日暮れが早くなってきました。「秋の日はつるべ落とし」とはよく言ったもので、日がすとんと落ちていくのを、感じる日々です。天体観測にうってつけの冬が、どんどん近づいていますね。みなさん風邪をひかないよう、暖かくして星空を眺めましょう。

冬至のはなし
 さて、今年2014年の冬至は、12月22日です。冬至は、「北半球において1年で最も昼が短い日」ですが、同時に、「この日を境に、日が長くなっていく」という考えから、『太陽が復活する日』とされています。このことから、中国や日本では、冬至を「陰が極まり、再び陽にかえる日」という意の『一陽来復(いちようらいふく)』と言って、この日を境に、運が向いてくると考えられています。
また、今年の冬至は、19年に一度の『朔旦冬至(さくたんとうじ)』にあたります。『朔旦冬至』とは、冬至と、月の満ち欠けの始まりと考えられる、新月の日(朔日)が重なる日、つまり、『太陽が復活する日』と『月が復活する日』が重なる日として、大変めでたいものなのだそうです。
もしかしたら、今年の冬至には、いつもの年よりも、たくさん、幸せなことが起こるかもしれませんね。

天文気象部活動日誌
 先月8日の、皆既月食。天候にも恵まれ、「きれいに観察することができた!」という方も、多いのではないでしょうか。
私たち、SK高校天文気象部も、ビデオカメラを使って月食の様子を動画撮影しながら、同時に、望遠鏡や双眼鏡、肉眼でも観測を行いました。入学以来、初めての本格的な観測会でしたが、顧問の先生のご指導や部員の協力のおかげで、観測結果をうまく残すことができました。
また、サザンクロス観望会からアイデアをお借りして、『月を持って帰ろうフェア(※1)』を開催!部員はもちろん、観測会を覗きにきた先生方や生徒たちも、楽しそうに写真を撮り、大いに盛り上がっていました。
ちなみに、観測結果をまとめた研究ポスターは、SK高校に展示してあります。お越しの際は、ぜひご覧ください(ちゃっかり宣伝)。

(みふみ)

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  夏がやってきました。時間の流れとは、はやいもので「寒い寒い」と文句を言っていたことが、つい最近のように感じられます。みなさんも、体調に気を付けて、素敵な夏をお過ごしください。

南半球の星座のはなし
 さて、前回に引き続き、南半球の星座に関するお話です。  南半球の星座の多くは、1603年に、ドイツ人の天文学者バイエルによって命名されたといわれています。では、北半球に住んでいる人間が、一体どうやって南半球の星座を命名できたのでしょうか。実は、バイエルは、16世紀の大航海時代に残された、航海日誌などを参考にして、名前をつけたのだそうです。 そう考えると『羅針盤座』など、航海に使われる星座が多いことも、不思議ではありませんね。また、『カメレオン座』や『きょしちょう座*』など、航海者が、旅の途中で初めて目にしたと思われる生物も、星座の名前となっています。 南半球の星座には、神話のあるものが少なく、北半球の星座のように、ロマンティックな世界へ思いを馳せることは難しいかもしれません。しかし、航海者たちの苦労や、新たな発見への期待を、実感することができるのではないでしょうか。 みなさんも、南半球に行く機会がありましたら、ぜひ星空を眺めてみてください。

*南米に生息するくちばしの大きな鳥。

天文気象部活動日誌
  もうすぐ、ペルセウス座流星群の極大日です。それに合わせて、私たち、SK高校天文気象部も、合宿を行うこととなりました。昨年の合宿は、生憎の雨で、観測をすることができなかったので、「今年こそは!」と、部員一同で天に祈りを捧げています。  さて、夏休み明けの9月7日には、いよいよ、待ちに待った文化祭が開催されます。というわけで、少しだけ宣伝を。SK高校天文気象部は、今年もプラネタリウムを上映します。  お客様からのご指摘などを生かして、みなさんに、より楽しんでいただけるよう、頑張って準備を進めています。ぜひ足を運んでみてください!ご来場をお待ちしています!!

(みふみ)

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 5月になり、過ごしやすい日が多くなってきました。毎日、ぽかぽか陽気でとても気持ちがいいですが、授業中の睡魔と闘うのは少し辛いです(笑)。

南十字星のはなし
 さて。実はこの夏、高校が主催した、オーストラリア研修に参加することとなりました。そこで、今回は、南半球の代表的な星座である、南十字星のお話です。  南十字星は、日本国内では、沖縄でのみ、観測が可能ですが、時期が限られているうえに、地平線すれすれにしか見えません。そのため、北半球に住んでいる日本人にとって、あまり馴染みのない星座だと思います。 しかし、「飛鳥時代には、日本でも南十字星がみえていた」という説があります。では、なぜ今はみえなくなってしまったのでしょうか?それは、地球の地軸は一定でなく、コマのような首ふり運動のような自転(歳差運動)をしているため、だんだん星の位置がずれてきてしまうからです。その動きはごくわずかなものですが、年月を重ねれば、とても大きなものとなります。 つまり、いま私たちがごく当たり前のように眺めている北極星も、長い年月が経てば、日本からみえなくなってしまうのです。もちろん、私たちが生きている間に、そのようなことが起こる可能性はありません。けれど、そう考えると、今みている星空が、なんだか貴重なもののように思えてきますね。  ちなみに、南十字星は英語で「サザンクロス」。そう、このサークルの由来にもなっている星座です。「みんなで、南十字星を見に行くことを目標に」という理由から、名づけられたのだそうです。いつか、この目標が達成できたら素敵ですね。

天文気象部活動日誌
  さて、私たちは今、文化祭でのプラネタリウム上映企画のため、科学館へ行こうという計画を進めています。「天文部でおでかけする」という機会があまりないので、今からわくわくしています。  昨年度は、天候が恵まれず、結局まともな合宿ができないまま、一年を終えてしまいました。ですから、今年は、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」をモットーにし、積極的に合宿を企画し続けていきたいと思います!

(みふみ)

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 寒い日が続いていますね。私の高校は、田舎にあるので、寒さもひとしおです。その上、各教室には小さなストーブが1つだけ。日々の寒さを凌ぐのがとても大変です。


エイプリルフールのはなし

  さて、2カ月後に迫った4月のスタートを飾る行事といえば、エイプリルフール。そこで、今回は、過去のエイプリルフールに出回った天文に関する記事を、いくつかご紹介します。

*2005年「星型のキノコ、『すてらしめーじ』の開発に成功」
*2007年「カッシーニ、土星の環から音声信号を発見」
*2009年「2011年で『光年』を廃止」
*2013年「巨大隕石の落下を警告してくれる無料アプリ『iん石くるよ』を公開」

 どれも、わりと現実味があるものばかりなので、インターネットなどで見たら、信じてしまう方も多いのではないでしょうか。ちなみに、この記事はすべて、『アストロアーツ』の架空子会社、『アストロアーシ』が書いたものなのだとか。今年は一体どのような記事が書かれるのか、楽しみですね。 私も、今からお茶目な嘘を考えて、2カ月後のエイプリルフールに備えたいと思います。


天文気象部活動日誌

 まだまだ日暮れがはやいので、屋上へ行き、望遠鏡を出して星を観ることが日課となっています。特に最近は、一際輝いている木星やその衛星を観察します。みんなで「寒い寒い」と言いながら観る星空は、とても綺麗です。  そんな私たちの悩みは、合宿がまったくできていないこと。立冬号で話題に出した『アイソン彗星合宿』も、天候に恵まれず、どんどん延期をしているうちに、彗星自体が消滅するという、残念な結果に終わってしまいました…。 今年度中に、出来ればあと1回は合宿をやりたいと思っているので、みなさんもSK高校天文気象部の幸運を祈っていただけると嬉しいです(笑)。

(みふみ)

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