寿老人といえば七福神の神様の一人です。それぐらい私も知っていましたが、この神様と星が結び付くのは星が好きになって、南極老人という星を知ってから。この寿星という星、私の住む関東からでは、なかなかお目に掛かることのできない星、りゅうこつ座のカノープスのことです。ちなみに寿星とは中国の星の名前で「寿星」、「老人星」、「南極老人」、「南極老人星」
はすべて同じ星のことです。また、関東近郊の漁村では「布良星(めらぼし)」などと呼ばれています。 ときどき奉納されているところの案内板や、目指す場所の七福神巡りのブログなどを参考にさせてもらっていますが、そうした中に「寿老人が寿星」「福禄寿が南極老人星」といったことが書かれていることがありますが、どこかでごっちゃになってしまったのでしょう。「寿老人と福禄寿」が同一の神様なのに二人いるみたいなことになっちゃったんでしょうか。 そんな星の化身が、実は身近なところに、しかも探せばあちこちにいるとは思ってもみませんでした。星のソムリエとして、あちこちでお話をする際、星と生活、文化、芸術などと抱き合わせて話を作るのですが、そのほとんどは西洋のものばかり。 ゆくゆくは全国制覇?なんて(笑) 現在31巡り目。 |
2023年4月23日更新 |
1.葛飾区「柴又七福神めぐり」(2016/01/05) |
4.新宿区「七福神めぐり」(2017/02/24) |
16.江東区「深川七福神めぐり」(2018/12/28) |
19.「谷中七福神めぐり」(2019/02/07、2022/02/04) |
22.日野市「日野七福神めぐり」(2021/03/28) |
28.「隅田川七福神」(2022/02/04) |
2.佐倉市「七福神めぐり」(2017/02/19) |
3.松戸市「七福神めぐり」(2017/02/19) |
5.東金市「全七福神めぐり」(2017/03/19) |
6
.八千代市「八福神めぐり」(2017/03/19) |
9.印西市「七福神めぐり」(2017/04/02) |
17.山武市「九十九里七福神めぐり」(2018/12/31) |
21.成田市「しもふさ七福神めぐり」(2021/03/06) |
24.南房総市「武田石翁の七福神」(2022/02/03) |
25.「南総なのはな七福神」(2022/02/03) |
26.鴨川「長狭七福神」(2022/02/03) |
27.「上総七福神」(2022/02/03) |
31.「柏七福神」(2023/04/23) |
7.三郷七福神「早稲田めぐり」(2017/03/20) |
8.三郷七福神「八木郷戸崎めぐり」(2017/03/20) |
10.三郷七福神「彦成めぐり」(2017/04/16) |
12.草加市七福神「草加宿七福神めぐり」(2017/12/29) |
11.屋久島七福神「屋久島七福神めぐり」(2017/11/19) |
13.常泉寺かっぱ七福神(2018/02/17) |
14.今市宿七福神(2018/11/03) |
20.八溝七福神(2019/04/29) |
15.利根七福神(2018/12/25) |
18.取出市利根七福神(2019/01/05) |
23.常陸七福神(2021/04/03) |
29.菅生沼七福神(2022/11/03) |
30.都七福神(2022/11/11) |
寿老人(観蔵寺 -かんぞうじ-) 所在地:東京都葛飾区高砂5-5-2 |
|
福禄寿(万福寺 -まんぷくじ-) 所在地:東京都葛飾区柴又6-17-20 |
|
初めての「寿老人(寿星)めぐり」で、衝撃の事実が… この柴又七福神めぐりで(これは母へのお土産も兼ねていたので7人の神様を全員めぐりました)、福禄寿も「南極老人星の化身」ということを知りました(上に案内板に記載されているのをよむことができます)。 柴又の七福神では、そのお姿を拝むことはできませんでした(祠に入っていたのかな?)が、案内板や石碑(名前を彫ったもの)を見学することができました。 |
寿老人(宗圓寺 -そういんじ-) 所在地:千葉県佐倉市新町89 |
|
福禄寿(麻賀多神社 -まがたじんじゃ-) 所在地:千葉県佐倉市鏑木町933-10 |
|
佐倉市の七福神キャラクター(それぞれその場所に案内板として掲げている)は、タレントの車だん吉さんがてがけたもの。そういえば、むかーし、日本テレビの「お笑いマンガ道場」でレギュラー出演してましたね。愛嬌のあるキャラクターで描かれています。 地元佐倉市にもしっかりと七福神があったとは驚きました。もしかしたら幟は見ていたのかもしれませんけど(特に麻賀多神社へは何かの折にお賽銭あげにいってますから) |
寿老人(徳蔵院 -とくぞういん-) 所在地:千葉県松戸市日暮5-270 |
|
福禄寿(円能寺 -えんのうじ-) 所在地:千葉県松戸市千駄堀735 |
|
松戸市は、小学3年生まで住んでいた懐かしの土地。その頃は星に興味があったわけではなく(初めて星を見た時の記憶は残っています。兄と、その友達と3人で夜の行程に忍び込み…)、今日になって、こんなに近くに星の化身がいただなんて思ってもみませんでした。 さて、こちらのお二人にも佐倉市同様、特に星とかかわりがあるというような記述は一切説明はありませんでした。 午前中は地元佐倉市、そして午後は母のお見舞いをかねて、向かう途中に立ち寄ってみました。千駄堀の円能寺は、昔、まだ常盤平に住んでいた頃、八柱の千駄堀で遊んだ記憶が残っている想い出の場所(父が心配になって自転車で迎えに来てくれたことを思い出します。確か夕暮れの空には赤とんぼがたくさん飛んでいたような…)。そんな面影が、何となくでしたが残っていて嬉しく思いました。(2017/02/19) |
|
寿老人(法善寺 -ほうぜんじ-) 所在地:新宿区新宿6ー20ー16 |
|
福禄寿(永福寺 -えいふくじ-) 所在地:新宿区新宿7ー11ー2 |
|
どちらもお姿を見ることができませんでしたが、寿老人の方は下の写真にある通り、建物の中にいるのか、拝むことができるような感じです。仕事の昼食時に散歩が寺足を向けただけだったので、ここで住職とかにお話を聴いていたら、とてもじゃないけど帰って来れないような気がして、目の前で引き返してしまいました。 |
|
寿老人、福禄寿(妙泉寺 -みょうせんじ-) 所在地:千葉県東金市山田1210 |
|
関東産大厄除け大師として広大な敷地(駐車場が広かった)に、7神が揃ってました。それぞれにお守りとか絵馬とかがあり、宗教色がプンプン漂ってました(私は苦手)。こちらも寿星との関わりはなし。(2017/03/19) |
寿老人(長福寺 -ちょうふくじ-) 所在地:千葉県八千代市 萱田1472 |
|
福禄寿(東栄寺 -とうえいじ-) 所在地:千葉県八千代市保品917 |
|
八千代市の「八」にかけて、ここは「七福神」ならぬ「八幅神」なんだそうな(吉祥天が加えられているとか… 相変わらず興味は寿老人と福禄寿だけなので見ていない…)。福禄寿の東栄寺は星寺と書かれ、もしかしたら星と関わりがあるんじゃないかと思ってみましたが、八千代市のお二人とも、特に寿星に関わると言った解説は皆無でした。 というわけで、今回は地元ということもあって午前中に東金、午後から(夕方に掛けて)八千代市を見て回ってきました。 |
寿老人(萬音寺 -まんのうじ-) 所在地:埼玉県三郷市半田1216 |
|
福禄寿(円光院 -えんこういん-) 所在地:埼玉県三郷市南蓮沼61 |
|
円光院は、以前母がお世話になっていたケアセンターのすぐ近くにある無人のお寺(境内には公民館)だったので、最初は特定するのに苦労しました(笑)。「本当にここか?」って具合。寿老人はどっかで見た(笑)のと同じ石像が祀っていました。八木郷戸崎と同じく、寿星との関わりは無し。(2017/03/20) |
寿老人(香岩寺 -こうがんじ-) 所在地:埼玉県三郷市栄1ー221 |
|
福禄寿(宝蓮寺 -ほうれんじ-) |
|
全国的にも市内に三カ所も「七福神巡り」のあるところは珍しいのだそうです。香岩寺の寿老人は石碑にお姿が描かれ、7神が揃ってました(下の写真)。 また、宝蓮寺の福禄寿はどこにいるのだかわかりませんでした。取りあえず本殿をパチリ。いずれの場所にも、寿星との関わりは解説なし。(2017/03/20) |
|
|
寿老人(西蓮寺 -さいれんじ-) 所在地:茨城県行方市西蓮寺504 |
|
福禄寿(長勝寺 -ちょうしょうじ-) |
|
かなり新しい七福神で、昭和57年の真延寺が発祥とのこと。 ここには金無垢の七福神が安置(永正元年正月元旦 後藤祐乘作之と刻まれている)され、そこから牛久市の一色邦彦氏が、この七福神像をモデルにしてブロンズ像を作り、常陸の里の寺社に安置しました。 (おお〜 っと、)いろいろと勉強にはなりますが、私の場合は二神のみのお参りなのでもったいないお話です… そして、常陸七福神は8つの広範な市に跨る8寺社を巡り「日本一長い順路を持つ七福神詣」とされています。 |
|
寿老人(厳島神社 -いつくしまじんじゃ-) 所在地:千葉県南房総市白浜町白浜629 |
|
福禄寿(厳島神社 -いつくしまじんじゃ-) |
|
まさか天の川スポットで有名な野島崎灯台の、まさに足元に江戸後期に活躍した石工武田石翁(1779/安永八年-1858/安政五年)の七福神が鎮座しているとは思いませんでした。星の昨晩からこの地にやってきて、徹夜で星の写真を撮りまくり、気分転換の散歩で立ち寄った厳島神社に。七福神の他、男根をあしらったご神体が祀られていました(気になる方はコチラ)。 |
福禄寿(長福寺 -ちょうふくじ-) |
|
「令和元年房総半島台風(台風15号)・令和元年東日本台風(台風19号)で甚大な被害を受けた被災地の一刻も早い復興と、国家安寧・世界平和を願い、有志の寺院で令和2年に開創された(wikiより)」 |
寿老人(真福寺 -しんぷくじ-) 所在地:千葉県鴨川市大幡1177 |
|
福禄寿(安國寺 -あんこくじ-) |
|
長狭米で有名なところというイメージしかありませんでしたが、御二方とも穏やかな表情を浮かべて出迎えてくれたような気がしました。平日の昼下がり、静かな境内に鎮座していました。(2022/02/03) |
寿老人(圓如寺 -えんにょじ-) 所在地:千葉県君津市小市部127 |
|
福禄寿(圓明院 -えんみょういん-) |
|
祠の中に鎮座する寿老人の前にも七福神全員が揃っていました。また、お寺さんの立地が古を感じさせてくれるような(イメージは「一休さん」や「まんが日本昔ばなし」)いい雰囲気でした。福禄寿の方は、これまた風変わりなお姿です。とはいえ、日本古来の風俗習慣からいえば、それほど珍しいものではないのかもしれません。遠野ではたくさん出あいましたけど。(2022/02/03) |
寿老人(白鬚神社 -しらひげじんじゃ-) 所在地:東京都墨田区東向島3ー5−2 |
|
福禄寿(向島百花園 -むこうじまひゃっかえん-) |
|
白鬚神社は、神社そのもの(名前もねぇ)が寿老人とのことでお姿はなく、福禄寿の方はコロナで臨時休園中のため叶わず。ただ、地図を頼りに裏に回った所、それらしいお堂があって、おそらく底に祀られているだろうと思った次第。帰りにおいしいコーヒーを戴きました。(2022/02/04) |
寿老人(持福院 -じふくいん-) 所在地:茨城県坂東市大崎235ー1 |
|
福禄寿(大安寺 -だいあんじ-) |
|
両神様ともりっぱな木彫りの立像でした。写真的には寿老人のお堂が密閉されているためガラスごしに眺めるしかありません。福禄寿の方は覗きまどよろしく、取っ手の持ち手の部分とおぼしき穴があけられているので、そこから直に拝むことができます。福禄寿の方は「星の化身」とか「南極星」との関わりが少々記載されていました。(2022/11/03) |
寿老人(革堂行願寺 -かうどう ぎょうがんじ-) 所在地:京都府京都市中京区 行願寺門前町5−番地 竹屋町上ル行願寺門前町17 |
|
福禄寿(赤山禅院 -せきやまぜんいん-) |
|
コロナ前に大阪へ「日本の天文学をめぐる旅」をして、それに続く「めぐる旅」は、新幹線新大阪のひとつ手前に停車する京都。調べて見ると七福神の中でもっとも古い歴史をもつそうで、寿星巡りで初めて御朱印を戴きました。もっとも京都らしい雰囲気(あくまでも個人の感想です)が漂っていたのは、今回の行程で一番遠い位置になった赤山禅院。そこに行くまでの川沿いや、山肌に秋が降りてきていた、という景色を眺めながらの福禄寿。そこでご担当をされていた方と話をしているときに教えてもらいました(いく前に自分でもチャント調べとけって話ではあるのですが…)。そんなわけで、じゃあ、朝一で訪れた寿老人の方に戻って、同じく御朱印をもらっとかなきゃ、と思い、お昼を済ませた後に再び足を向けました。 |
寿老人(戸張香取神社 -とばりかとりじんじゃ-) 所在地:千葉県柏市戸張1309 |
|
福禄寿(豊受稲荷本宮 -ゆたかいなりほんぐう-) |
|
最初に足を向けたのは、現在では珍しいお稲荷さんと神社が合体している豊受稲荷。ここは全国でも珍しい「神仏混淆(しんぶつこんこう)」という姿で、お稲荷さんと福禄寿、そして寿老人の姿(社務所の方に案内して拝観させていただきました)もありました。ただ、境内には写真に残したように石仏として、福禄寿のみがニコニコと出迎えてくれます。 |