ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

さて、このページでは1980年度のチャートでナンバーワンになれなかった6曲を紹介します。

 なお、ビルボードのネット上でのランキング発表は、1週間前の木曜日に発表されます。たとえば2012年10月20日付のチャートであれば10月11日に発表されることになります。(最新のチャートはこちら

Billboard.com|2012/10/15更新|

Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100圏内のランクイン総週
Top100 年間チャート



Song Yes, I'm Ready / Teri Desario & K.C.
Writter Barbara Mason
Peak Highest charted position No.2, 1980/03/01-03/08 ♪♪
Action 9(1980/02/09)、6、6、3、2、2、7(1980/03/15)
No.1 Crazy Little Thing Called Love / Queen
Weeks 23
Top100 No.24 1980
 この曲は1965年に作曲者のBarbara Mason(ソロ)がヒットさせたカバーです。テリー・デザリオといえば、SONYのCMに使われた1984年の「Overnight Success」が特に有名ですが(洋楽を聴くことのなかった私が知っていたぐらいだから)、私にとって、この曲は大発見です。相手のK.C. とは、ハイスクールの同級生だったというHarry Wayne Casey。と書いてもわからない向きには、K.C. & The Sunshine BandのK.C.と言えば、「おおっ」となるでしょうか。かくなる私がそうでした。この曲の1ヶ月前には、K.C. & The Sunshine Bandの「Please Don't Go」が1位になったばかり。

 テリー・デザリオのアルバムは現在廃盤となってしまい、オムニバスなどで、ちょこちょこヒット曲を耳にすることが出来ます。

MOONLIGHT MADNESS


Song Longer / Dan Fogelberg
Writter Dan Fogelberg
Peak Highest charted position No.2, 1980/03/15-03/22 ♪♪
Action 9(1980/02/02)、8、6、4、3、2、2(1980/03/22)
No.1 Crazy Little Thing Called Love / Queen
Another Brick In The Wall (Part II) / Pink Floyd
Weeks 22
Top100 No.33 1980
  やさしいアコースティックギターと弦楽四重奏のハーモニーよって奏でられる名曲。

 この曲の1位を阻んだのは英国のクイーンのファンキーなナンバー、そして同じく英国のプログレッシブロックの、というよりは音楽業界の重鎮ピンクフロイドの快挙といえるシングル初ナンバーワンソングでした。どれもこれも名曲だー

 CMに使われていた曲なので、曲目やアーティストを知らず、偶然この曲を耳にしたとき、明らかに「これは名曲だ!」と思ったものです。アコースティックギター、ピアノ、チェロ、ホーンといった室内楽風のアレンジが、聴く人にやさしい気持ちを与えてくれます。普遍的な内容をもつラヴソング。

 チャートが云々というところから離れた所に位置しているんじゃないかと思うアーティストの一人ですが、個人的には『THE INNOCENT AGE』に収録されている「Same Old Lang Syne(懐かしき恋人の歌)」の物語が好きです。誰にでもあるようなさりげない男女の物語。舞台はクリスマスイヴ。エンディングでは有名なキャロルがサックスで奏でられ、思わず涙してしまいます。(あー、自分の過去と重ねてる重ねてる・・・)

 さて、そんなダンですが、長い闘病生活を終え、2007年12月16日安らかな眠りについたそうです。合掌。



Song Working My Way Back To You/Forgive Me Girl / Spinners
Writter Denny Randell-Sandy Linzer
Peak Highest charted position No.2, 1980/03/29-04/05 ♪♪
Action 9(1980/03/01)、8、6、4、5、2、2、3、9(1980/04/19)
No.1 Another Brick In The Wall (Part II) / Pink Floyd
Weeks 25
Top100 No.14 1980
 スピナーズにとって2曲目の大ヒット。とはいえ、こちらも「ラバー・バンド・マン」同様2位で勢いが止まってしまいました。 ノリのいいファンキーなナンバー。親しみやすい雰囲気があるからタイミングさえ良ければトップの座を奪えたかもしれなかった曲でしょう。リズムギターがいかにも1970年代のファンクっぽいのがいい。彼らにとっては1位の壁は高く、
「The Rubberband Man
」に続いて2位どまり。高い壁はピンクフロイドの壁(ザ・ウォール、ちゃんちゃん!)



Song Ride Like The Wind / Christopher Cross
Writter Christopher Cross
Peak Highest charted position No.2, 1980/04/26-05/17 ♪♪♪♪
Action 9(1980/03/29)、7、4、3、2、2、2、2、9(1980/05/24)
No.1 Call Me / Blondie
Weeks 21
Top100 No.17 1980
 この曲(風立ちぬ)は、第23回(1981)のグラミーでは史上初となる主要4部門(最優秀レコード、最優秀アルバム、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞)を独占し、それ以外にもBest Arrangement Accompanying Vocalist(s)を含む5部門を授賞したたクリストファー・クロスのデビューアルバムからの1stシングルです。

 ここからは計4枚のシングルがカットされましたが、2枚目の「Seilling」が見事にナンバーワンソングとなりました。未だにこの記録に並んだアーティストはいません(2009年現在)。まさに時の人となったアーティストでしたが、授賞式で本人がステージに上がるまで、ほとんどの人が彼がどんなアーティストなのかわからなかったそうです。

 そんなエピソードのあるクリストファーですが、この曲はナンバーワンになった曲と雰囲気が異なり、ロック色の強いナンバーです。シングルカットの順番が違っていたら、彼のイメージも違ったかもしれないなぁ。



Song All Out Of Love / Air Supply
Writter Graham Russell, Russell Hitchcock
Peak Highest charted position No.2, 1980/09/13-10/04♪♪♪♪
Action 8(1980/08/23)、7、4、2、2、2、2、4、4、8(1980/10/25)
No.1 Upside Down / Diana Ross
Another One Bites The Dust / Queen
Weeks 27
Top100 No.55 1980
 さわやかなサウンドにハイトーンなヴォーカル。からりと乾いた南国の青空を連想させるエアサプライ。そんな彼らのイメージが定着する前のサウンド(ペパーミントサウンド)。でもやっぱりこの頃から彼らは変わらぬサウンドをデザインしていました。

 でもそんなイメージを日本のレコード会社は彼らのトレードマークととらえてしまったために、日本にもいるロックグループ同様「夏」のイメージを押しつけてしまったような感があります。この曲が収録されているアルバムのオリジナルジャケットは右のジャケットになりますが、日本では、グループのイメージを優先させてしまいました。そこんとこ、どーなのよ?



Song More Than Can I Say / Leo Sayer
Writter Leo Sayer
Peak Highest charted position No.2, 1980/12/06-1981/01/03♪♪♪♪
Action 9(1980/11/15)、8、6、2、2、2、2、10(1981/01/10)
No.1 Lady / Kenny Rogers
(Just Like)Starting Over / John Lennon
Weeks 23
Top100 No.52 1981
 クリストファー・クロスからレオ・セイヤーまで、似たようなサウンドが続けて(とはいっても実際は連続していません)2位止まりというのもなんかおもしろいですね。いわゆるソフトロックとでも言うのでしょうか。レオ・セイヤーもハイトーン、邦題が「星影のバラード」。4週間も2位をキープしていましたが、凶弾に倒れたジョン・レノンが上にいたら、ちょっと追い抜きできなかったか。


コチラ(1980)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。