寿老人といえば七福神の神様の一人です。それぐらい私も知っていましたが、この神様と星が結び付くのは星が好きになって、南極老人という星を知ってから。この寿星という星、私の住む関東からでは、なかなかお目に掛かることのできない星、りゅうこつ座のカノープスのことです。ちなみに寿星とは中国の星の名前で「寿星」、「老人星」、「南極老人」、「南極老人星」 はすべて同じ星のことです。また、関東近郊の漁村では「布良星(めらぼし)」などと呼ばれています。
  ときどき奉納されているところの案内板や、目指す場所の七福神巡りのブログなどを参考にさせてもらっていますが、そうした中に「寿老人が寿星」「福禄寿が南極老人星」といったことが書かれていることがありますが、どこかでごっちゃになってしまったのでしょう。「寿老人と福禄寿」が同一の神様なのに二人いるみたいなことになっちゃったんでしょうか。

 そんな星の化身が、実は身近なところに、しかも探せばあちこちにいるとは思ってもみませんでした。星のソムリエとして、あちこちでお話をする際、星と生活、文化、芸術などと抱き合わせて話を作るのですが、そのほとんどは西洋のものばかり。
  星の和名を調べていくうちにたどり着いたのが、二十六夜待ちと、この寿星との繋がり。話を作ると称して、自分自身がすっかり「寿老人(寿星)めぐり」にはまってしまいました(笑)。

 そしてあちこち訪ね歩いていると、どうやら寿星(南極老人星)の化身は寿老人にとどまらず、福禄寿も寿星の化身(こちらを南極老人星と呼んでいるところもあった。同じ星なのに…)だという説明もありました。ということは!? 

 とはいえ、私は信心深くもなんともないので「七福神めぐり」ではなく、あくまでも「寿老人(寿星)めぐり」なので、7人の神様に逢ひに行くのではないし、お賽銭を落としていくわけでもない、ということをご理解の上、様々な表情の寿老人(寿星)をご覧いただければ嬉しいです。

ゆくゆくは全国制覇?なんて(笑)

 

東京都
1.葛飾区「柴又七福神めぐり」(2016/01/05)
4.新宿区「七福神めぐり」(2017/02/24)
 
 

 

千葉県
2.佐倉市「七福神めぐり」(2017/02/19)
3.松戸市「七福神めぐり」(2017/02/19)
5.東金市「全七福神めぐり」(2017/03/19)
6 .八千代市「八福神めぐり」(2017/03/19)
9.印西市「七福神めぐり」(2017/04/02)

 

埼玉県
7.三郷七福神「早稲田めぐり」(2017/03/20)
8.三郷七福神「八木郷戸崎めぐり」(2017/03/20)
10.三郷七福神「彦成めぐり」(2017/04/16)
12.草加市七福神「草加宿七福神めぐり」(2017/12/29)
 

 

鹿児島県
11.屋久島七福神「屋久島七福神めぐり」(2017/11/19)

 

神奈川県
13.常泉寺かっぱ七福神(2018/02/17)

 

栃木県
14.今市宿七福神(2018/11/03)

 

1.葛飾区「柴又七福神めぐり」
寿老人(観蔵寺 -かんぞうじ-)

所在地:東京都葛飾区高砂5-5-2
福禄寿(万福寺 -まんぷくじ-)

所在地:東京都葛飾区柴又6-17-20
 初めての「寿老人(寿星)めぐり」で、衝撃の事実が… この柴又七福神めぐりで(これは母へのお土産も兼ねていたので7人の神様を全員めぐりました)、福禄寿も「南極老人星の化身」ということを知りました(上に案内板に記載されているのをよむことができます)。

 柴又の七福神では、そのお姿を拝むことはできませんでした(祠に入っていたのかな?)が、案内板や石碑(名前を彫ったもの)を見学することができました。

 

2.佐倉市「七福神めぐり」
寿老人(宗圓寺 -そういんじ-)

所在地:千葉県佐倉市新町89
福禄寿(麻賀多神社 -まがたじんじゃ-)

所在地:千葉県佐倉市鏑木町933-10

 佐倉市の七福神キャラクター(それぞれその場所に案内板として掲げている)は、タレントの車だん吉さんがてがけたもの。そういえば、むかーし、日本テレビの「お笑いマンガ道場」でレギュラー出演してましたね。愛嬌のあるキャラクターで描かれています。

 葛飾区では寿星(南極老人)との関わりが記載されていましたが、佐倉市は皆無。地元だけにちょっと、というか、ずいぶんがっかりしてしまいました。

 地元佐倉市にもしっかりと七福神があったとは驚きました。もしかしたら幟は見ていたのかもしれませんけど(特に麻賀多神社へは何かの折にお賽銭あげにいってますから)
(2017/02/19)

 

3.松戸市「七福神めぐり」
寿老人(徳蔵院 -とくぞういん-)

所在地:千葉県松戸市日暮5-270
福禄寿(円能寺 -えんのうじ-)

所在地:千葉県松戸市千駄堀735

 松戸市は、小学3年生まで住んでいた懐かしの土地。その頃は星に興味があったわけではなく(初めて星を見た時の記憶は残っています。兄と、その友達と3人で夜の行程に忍び込み…)、今日になって、こんなに近くに星の化身がいただなんて思ってもみませんでした。 さて、こちらのお二人にも佐倉市同様、特に星とかかわりがあるというような記述は一切説明はありませんでした。
 円能寺では、七福神全員が揃った宝船の彫像もありました(ちょっとお得な気分)。

午前中は地元佐倉市、そして午後は母のお見舞いをかねて、向かう途中に立ち寄ってみました。千駄堀の円能寺は、昔、まだ常盤平に住んでいた頃、八柱の千駄堀で遊んだ記憶が残っている想い出の場所(父が心配になって自転車で迎えに来てくれたことを思い出します。確か夕暮れの空には赤とんぼがたくさん飛んでいたような…)。そんな面影が、何となくでしたが残っていて嬉しく思いました。(2017/02/19)



4.新宿区「七福神めぐり」
寿老人(法善寺 -ほうぜんじ-)

所在地:新宿区新宿6ー20ー16
福禄寿(永福寺 -えいふくじ-)

所在地:新宿区新宿7ー11ー2

 どちらもお姿を見ることができませんでしたが、寿老人の方は下の写真にある通り、建物の中にいるのか、拝むことができるような感じです。仕事の昼食時に散歩が寺足を向けただけだったので、ここで住職とかにお話を聴いていたら、とてもじゃないけど帰って来れないような気がして、目の前で引き返してしまいました。

 ネットには福禄寿は「南極星」、寿老人が「老人星」のそれぞれの化身であると説明が書かれていました。う〜む、同じ星なんですけどね。「南極老人」という一つの名称なので、どこかでごっちゃになっているんでしょう。(2017/02/24)

 

5 .東金市「全七福神めぐり」
寿老人、福禄寿(妙泉寺 -みょうせんじ-)

所在地:千葉県東金市山田1210


 関東産大厄除け大師として広大な敷地(駐車場が広かった)に、7神が揃ってました。それぞれにお守りとか絵馬とかがあり、宗教色がプンプン漂ってました(私は苦手)。こちらも寿星との関わりはなし。(2017/03/19)

 

6.八千代市「八福神めぐり」
寿老人(長福寺 -ちょうふくじ-)

所在地:千葉県八千代市 萱田1472
福禄寿(東栄寺 -とうえいじ-)

所在地:千葉県八千代市保品917

 八千代市の「八」にかけて、ここは「七福神」ならぬ「八幅神」なんだそうな(吉祥天が加えられているとか… 相変わらず興味は寿老人と福禄寿だけなので見ていない…)。福禄寿の東栄寺は星寺と書かれ、もしかしたら星と関わりがあるんじゃないかと思ってみましたが、八千代市のお二人とも、特に寿星に関わると言った解説は皆無でした。
  ただ、いろいろ調べてみたら地名である「保品」は「星名郷」として1353年(文和二年)の「室町幕府御教書」にその名が確認とのこと。確かに「星埜山」なんて書いてありますし。

というわけで、今回は地元ということもあって午前中に東金、午後から(夕方に掛けて)八千代市を見て回ってきました。
(2017/03/19)

 

7.三郷七福神「早稲田めぐり」
寿老人(萬音寺 -まんのうじ-)

所在地:埼玉県三郷市半田1216
福禄寿(円光院 -えんこういん-)

所在地:埼玉県三郷市南蓮沼61
 円光院は、以前母がお世話になっていたケアセンターのすぐ近くにある無人のお寺(境内には公民館)だったので、最初は特定するのに苦労しました(笑)。「本当にここか?」って具合。寿老人はどっかで見た(笑)のと同じ石像が祀っていました。八木郷戸崎と同じく、寿星との関わりは無し。(2017/03/20)


8.三郷七福神「八木郷戸崎めぐり」
寿老人(香岩寺 -こうがんじ-)

所在地:埼玉県三郷市栄1ー221

福禄寿(宝蓮寺 -ほうれんじ-)

所在地:埼玉県三郷市高州3−123ー1

 全国的にも市内に三カ所も「七福神巡り」のあるところは珍しいのだそうです。香岩寺の寿老人は石碑にお姿が描かれ、7神が揃ってました(下の写真)。
 また、宝蓮寺の福禄寿はどこにいるのだかわかりませんでした。取りあえず本殿をパチリ。いずれの場所にも、寿星との関わりは解説なし。(2017/03/20)

 

9.印西市「いんざい七福神めぐり」
寿老人(観音堂 -かんのんどう-)

所在地:千葉県印西市木下777
福禄寿(地蔵寺 -じぞうじ-)

所在地:千葉県印西市別所1005

 寿老人は道辻の祠に。お寺さんとかではなく人々の行き交う観音堂。近くは新興住宅地でしたが、通りを抜けてこの一角辺りのみが昔ながらの風情が漂っていました。薪を積み上げる腰の曲がったおばあさんが挨拶してくれました。
 また、地蔵寺の方は別名を宝泉院というのでしょうか? その名称を目印に進んでいったら「地蔵寺」とだけ掘られていました。赤い幟が風に揺られていたからわかったようなものの、細い農道から入っていくので、最初は通り過ぎてしまいました。
 ここ、印西市でも、寿星との関わりは解説なし。(2017/04/02)

 

10.三郷七福神「彦成めぐり」
寿老人(延命寺 -えんめいじ-)

所在地:埼玉県三郷市彦倉1ー83ー1
福禄寿(円能寺 -えんのうじ-)

所在地:埼玉県三郷市彦倉彦沢1ー71ー1

 寿老人にしても福禄寿にしても寿星との関わりの解説もなく、お目にかかりたかった対象となるお姿も境内の何処にも存在しませんでした。寿老人のいる(?)お寺さんの名前は明星山延命寺と称するようで、ちょっと期待して足を運んだのですが、そちらよりも「彦倉虚空蔵尊」という像が有名なんだそうです。寿老人の面影のない場所でしたが、うなぎ供養の池とか、見所がそれなりにあるお寺さんではありましたが。
  興味深かったのは『遠野物語』で深く関わりのある「力石」の実物がいくつも納められていたこと。遠野でもなかなかお目にかかることの出来ない、実際に投げられていた実物がこんなに沢山見られるなんて思っても見ませんでした。円能寺もまた赤井幟がはためくだけで、特に面影のないお寺さんでした。本堂の中にいるのかもしれませんけど、私はそこまでしてお目にかかるつもりもない軽薄な旅人(笑)ですから、なければないで「プイッ」と出てきてしまいます。

 それにしても、寿星めぐりを始めたのは良いけれど、だんだん「星の民俗」とはかけ離れていくような気がして、そこがちょっと気になるところ。個人的な興味は増すばかりなのですが… 歳とった証拠なのかぁ (2017/04/16)


11.鹿児島市「屋久島七福神めぐり」
寿老人(尾之間温泉前 -おのあいだ-)

所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間
福禄寿(屋久島町役場 宮之浦支所の近く -みやのうら-)

所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦

 寿老人は温泉前の駐車場に、福禄寿は川沿いの緑地にポンと鎮座。最初に築いたのは寿老人。カノープスをこの地で見たら私の住んでいる関東と比べ、どのぐらいの高度で見えるのだろうと言うことで出向いた地。今回はカノープスが宿の部屋からも輝く姿が見えるほどでしたが、まさか寿星(寿老人ね)に出会えるとは思っても見ませんでした。ということで、温泉に足を運んだ前日の夜には全く気がつかなかったのですが、昼間訪れた際に見つめられて(笑)気づいた寿老人。この日はヤクスギランドに行って、天文の森を歩くつもりでしたが、急遽路線変更。残りの福禄寿を求めて大移動。その間、この島の「お月見」に関する情報も得、なかなか充実した一日を送りました(笑)。

(宿・天豆 -そらまめ- より 2017/11/19/03h59m)
  なお、ここでも寿星との関わりの解説なく、日常的に季節になれば毎晩輝くカノープス(南極老人星)への寿命が延びる話はまったく知られておらず(地元の方々へリサーチしてみた結果)。その代わりに十五夜のお月見(綱引きを行う)と二十三夜のお月見信仰(お祭り)が、各集落に伝統的に行事として続いているといった話が聞けて大満足(先の「充実した一日」)でした。
(2017/11/18)

 

12.草加市七福神「草加宿七福神めぐり」
寿老人(高砂三峯神社 -たかさごみつみねじんじゃ-)

所在地:埼玉県草加市高砂2ー21ー30
福禄寿(谷古宇稲荷神社 -やこういなりじんじゃ-)

所在地:埼玉県草加市神明2ー2ー25

 寿老人は駅前通り(?)の市街地に面した場所に奉納されていましたが、解説には草加宿の七福神めぐりは平成13年に設置されたばかりの歴史の浅いところのようですが、神々はそれぞれ歴史のある木彫りが、どの神様もまつられているとか。この寿老人もガラスケースの中に祀られているのが見られました。明後日から平成30年。きっとここの七福神巡りも参拝される方で賑わうのでしょうが、今は年末。シーンとして、本来の姿が見られたのかも。
  寿星のもう一人、福禄寿は更にわかりずらい住宅地の中にいて、本体を拝むことはできず(もっとも信心があって訪れたのではないから、拝めなくても良いっちゃあ良いんですけど…)

 こんな感じですから、星との関係は皆無のようで…

(2017/12/29)

 

13.大和市七福神「常泉寺かっぱ七福神」
寿老人、福禄寿(常泉寺 -じょうせんじ-)

所在地:神奈川県大和市福田2176
 寿老人は駅前通り(?)の市街地に面した場所に奉納されていましたが、解説には草加宿の七福神めぐりは平成13年に設置されたばかりの歴史の浅いところのようですが、神々はそれぞれ歴史のある木彫りが、どの神様もまつられているとか。この寿老人もガラスケースの中に祀られているのが見られました。明後日から平成30年。きっとここの七福神巡りも参拝される方で賑わうのでしょうが、今は年末。シーンとして、本来の姿が見られたのかも。
  寿星のもう一人、福禄寿は更にわかりずらい住宅地の中にいて、本体を拝むことはできず(もっとも信心があって訪れたのではないから、拝めなくても良いっちゃあ良いんですけど…)

 こんな感じですから、星との関係は皆無のようで…

(2018/02/17)

 

14.日光市七福神「今市宿七福神」
福禄寿(明静寺 -めいせいじ-)

所在地:栃木県日光市瀬尾791
寿老神(本敬寺 -ほんけいじ-)

所在地:栃木県日光市今市1430-15
 たまたま訪れた土地で巡り会うと「行っとかなきゃ…」となります。今回も大目的とは全くことなる旅行でしたが、町をブラブラと歩くとこうした情報が目につきます。「旅はやはり歩いて町を歩くことをしないと、と思います。両方とも時期外れだったこともあって、住職さんに声を掛けるとビックリされ、本堂に案内してくれて拝観させてくれました。特に福禄寿の方は住職さんにとても良く似た木造でした。寿老人の方は、これから「行事があるから…」といって忙しそうにしている手を止めてニコニコと対応していただきました。

(2018/11/03)

 

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