|
このチラシには、ディスコグラフィーとしてヴェルディの合唱曲集のアルバムも紹介されていますが、ここに「ごらん、暗い死の衣を天空が脱ぎ捨てるのを」という邦題の曲が掲載されています。この邦題との出会いが、私にとっての「天球の音楽」の映像的なインスピレーションの源泉になっているかも知れません。ただ、私が想像していたイメージと、実際に耳にしたこの合唱曲があまりにもかけ離れ(笑)ているので、今では曲想から「天球の音楽」のイメージを想像することはなくなってしまいました… ちなみにオペラのCDなど、インデックスに対してつけられるのは、よほどの有名なアリア、もしくは独立した楽曲以外に対してつけられるのは、その歌の出だしの歌詞のようです。そのことを知ったのは、オペラに興味を持ってから、たくさんのCDを聞き漁るようになってからでした。 この曲も「ごらん、暗い死の衣を天空が脱ぎ捨てるのを」と訳された言葉がインデックスになっているだけで、他のアルバムでは「見よ! 空が夜の闇を脱ぎ去り朝日が輝くさまを!」と訳されていてば、それが曲名になっていたり。一般的には♪アンヴィル・コーラス(鍛冶屋の合唱)という名前で親しまれています。 アバドの『レクイエム』は、スカラフィルとの決定打があるにも関わらず、その後ウィーンフィルと、そしてベルリン・フィルとそれぞれライヴレコーディングを行なっていますが、私の場合は、やはりクラシック音楽にありがちな、ファーストチョイスが一番いい、という結果に落ち着きます。 |