ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

さて、このページでは1981年度のチャートでナンバーワンになれなかった10曲を紹介します

 なお、ビルボードのネット上でのランキング発表は、1週間前の木曜日に発表されます。たとえば2010年12月25日付のチャートであれば12月16日に発表されることになります。(最新のチャートはこちら

Billboard.com|2010/12/16更新|

Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100圏内のランクイン総週
Top100 年間チャート



Song Love On The Rocks / Neil Diamond
Writter Neil Diamond, Gilbert Becaud
Peak Highest charted position No.2, 1981/01/10-01/24 ♪♪
Action 9(1980/11/29)、7、6、4、3、3、2、2、2、7(1981/01/31)
No.1 (Just Like)Starting Over / John Lennon
Weeks 20
Top100 No.26 1981
 1927年に制作されたトーキー映画『ジャズ・シンガー』のリメイクで、主役にニール・ダイアモンド、共演にローレンス・オリヴィエ(!)。私が今まで持っていたニールのイメージそのままの、オーケストラをバックに朗々と歌う大バラード。なんだかサスペンスドラマにでも使われそうな展開。

 ニール・ダイヤモンドはリック・ルービンとコラボレーションを行い、なかなか味のあるアルバムをリリースしてくれています。ジョニー・キャッシュとのアメリカン・レコーディング・シリーズのような展開になってくれると、ファンとしては嬉しいのですが・・・



Song Woman / John Lennon
Writter John Lennon
Peak Highest charted position No.2, 1981/03/21-04/04 ♪♪♪
Action 8(1981/02/07)、6、4、3、3、3、2、2、2、4、5、8(1981/04/25)
No.1 Keep On Loving You / REO Speedwagon
Rapture / Blondie
Weeks 20
Top100 No.21 1981
 この曲はジョンの追悼盤としてリリースされたシングルです。う〜ん、1位に届かず。3週間も2位をキープしていましたが、飛ぶ鶏の勢いがあったブロンディにさらわれてしまいました。

 最後に繰り返し繰り返し、全女性(ヨーコ)に向かって

♪I love you, now and forever

を繰り返しますが、本当に美しい曲です。


☆DOUBLE FANTASY(1位、1980/12/27-1981/02/14 ♪♪♪♪♪♪♪)
♪(Just Like) Starting Over(1位)
♪Woman(2位)
♪Watching The Wheels(10位)

1981年度第24回グラミー
♪Album Of The Year



Song Just The Two Of Us / Grover WashingtonJr. with Bill Withers
Writter Bill Withers, Ralph MacDonald, William Salter
Peak Highest charted position No.2, 1981/05/02-05/16 ♪♪♪
Action 8(1981/03/28)、7、5、4、4、2、2、2、3、7、8(1981/06/06)
No.1 Morning Train (Nine to Five) / Sheena Easton
Bette Davis Eyes / Kim Carnes
Weeks 24
Top100 No.18 1981
 恥ずかしい邦題「クリスタルの恋人たち」と名付けられた、名曲。そして名演。グローヴァー・ワシントン・ジュニアのアルバムとはいえ、この曲では本人が後半になってやっとそのアルトサックスを絡ませてくる程度。この曲の主役はヴォーカルにフューチャーされたビル・ウィザースと、バックバンドの面々でしょうか?


Song Being With You / Smokey Robinson
Writter Smokey Robinson
Peak Highest charted position No.2, 1981/05/23-06/06 ♪♪♪
Action 8(1981/04/18)、3、3、3、3、2、2、2、4、6(1981/06/20)
No.1 Bette Davis Eyes / Kim Carnes
Weeks 25
Top100 No.13 1981
 スモーキーの声って、こんなに女性っぽかったのかなぁ、と驚いてしまいました。3週間2位に留まっていたけど、相手が悪かったかな。


Song All Those Years Ago / George Harrison
Writter Geroge Harrison
Peak Highest charted position No.2, 1981/07/04-07/18 ♪♪♪
Action 7(1981/06/13)5、5、2、2、2(1981/07/18)
No.1 Bette Davis Eyes / Kim Carnes
Weeks 16
Top100 No.74 1981
 「過ぎ去りし日々」と題されたジョージ・ハリスンのシングル。この曲はジョンの追悼盤として急遽レコーディングされ、リリースされました。ジョージ・ハリスンのソロシングルですが、ポール&リンダ・マッカートニーとリンゴ・スターが参加して、ビートルズ解散以来初めて、レコード上で三人の共演が実現したのです。しかし、それもジョンの死があってこその共演だったので、ファンとしては複雑です。
 もともとリンゴがレコーディングする予定だった曲でしたが、急遽歌詞を変更して追悼曲として演奏されました。最初にこの曲を耳にしたとき、故人を偲ぶ歌のわりにずいぶん明るい曲調だな(特にポールの「Here Today」なんかと比べると)と思っていましたが、もともとリンゴのために書いた曲なら納得です。歌詞(下記参照)からはジョージのジョンへの思いがたくさん詰まっています。

 この曲の1位を阻んだのはキム・カーンズの、というよりも時代の名曲「ベティ・デイビスの瞳」。しかたないか。個人的にはコチラにも1位をわけてあげたい。それほど心に残るような名曲というわけではありませんが、意味を考えるとね。それにしても3週2位でしたが、一気に圏外にいなくなってしまったのは意外です。ヒットチャートというのは、時に冷たい表情を見せるものです。


Hear them shouting all about love
While they treated you like a dog
When you were the one who had made it so clear
All those years ago.

Hear them talking all about how to give
They don't act with much honesty
But you point the way to the truth when you say
All you need is love.

Living with good and bad
I always looked up to you
Now we're left cold and sad
By someone the devil's best friend
Someone who offended all.

We're living in a bad dream
They've forgotten all about mankind
And you were the one they backed up to the wall
All those years ago
You were the one who Imagined it all
All those years ago.

Deep in the darkest night
I send out a prayer to you
Now in the world of light
Where the spirit free of the lies
And all else that we despised.

They've forgotten all about God
He's the only reason we exist
Yet you were the one that they said was so weird
All those years ago

You said it all though not many had ears
All those years ago
You had control of our smiles and our tears
All those years ago


「All you need is love」1968年にビートルズがレコーディングした曲

「devil's best friend」 ジョンを射殺したマーク・チャップマンのこと

「Imagined」→「Imagine」1971年にジョンがレコーディングした曲



Song The Theme From "The Greatest American Hero"(Believe It Or Not) / Joey Scarbury
Writter Mike Post, Stephen Geyer
Peak Highest charted position No.2, 1981/08/15-08/22 ♪♪
Action 9(1981/07/04)、8、7、4、3、3、2、2、3、10(1981/09/05)
No.1 Endless Love / Diana Ross and Lionel Richie
Weeks 26
Top100 No.11 1981
 アメリカのテレビシリーズ『アメリカン・ヒーロー』の主題曲。ウィリアム・カット分する高校教師ラルフがひょんな事から空を飛ぶスーツを手にして、「地球を救え」というメッセージを受け取り、悪を成敗してゆくというコメディドラマ。ここから『ストリート・オブ・ファイヤー』で、ダイアン・レインと共演するマイケル・パレというスターが誕生しました。シリーズ途中で随分欠席が目立ちましたが(不良という役柄が功を奏した)、その時は映画録りでテレビに出演できなかったとか。

「ゆぅ〜ふぉ〜マンッ」と叫んで飛んで行くヒーローには毎週笑わせてもらいましたが、この曲が母国でこんなにも大ヒットになっているとは知りませんでした。



Song Slow Hand / The Pointer Sisters
Writter John Bettis, Michael Clark
Peak Highest charted position No.2, 1981/08/29-09/12 ♪♪♪
Action 10(1981/07/11)、9、7、6、6、6、4、2、2、2、10(1981/09/19)
No.1 Endless Love / Diana Ross and Lionel Richie
Weeks 24
Top100 No.19 1981
 この曲を最初に聴いたのは、グラミー賞だったかMTVアワードの時だったか。彼女達が出てきてノミネートを発表する際、この「スローハンド」を使って替え歌(歌詞をノミネート候補に置き換え)を歌っていたのが初めてのこと。エリック・クラプトンも自分の代名詞となる同名の曲を作曲してますが、こちらは「あの時の男のゆっくりとした手の動きが好き」といった、かなりきわどい内容です。「あの時」って、どの時なんでしょうね(笑)


Song Queen Of Hearts / Juice Newton
Writter Hank DeVito
Peak Highest charted position No.2, 1981/09/19-09/26 ♪♪
Action 10(1981/08/01)、9、9、8、6、6、6、2、2、6(1981/10/03)
No.1 Endless Love / Diana Ross and Lionel Richie
Weeks 27
Top100 No.14 1981
 この曲を聴くと1989年にリリースされたトム・ペティの「Runnin' Down a Dream」を思い出しちゃいます。まるでパクったようなぐらいそっくり。いやいや、私はトムがそんなコトするとは思っていないので、参考にしたかな、オマージュかな?と思うようにしています。う〜ん、きびしいなぁ。 さて、カントリー全盛だった(本国ではそういう流行廃りのない音楽かな?)この頃、ポップな感じのジュースの作り出す音楽で、ドカントリーとは一線を画す感じがしました。


Song Start Me Up / The Rolling Stones
Writter Mick Jagger, Keith Richards
Peak Highest charted position No.2, 1981/10/31-11/14 ♪♪♪
Action 10(1981/09/26)、9、7、3、3、2、2、2、4、7(1981/11/28)
No.1 Arthur's Theme (Best That You Can Do) / Christopher Cross
I Can't Go for That (No Can Do) / Daryl Hall & John Oates
Weeks 24
Top100 ランクインせず(!)
 アルバムのオープニングとして、ストーンズのライヴのオープニングとしてこれ以上相応しいと思える曲は見あたらない、といったぐらいの幕開けを見せてくれる名曲。とはいえ、すでに『SOME GIRLS』のアウトテイクとして書かれていたもので、当時はボツになった曲でした。1990年(!)の初来日時も、2006年の時も、ライヴのオープニングを飾った曲です。

 1981年にリリースされた『TATTO YOU(刺青の男)』の先行シングルとしてリリースされましたが、1位を阻んだのは新人のクリストファー・クロス、そしてホール&オーツという二組。その代わりと言っては何ですが、アルバムは9週連続で1位。アルバムのエンディング「(友を

待つ)」ではソニー・ロリンズがサックスで参加した名演、そして名曲。

 WINDOWS95のキャンペーンソングになったり、イベントのテーマに使われたりと活躍していますが、歌詞の内容が分かってて使ってんのかなと思えることが多いストーンズです。最後に聞こえてくる


You, you make a dead man come
You, you make a dead man come

が問題なわけです。 だって、ロケンローだぜー(笑)



Song Waiting for a Girl Like You / Foreigner
Writter Lou Gramm, Mick Jones
Peak Highest charted position No.2, 1981/11/28-1982/12/19
Action 10(1981/11/07)4、3、2、2、2、2、2、2、2、2、2、2、3、9(1982/01/02)
No.1 I Can't Go for That (No Can Do) / Daryl Hall & John Oates
Physical / Olivia Newton-John
Weeks 23
Top100 No.19 1982
 連続10週2位となった伝説的な名曲(トップにならなかったという意味で)。オリヴィアよりも先にTop10圏内にチャートインしたのに、やはりタイミングに負けてしまったとしか言いようがありません。しかし、ものは考えようで、オリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」が10週連続ナンバーワンに居座り続けるというモンスターヒットのおかげで話題になったじゃありませんか。おまけに最後の10週目には、後からやって来たホール&オーツに1位の座を持って行かれてしまうし。

 フォリナーにとっては2曲目の2位(最初は1978年の「ダブル・ヴィジョン)です。プロデュースはロバート・ジョン・マット・ランジ。1985年になって感動的な佳曲「I Want to Know What Love Is」が1位になり、呪縛が解けたでしょうか。

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コチラ(1981)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。