ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

さてこのページでは1969年度のチャートでナンバーワンになれなかった15曲を紹介します。

 なお、ビルボードのネット上でのランキング発表は、1週間前の木曜日に発表されます。たとえば2010年12月25日付のチャートであれば12月16日に発表されることになります。(最新のチャートはこちら

Billboard.com|2010/12/16更新|

Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100圏内のランクイン総週
Top100 年間チャート



Song I'm Gonna Make You Love Me / Diana Ross & The Supremes & The Temptations
Writter Ken Gamble, Jerry Ross, Jerry Williams
Peak 1969/01/11-01/18 ♪♪
Action 7(1968/12/28)、3、2、2、3、6、8、10(1969/02/15)
No.1 I Heard It Through The Grapevine / Marvin Gaye
Weeks 13
Top100 No.87 1969
 夢のようなスーパースター同士の共演。しかもそれぞれのグループの持ち味が遺憾なく発揮されたヴォーカルが楽しめます。邦題は「君に愛されたい」

12/28
No3 ; Love Child / Diana Ross & The Supremes
No7 ; I'm Gonna Make You Love Me

01/04
No3 ; I'm Gonna Make You Love Me
No7 ; Love Child / Diana Ross & The Supremes

01/11
No2 ; I'm Gonna Make You Love Me
No9 ; Love Child / Diana Ross & The Supremes


☆DIANA ROSS & THE SUPREMES JOIN THE TEMPTATIONS(2位)
♪I'm Gonna Make You Love Me / Diana Ross & The Supremes & The Temptaions(2位)
♪I'll Try Something New / Diana Ross & The Supremes & The Temptaions(25位)
♪I Second That Emotion / Diana Ross & The Supremes & The Temptaions


Song Proud Mary / Creedence Clearwater Revival
Writter John Fogerty
Peak 1969/03/08-03/22 ♪♪♪
Action 9(1969/02/22)、5、2、2、2、5、10(1969/04/05)
No.1 Dizzy / Tommy Roe
Weeks 14
Top100 No.19 1969

 悲劇の2位、という冠をつけられることになるCCRの記念すべき初2位の曲。しかし、チャートをよくよく眺めてみると、CCRよりももっと悲劇的(笑)なアーティストが、同じ1969年にランクインされています。


☆BAYOU COUNTRY(7位)
♪Proud Mary(2位)


Song Traces / Classics IV
Writter Dennis Yost
Peak 1969/03/29 ♪
Action 5(1969/03/15)、3、2、8(1969/04/05)
No.1 Dizzy / Tommy Roe
Weeks 12
Top100 No.54 1969
 最初はタイトルとバンド名が逆だと思っていました。それがバンド名がクラシックスIVでタイトルが「トレース」。わかりずらいから邦題に「恋の足あと」と付けたのでしょうか。それからバンド名にもリーダーであるデニス・ヨーストの名をクレジットしています。

TRACES


Song You've Make Me So Very Happy / Blood, Sweat & Tears
Writter Berry Gordy Jr., Brenda Holloway, Patric Holloway, Frank Wilson
Peak 1969/04/12-04/26 ♪♪♪
Action 4(1969/04/05)、2、2、2、4、5(1969/05/12)
No.1 Aquarius〜Let The Sunshine In(The Flesh Failures) / The 5th Dimension
Weeks 13
Top100 No.45 1969
 なんとCCRの上手(笑)を行く悲劇のアーティスト、ブラッド・スウェット&ティアーズの登場です。アルバムは1位となりましたが、そこからカットされたシングルはすべて2位止まり。しかも3曲連続。これはもう紛れもない悲劇!


☆BLOOD, SWEAT & TEARS(1位、03/29、04/12-04/19、07/26-08/16 ♪♪♪♪♪♪)
♪You've Made Me So Very Happy(2位)
♪Spinning Wheel(2位)
♪And When I Die(2位)

1969年度第12回グラミー賞
♪Album Of The Year
♪Best Arrangement Accompanying Vocalist(s) ; Fred Lipsius
♪Best Contemporary Instrumental Performance



Song It's Your Thing / The Isley Brothers
Writter Ronald Isley, O'Kelly IsleyJr., Rudolph Isley
Peak 1969/05/03 ♪
Action 7(1969/04/12)、3、3、2、3、4、6(1969/05/17)
No.1 Aquarius〜Let The Sunshine In(The Flesh Failures) / The 5th Dimension
Weeks 14
Top100 No.21 1969

 どこをどう聴いても、この歌い方はエアロスミスのスティーヴン・タイラー(笑)。私のチャート(笑)では、唯一の登場となりますが、このファンキーさ! まだ無名だったジミ・ヘンドリックスを起用するなどの歴史を持っています。

 歴史といえば、2001年にランクインしたIsley Brothers Featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggsの「Contagious」が、ビルボード史上の金字塔となるSix Decade(西暦を10年毎に区切る物差し)連続登場という記録を作っています。

No47 ; Shout (Part 1)/The Isley Brothers(1959)
No19 ; Contagious/The Isley Brothers Featuring Ronald Isley AKA Mr. Biggs(2001)


1969年度第12回グラミー賞
♪Best R&B Vocal Performance By A Duo Or Group ; It's Your Thing


Song Hair / The Cowsills
Writter Gerome Ragni, James Rado
Peak 1969/05/10-05/17 ♪♪
Action 8(1969/04/12)、7、4、3、2、2、4、5(1969/05/31)
No.1 Aquarius〜Let The Sunshine In(The Flesh Failures)
Weeks 15
Top100 No.13 1969

 オープニングの神秘的なサウンド。その後、一転してめまぐるしく変化する構成と展開、コーラスワーク。「星条旗よ永遠なれ」など飛び出し、まるでクイーン。

 彼らのヒットが、レコード会社へヒントを与えたのか、ジャクソン5やオズモンズなどのグループが人気を博しました。残念なことに、このカウシルズ兄弟はナンバーソングに恵まれず。1969年は2位のみに終わってしまったアーティストが量産された一年となってしまいました。



Song Love(Can Make You Happy) / Mercy
Writter Jack Sigler
Peak 1969/05/31-06/07 ♪♪
Action 5(1969/05/17)、3、2、2、5、7(1969/06/21)
No.1 Get Back / The Beatles with Billy Preston
Weeks 13
Top100 No.42 1969

 さわやかな朝を感じさせる曲。出だしが

♪Wake up in the morning〜

だからなのかもしれませんが、ピーター、ポール&マリーのようなコーラスワークが非常に美しいハーモニーを聞かせ、特にサビに当たる部分のメロディは何処かで聴いたことがある系です(笑)。映画『FIREBALL JUNGLE』にも使われているとか。だから聴いたことがあるメロディなのかなぁ、とも思いましたが、この映画見てないし。

 マーシーというバンドを率いているのは、この曲の作者でもあるJack Siglerなる人物で、のちにJack Sigler & Mercyと改名して活動を続けています。



Song Bad Moon Rising / Creedence Clearwater Revival
Writter John Fogerty
Peak 1969/06/28 ♪
Action 5(1969/06/07)、4、3、2、3、7(1969/07/12)
No.1 Love Theme From Romeo And Juliet / Henry Mancini
Weeks 14
Top100 No.24 1969

 バッド・ムーン・ライジングというバンド名の元になっている曲。私はそのバンドをあまり聞きませんが(友人が好きだった)、この曲を聴く度に、そんな友人のことを思い出してしまいます。「プラウド・メアリー」に続き、2曲目の2位。少々カントリーテイスト。いやいや、CCR節が色濃く感じられます。


☆GREEN RIVER(1位、10/04-10/25 ♪♪♪♪)
♪Bad Moon Rising(2位)
♪Green River(2位)


Song Spinning Wheel / Blood, Sweat & Tears
Writter David Clayton-Thomas
Peak 1969/07/05-07/19 ♪♪♪
Action 10(1969/06/21)、6、2、2、2、3、3(1969/08/02)
No.1 In The Year 2525 (Exordium And Terminus) / Zager & Evans
Weeks 13
Top100 No.27 1969

 イントロのブラスセクションのフレーズを聴いて

「新聞によりますとっ!」

と思わず口ずさんでしまう方は多いのではないでしょうか?かく言う私もその一人。まさかあの「三面記事」のイントロがこの曲だったとは全く無防備でした(笑)


☆BLOOD, SWEAT & TEARS(1位、03/29、04/12-04/19、07/26-08/16 ♪♪♪♪♪♪)
♪You've Made Me So Very Happy(2位)
♪Spinning Wheel(2位)
♪And When I Die(2位)

1969年度第12回グラミー賞
♪Album Of The Year
♪Best Arrangement Accompanying Vocalist(s) ; Fred Lipsius
♪Best Contemporary Instrumental Performance



Song Crystal Blue Persuasion / Tommy James & The Shondells
Writter Eddie Gray, Tommy James, Mike Vale
Peak 1969/07/26-08/09 ♪♪♪
Action 7(1969/07/05)、6、4、2、2、2、3、3、10(1969/08/30)
No.1 In The Year 2525 (Exordium And Terminus) / Zager & Evans
Weeks 15
Top100 No.12 1969

 彼らのヒット曲の中では、随分まとも(笑、ポップという意味で)な感じがする曲です。


☆CRIMSON AND CLOVER(8位)
♪Crimson And Clover(1位)
♪Crystal Blue Persuasion(2位)


Song A Boy Named Sue / Johnny Cash
Writter Shel Silverstein
Peak 1969/08/23-09/06 ♪♪♪
Action 7(1969/08/09)、5、2、2、2、3、4(1969/09/20)
No.1 Honky Tonk Women / The Rolling Stones
Weeks 12
Top100 No.36 1969

 邦題「スーという名の少年」 コミカルソング。

 この曲が収録されているアルバムがリリースされた直後から「テレビ・ショウ」の番組ホストを務め、そ第1回目にボブ・ディラン(事故以来ほとんど人前に姿を現すことの無かった時期)を迎え、ジョニーの存在を物語るものとして、今や伝説と化しています。偉大なるアーティスト、ジョニーがここに登場するのは、この一曲だけですが、彼をそれだけで語れるはずがありません。

 そして、リック・ルービンとのコラボであるラストアルバム『AIN'T NO GRAVE: AMERICAN VI』が2010年2月ににリリースされました。

R.I.P. Johnny. 1932-2003|Johnny Cash .com


☆AT SAN QUENTIN(1位、08/23-09/13 ♪♪♪♪)
♪A Boy Named Sue(2位)

1969年度第12回グラミー賞
♪Best Country Song
♪Best Country Vocal Performance, Male ; A Boy Named Sue



Song Green Rive / Creedence Clearwater Revival
Writter John Fogerty
Peak 1969/09/27 ♪
Action 4(1969/09/13)、3、2、7、10(1969/10/11)
No.1 Sugar Sugar / The Archies
Weeks 13
Top100 No.31 1969

 イントロのギターが、ポップスチャートの席巻する世界を一瞬にしてクリーデンスの世界へと誘ってくれる。「Bad Moon Rising」に続き2位止まりですが彼らの存在はやはり大きい。それを感じさせる偉大なる音楽。う〜ん、洋楽っていいなぁ。


☆GREEN RIVER(1位、10/04-10/25 ♪♪♪♪)
♪Bad Moon Rising(2位)
♪Green River(2位)


Song Jean / Oliver
Writter Rod McKuen
Peak 1969/10/04-10/11 ♪♪
Action 8(1969/09/20)、7、2、2、4、8(1969/10/25)
No.1 Sugar Sugar / The Archies
Weeks 14
Top100 No.23 1969

 映画『THT PRIME OF MISS JEAN BRODIE(ミス・ブロディの青春)』の挿入曲。映画ではどういったシーンで流れるのか、詩情豊かなメロディと歌声。

THE PRIME OF MISS JEAN BRODIE


Song Hot Fun In The Summertime / Sly & The Family Stone
Writter Sly Stone
Peak 1969/10/18-10/25 ♪♪
Action 9(1969/09/27)、9、5、2、2、6、7(1969/11/08)
No.1 Baby Love / The Supremes
Weeks 16
Top100 No.7 1969

 サイケデリック、フラワームーヴメント、ヒッピー、ウッドストックといったコトバから連想されるスライ。しかし、そんなイメージがほとんどないこの曲。美しいメロディ。ラジオから流れてくる音だけに耳を傾けているだけだったら、きっとスライのヴォーカルを別人だと思って聞き流してしまうかもしれません。



Song And When I Die / Blood, Sweat & Tears
Writter Laura Nyro
Peak 1969/11/29 ♪
Action 8(1969/11/08)、4、4、2、6(1969/12/06)
No.1 Baby Love / The Supremes
Weeks 13
Top100 チャートインせず

 さまざまな分野で悲劇のアーティストというジャンル(?)がありますが、BSTが同アルバムからのシングルカットで3曲連続2位という珍記録を生みだしてしまいました。同じくCCRも、1969年に3曲の2位を記録していますが、このBSTの「同じアルバムから3曲連続2位」という記録は、まさに悲劇としか言いようがありません。


☆BLOOD, SWEAT & TEARS(1位、03/29、04/12-04/19、07/26-08/16 ♪♪♪♪♪♪)
♪You've Made Me So Very Happy(2位)
♪Spinning Wheel(2位)
♪And When I Die(2位)

1969年度第12回グラミー賞
♪Album Of The Year
♪Best Arrangement Accompanying Vocalist(s) ; Fred Lipsius
♪Best Contemporary Instrumental Performance



 コチラ(1969)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。