日光東照宮のはなし

あけましておめでとうございます。今年も一年、よろしくお願いします。


 今回は、年初めということで、有名なパワースポットである、日光東照宮についてのおはなしです。皆さんもご存じのとおり、日光東照宮は、徳川家康公を神として祭っている神社のことです。「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿や、眠り猫などの木彫像で有名ですが、北極星や北斗七星とも、大きな関係があります。

 実は、北極星が、本殿前に設けられた陽明門と、その前の鳥居を中心に結んだ上空にくるよう設計されているのです。さらに、主要な建物を線で結ぶと、北斗七星の形になるそうです。

 家康公は「江戸幕府の安泰と、日本の平和が永遠に続くように」との願いを、北極星にこめたのでしょうね。

 ちなみに、日光東照宮の本地堂には、天井に描かれた『鳴き龍』がいます。今年は辰年ということで、『鳴き龍』を見に行かれてはいかがでしょうか?

 

            

(2012/01/01/ みふみ)
皆既月食のはなし
気がつけば、12月です。もうすぐ、2011年も終わってしまうのですね…。そう思うと、なんだか少し寂しいです。


 しかし、12月10日から11日未明にかけて、まるで今年のフィナーレを飾ってくれるかのように、皆既月食が起こります。今回の皆既月食は、ほぼ頭上で起こるので、とても良い条件で観察することができます。

 さて、皆既月食の『皆既』とはどういう意味なのか、皆さん疑問に思ったことはありませんか?
まずは“皆”という漢字。これは、皆さんも知っている通り、「みんな、全て」という意味です。
 次に“既”。これには「すでに」の他に「食べつくす」という意味があります。二つの意味を組み合わせると、皆既月食は「月を全て食べつくす」となります。

 ちなみに、月食の“食”は「蝕」という漢字が語源となっています。月食の時は、月面は真っ暗になるのではなく、赤銅色になります。しかし、その色のトーンは、毎回微妙に異なるそうです。

今回は、一体どんな色を見せてくれるのでしょうか?(この皆既月食は日本全国で観測が可能です。)  
(2011/12/01/ みふみ)


コスモスのはなし
 だいぶ寒くなり、学校でもカーディガンやセーターが手放せなくなってきました。

11月は暦としては冬に入りますが、私の食欲の秋は、まだまだ終わっていません(笑)。

秋になると、コスモスが咲いているのをよく見かけますよね。

オレンジ色や淡いピンクなど、とても綺麗な色をしているので、私の好きな花の一つです。

 さて、皆さんは、宇宙を英語で「cosmos(コスモス)」と呼ぶことを知っていますか?実は、花のコスモスも宇宙を意味する「cosmos」も、ギリシャ語の「kosmos(美しい、秩序)」が元になって、名づけられたそうです。

言われてみれば、コスモスがたくさん咲いているところは、宇宙のように見えますよね。
そして、調べてみたところ、花の中心部には“星”があるそうです。今度、虫めがねを持って確認に行かなければ!

ちなみに、コスモスを和名では「秋桜」と言いますが、これは秋に咲き、花びらの形が桜に似ているからなのだそうです。

私の家の近くにも、コスモスが綺麗に咲いている場所があるので、次の休日にでも自転車で行ってみたいと思います。

(2011/11/01/ みふみ)


太陽が2つある惑星のはなし
 夏と比べて、日が短くなり、涼しくなってきました。「もう秋になったのだなぁ」と感じています。秋といえば、栗やさつまいも、柿などがおいしい季節ですね。毎年この時期は、必ず栗ごはんが食べたくなります。

 さて、今年の9月に、NASAのケプラー宇宙望遠鏡の観測で、恒星を2つ持つ惑星が太陽系外で発見されたのはご存知ですか?恒星とは、地球でいう太陽のことです。つまり、その惑星には太陽が2つある、ということになります。その惑星は「ケプラー16b」といって、大きさと質量はだいたい木星と同じくらいだそうです。


 「太陽が2つある惑星」と聞くと、宇宙好きなら誰でも知っている映画、『スターウォーズ』に出てくる、「タトゥイーン」という惑星を思い浮かべる方が多いのではないのでしょうか。映画に出てくる惑星に似たものが実際に発見されるなんて、すごいですよね。

しかし、「タトゥイーン」は砂漠の惑星だったのに対し、こちらは、表面温度がマイナス73〜マイナス101度という氷の惑星です。なぜ、太陽が2つもあるのに、寒いのでしょうか。理由はまだはっきりとしていませんが、「ケプラー16b」がこれらの恒星から1億500万キロも離れた軌道をまわっているということと、この恒星が太陽よりも小さく、表面温度が低いことが関係していると考えられています。

 先ほど、『スターウォーズ』は宇宙好きなら誰でも知っていると言ってしまいましたが、実は、まだその映画を見たことがありません…。今度、冬休みに見て、「タトゥイーン」という惑星がどんなものなのか、確認したいと思います。

(2011/10/01/ みふみ)


宇宙の日のはなし
楽しい夏休みが終わり、新学期が始まりました。私の学校では、もうすぐ体育祭が行われます。運動音痴の私は、応援だけでいいということになりませんかねぇ…。

さて、今月12日は「宇宙の日」です。なぜ、語呂などにも宇宙らしさが微塵も感じられない9月12日が、「宇宙の日」なのでしょうか。その理由は、1992年にあります。

1992年は、世界中が協力して、宇宙や地球環境のことを考えようという、国際宇宙年(ISY)でした。日本においても、この国際宇宙年をきっかけに、末永く宇宙と付き合って行こうということを考えました。そこで、「宇宙の日」をいつにしようか一般の方に公募したところ、1992年、毛利衛宇宙飛行士が初めてスペースシャトルで宇宙に行った、9月12日が選ばれました。

以後、毎年「宇宙の日」には様々な関連行事が行われています。

ちなみに、「宇宙の日」のホームページもあり、マスコットキャラクター「星ノ介」もいます。また、今年は締め切られてしまいましたが、毎年小中学生の「作文絵画コンクール」も募集しているので、来年はぜひ、参加してみて下さい。

9月12日、多くの人に四街道の星空を眺めてもらえますよう…。

「宇宙の日」ホームページhttp://www.jsforum.or.jp/event/spaceday/

(2011/09/01/ みふみ)


花火のはなし
 相変わらず、暑い日が続いていますね。みなさん、夏休みを楽しんでいますか?私は宿題や部活、運動(運動不足なので)に明けくれる毎日を送っているので、少し疲れています(笑)。

 そんな疲れを吹き飛ばしてくれる夏の風物詩といえば、花火ですよね。誰だってあの体中に響き渡る音を聞けば、「あぁ、夏だなぁ」という実感がわいてくるはずです。そんな花火、実は宇宙にもあるのです。

 みなさんは、「宇宙花火」というのをご存知ですか?「宇宙花火」とは、打ち上げられたロケットなどから放出されたリチウムが、太陽の光を受けて赤く輝く姿を、花火に見立てた通称のことです。

 ちなみに、2007年9月にJAXAなどのチームが、宇宙と大気の境目(電離圏)を調べるために、リチウムを放出する実験を行ったときにも、西日本各地で、「宇宙花火」が目撃されたそうです。一度、本物を見てみたいですが、当分無理でしょうね。

 今月、四街道では毎年恒例の「ふるさと祭」が行われますが、節電の関係で1日だけになるという話も(泣)。どうか、花火は中止になりませんように…。

※噂どおり、2011年の四街道ふるさと祭りは8月27日(雨天は翌日へ順延)のみの開催となりました。

(2011/08/01/ みふみ)


七夕のはなし
 梅雨も終わりに近づき、だんだん暑くなってきました。夏といえば、夏祭り、花火、海、かき氷…。ああ、考えただけでよだれが…。

さて、宇宙好きの夏の一大イベントといえば、七夕ですよね。彦星と織姫が、1年に1度だけ会えるという、ロマンチックな日…。しかし、2人とっては、かなりハードな日となってしまうようです。

彦星と織姫との間は、約16光年離れているので、1日で会うためには、光よりも速く動かなければなりません。つまり毎秒30万km以上のスピードをださなければならない、ということになります。光速以上で動く彦星と織姫…。どうやら、ロマンチックなどとのんきなことを言っている場合ではないようです。

そんな速さで動いたら、かなり疲れるはずなのに、2人とも好きな人に会えるならいいのでしょうか。やはり、愛の力というのは素晴らしいものですね。私も一度でいいから、そんな恋愛を経験してみたいものです。

ちなみに、7月7日は「カルピスの日」でもあります。カルピスのあの可愛らしいパッケージは、天の川をイメージして作られたらしいですよ。

それでは、ぜひ七夕は好きな人とカルピスで乾杯を!

(2011/07/01/ みふみ)


星の王子さまのはなし
 6月に入って蒸し暑くなってきましたね。これからまだ暑くなるかと思うと気が遠くなります。

 

 さて、6月29日は、名作「星の王子さま」の作者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの誕生日です。サン=テグジュペリはフランスの飛行士で小説家でもあります。1944年、写真偵察のため偵察機に乗っていた彼は敵機に撃たれて行方不明となっています。

 そんなサン=テグジュペリが書いた、「星の王子さま」に出てくる小さな星「B612」。実は、実際に存在する星なのです。

 1993年に円舘金(えんだてきん)さんと渡辺和郎(わたなべかずろう)さんが発見した小惑星に、F.エメリーとJ.グリガルの提案で2003年「B612」と命名されました。

 作品の中に出てくる「B612」は“3つの火山”と“1輪の薔薇”そして“バオバブの芽”しかない、一軒家ほどのかなり小さな星ですが、実際は直径2〜5kmくらいあるそうです。

 

 6月は、梅雨のため天体観測があまりできないので、たまには家でゆっくりと「星の王子さま」を読んでみてはいかがでしょうか。

(2011/06/01/ みふみ)


プルトニウムのはなし
 東日本大震災から約二ヵ月が経ちました。徐々に復興へと向かっています。これからも私達ができることはなにか、しっかりと考えて生活していきましょう。

 さて、福島にある第一原子力発電所で放射線が漏れるという事故が起きました。その第一原子力発電所のうち、三号機には「プルトニウム」という長崎に投下された原爆に使われた元素が入っています。また原爆が爆発した後に降ってきた、「死の灰」にも「プルトニウム」が混ざっており、それを吸い込んでしまった多くの人々が、内部被ばくの犠牲となりました。

 そんな「プルトニウム」、実はある惑星と大いに関係があります。さて、そのある惑星とは何でしょうか?ヒントは、惑星(元惑星を含める)を英語にすることです。「プルトニウム」と雰囲気が似た発音の惑星があるはずです。サザンクロスのみなさんはおわかりですね。正解は冥王星です。「プルトニウム」は「冥王星(Pluto…プルート)」にちなんで名づけられたものなのです。

 ちなみに「ウラン」、「ネプツニウム」という元素がそれぞれ惑星の「天王星(Uranus…ウラナス)」と「海王星(Neptune…ネプチューン)」にちなんで命名されました。天王星、海王星と続いたのだから次も惑星の名前からとろう、ということになり、当時海王星の次の惑星だと考えられていた「冥王星」からつけられたそうです。

「プルトニウム」は直ちに影響はない、と枝野さんや東京電力、保安院の方々が言っていました。「直ちに」ということは、この後になにか影響がでるのでしょうか(笑)怖いですね。

(2011/05/01/ みふみ)


地震のはなし
 3月11日14時46分、宮城県でM9.0(マグニチュード9.0)を記録する国内最大の地震がありました。

 四街道でもかなり揺れましたね。皆さん、大丈夫でしたか?これからも何かあるかもしれないので、警戒心をなくさず生活してください。

 さて、月でも地震が起こるということは、知っていますか?その月で起こる地震を「月震(げっしん)」といいます。ちなみに、地震を英語で「earthquake(アースクエーク)」といい、「月震」を「moonquake(ムーンクエーク)」といいます。
 1969年から1972年までのアポロ計画では、月に月震計を置いていました。その観測データから「月震」はなんと、M5レベルが10分間も続くという、激しいものが起こるということがわかりました。

 詳しい理由はまだわかっていませんが、月を構成している物質に岩と鉄が多いために、引き起こされているのでは?というのが有力な説だそうです。つまり、音叉(おんさ)と同じ仕組みで反響し続けているため、なかなか揺れが治まらないらしいです。

 将来、月に基地をつくるという計画が進んでいますが、それを実現するためには、M5に10分間耐えられるような建造物を開発しなければならないのです。そうなると、かなり難しいことだと思います。

 月に住むというのは、簡単なことではないようですね・・・。

(2011/04/01/ みふみ)


ひなまつり星のはなし
 三月になり、日に日に暖かくなってきました。春が近づいてきましたね。春は花粉症の人にとって、辛い季節ですよね。私も花粉症なので…。そして三月は、小学三年生、五年生、中学生、中学二年生、高校生など進級への準備の月です。みなさん、新しい春を楽しく迎えるために準備をしていきましょう。

 さて、三月三日はひなまつり。ひなあられやハマグリのお吸い物、ちらし寿司などなど。おいしいものがたくさん食べられる日です。楽しみですね。私の家では、もうひなあられ、買ってありますよ。…気が早いですかねぇ。

 ひなまつりの夜、天気が良ければ、南の空にふたご座の一等星、カストルとポルックスが輝きます。このカストルとポルックスは、ゼウスとレダの双子で卵から生まれました。この双子は父親が神、母親が人間の子だったのでカストルは人間の子、ポルックスは神の子になりました。この二人はとても強く、戦いでも大活躍をしました。ところがある戦いで、カストルは死んでしまい、ポルックスは大変悲しみました。ポルックスは不死身なのでカストルを追って死ぬこともできません。そこで、ポルックスはゼウスに、兄と一緒にいられるように頼みました。それに応えたゼウスはカストルとポルックスを天にあげました。

 そんなカストルとポルックス、ふたつ並ぶ姿からおだいりさまとおひなさまに例えられて「ひなまつり星」と名付けられています。なんだか、かわいらしいですね。

 今年のひなまつりは、ひなあられを食べながら、ふたご座のカストルとポルックス…「ひなまつり星」を眺めてみてはいかがでしょうか?

(2011/03/01/ みふみ)


チョコレートのはなし
 2月14日は待ちに待った(?)バレンタインデーです。

そういえば、最近『○○チョコ』というのが流行っていますよね。義理チョコ、本命チョコ、友チョコ、逆チョコ、孫チョコ…。もう何が何やら(笑)


 さて、チョコレートと宇宙…両方に関係するチョコレートといえば、もちろん『アポロチョコレート』ですよね!


 では、『アポロ』という名前はどこからきていると思いますか?…宇宙好きの皆さんなら、想像がつきますね?皆さんの想像どおり、1969年7月20日、歴史で初めて人類月面着陸に成功した『アポロ11号』の形に似せて作られたお菓子だから『アポロチョコレート』というのです。


 しかし実は、明治製菓はアポロ計画以前から、『アポロ』という名前を登録商標していたのです。昭和初期、ギリシア神話の太陽の神『アポロン』から『アポロ』をとり、未来へと続きそうな明るく力強い名前を、いつか商品につけたいと考えていたそうです。

そして、世界を驚かせたアポロ11号月面着陸により、使用のチャンスが巡ってきた、というわけなのです。ちなみに先の苺の部分は地球帰還をイメージしたらしいですよ。


 提案です!今年のバレンタインは、世界中『逆チョコ』にしませんか?そしてホワイトデーも、男性が女性にあげる。良い案だと思いませんか?女性の方は、翌朝体重計に乗るのが、怖くなるでしょうね(笑)


 ゴディバ、ピエール・エルメ、デメル…。人生、1回は高級チョコレートを食べてみたいものです。誰かくれないかなぁ…。

(2011/02/01/ みふみ)


月うさぎのはなし
あけましておめでとうございます。


今年はうさぎ年ですね。うさぎといえば、月。望遠鏡で月をみると、うさぎの姿が肉眼より、はっきりと見えますよね。では、そのうさぎ。なぜ月にいるのでしょうか?しかも白い姿ではなく、黒い姿で…。

この謎を解き明かす、インドの伝説があります。

昔々、とても仲の良いサルとキツネとウサギがいました。この3匹は前世の行いが悪いので、今は動物の姿になっているのでした。だから3匹は毎日、世のため人のためになるような事をしよう、と話し合っていました。 この話を聞いた帝釈天(たいしゃくてん)は、彼らになにか良いことをさせてあげようと、力尽きている老人の姿になり、3匹の前に現われました。
 3匹は老人を助けようと考えました。サルは木に登って木の実を集め、キツネは川で魚を取り、それぞれ老人に与えました。しかし、ウサギだけはどんなに苦労しても何も取ってくることができませんでした。

 そこでウサギは、サルとキツネに火を焚いてもらい「私はなにも取ってくることができません。せめて私の身を焼き召し上がり下さい。」と言って火の中に飛び込みました。
  その後、帝釈天は姿を戻し「黒焦げになってしまったウサギのことを、後も世の中に伝えていくために、永遠に月に残しておいてあげよう。」とウサギを月へ昇らせました。


だから、月うさぎは黒い姿なのですね。皆さんも今年は、月うさぎのように人のためになるようなことを、たくさんやってみてはいかがでしょうか?きっと良いことがありますよ。

(2011/01/01/ みふみ)

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