiona Joy Hawkinsは1月からBandcampにて森林火災に関わる消防士たちを支援するための楽曲をレコーディングしています。賛同される方はぜひ支援を!
Tolling of the Fire Bell/ Fiona Joy Hawkins

Fiona Joy Hawkins; Piano
Jill Haley; English Horn
Eugene Friessen; Cello

Produced by Will Ackerman & Tom Eaton.
Mixed and Master: Tom Eaton.
Recorded by Tom Eaton at Imaginary Road Studios - Windham County, Vermont.
 



 

HIDDEN FLOWERS/ Masako -2020-
 Masakoさんの5thアルバム。デビューアルバムから一貫してImaginary Road Studiosでのレコーディング。春にリリース予定です。

 

SMALL MOMENTS/ Michael Manring -2020-
 ソロとしては15年ぶりとなるアルバム。そしていつものお約束(笑)、

"These are solo bass pieces, recorded live with no overdubs and minimal editing"

前作(SOLILOQUY)同様、ただただあぜんとするしかないベースソロ。残念なのは今のところダウンロードのみでのリリースしかアナウンスされていません。CDを望みますねー(笑)

 

 オーストラリアの大火災、コロナ下でレコーディング(オンラインなど駆使して)されて完成されました。例年と違ったこの年に、こうしていつものようなことが行なわれると、それだけでホッとする思いです。そして、その内容も、誰もが期待するように。(レビュー
 







THE BRIDGE/ Alex de Grassi -2020-
Alex de Grassi
 先のマイケル・マンリング同様、実にソロとしては17年ぶりとなるギター・ソロ・アルバム。オフィシャル・ビデオも




LIGHT OF THE SUN/ Paul Winter -2020-
 これまでのキャリアの中で、初めて自身のサックスをフューチャーしたコンセプト作。構想から10年目にして完成したというアルバム。日本版は独自のジャケットで「Universal Symphony」というタイトルの唐紙アート仕様でリリースされます




AERIAL VIEWS/ Todd Mosby -2020-
 コロナ渦で行なわれたレコーディング(7月Imaginary Road Studios, 8月Dreamland Studios)。参加メンバーはWill Ackerman, Tony Levin, Jerry Marotta, Michael Manring, Jeff Haynes, Premik R Tubbs, Lola Kristine, Tom Eaton, Kristin Hoffmann, Sean Harkness。いつもいそうなメンバーの名前が見当たらないのは仕方ないでしょう…




FOXING HOUR/ KoMaGa Trio -2021-
 日本人ハーピスト古佐小基史と2014年のDeManiaのリズム隊によるトリオ編成。

 

Imaginary Road Studios 2019|Imaginary Road Studios 2020|
 
 
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(2020/12/24)