星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 惑星の中で金星ほど風景と溶け込んだ姿に惚れ惚れする星はありません。その美しい姿はまさにギリシア神話の女神そのものと言って良いでしょう。昔の人々のセンスの良さが際立った星の輝きです。そんな美しい情景を見事に音楽に詰め込んだのが、英国の作曲家グスタフ・ホルストが作曲した組曲『惑星』の第2曲におかれた「金星:平和をもたらすもの」ではないでしょうか?


夕星よ
光をもたらす暁が 
散らせものを 
そなたはみなつれ戻す 
羊をかえし 
山羊をかえし
母のもとに子をつれかえす

断片95(サッフォー)

 
 


2023年の金星のこよみ
6月4日東方最大離角
7月7日最大光度(-4.5)
8月12日内合
9月19日最大光度(-4.5)
10月24日西方最大離角

*『天文年鑑2023』P137

2023/07/17。
 
 これが宵の明星の威力なのか〜 と、思わず映し出されたファインダーを確認したときに圧倒されてしまいました。構図としてはしし座のレオに襲い掛かられているような感じで、すぐ上にレグルス、そして左上に赤い火星が並び、夕映え(といっても夜8時を回っています)の一コマ。




2023/05/03。
 
 南房総は布良港。月が東の空に出ているので、薄明が終わってからも空は明るいためにいつまで経っても薄明のような空。昨年十二月に地球に接近した火星が、フレームアウトしてしまっていますが、冬の大三角と並んだ宵の明星は22時に沈みました。




2023/04/13。
 
この時期は冬の星座たちが店じまいの頃。金星と並んでカペラ、冬の大三角などが市街地の汚れた空の中に埋もれていきます。もっと南(画面の左)にはシリウス。

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