ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

 さて、このページでは1964年度のチャートでナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2021年2月27日です。発表は2月23日(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2021/02/25更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)


 

Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャート


Song Louie Louie / The Kingsmen
Writter Richard Berry
Peak 1963/12/14 - 12/21、1964/01/04 - 01/25 ♪♪♪♪
Action 4(1963/12/07)、2、2、3、2、2、2、2、6(1964/02/01)
No.1 Dominique / The Singing Nun
There! I've Said It Again / Bobby Vinton
Weeks 14(No.83; 1963/11/09 - No.28; 1964/02/22)
Top100 No.99 1964
 今でこそガレージバンドを思わせる音作り、という感じで聞いてしまいますが、当時は斬新な演奏だったので、「お〜、ロックじゃん!」という曲にビックリしました。最初はコーラスグループと勘違いしてましたが、自ら楽器を演奏するバンドでした。そんな斬新さが受け手か、チャート上でも6週間2位をキープするヒットになりました。

 アメリカでは「ブルースの精神をうまく生かした特色ある新しいロック・グループ」と紹介されていたようです。映画『さらば青春の光』にも収録されました。


Song You Don't Own Me / Lesley Gore
Writter John Madara
Peak 1964/02/01 - 02/15 ♪♪♪
Action 2(1964/02/01)、2、2、4、7(1964/02/29)
No.1 I Want To Hold Your Hand / The Beatles
Weeks 13(No.72 ; 1963/12/28 - No.48; 1964/03/21)
Top100 No.36 1964
 邦題「恋と涙の17歳」儚い乙女心の心境をメロディアスに歌った曲で、Top10圏内にはいきなり圏外からジャンプアップでビートルズと共に2位に付け、3週間もキープし続けるほどの名曲、名唱でありながら壁を乗り越えることは出来ませんでした。





Song Twist And Shout/ The Beatles
Writter Bert Russel Berns, Phil Medley
Peak 1964/04/04 - 04/25 ♪♪♪♪
Action 7(1964/3/21)、3、2、2、2、2、7(1964/05/02)
No.1 Can't Buy Me Love / The Beatles
Weeks 11(No.55 ; 1964/03/14 - No.41; 1964/05/23)
Top100 No.40 1964




 Ah〜 Ah〜 Ah〜 という三声のハーモニーによる、ライヴのオープニングにか掛かせなかった曲です。デビューアルバム(1963)の曲が足りなかったので急遽間に合わせで録音したのですが、当日のジョンは体調不良(風邪を引いて声が出なかったとか)で、それがかえってリアルな唱法で歌うことが出来たそうです。ジョンはイライラし、ジョージ・マーティンはそれを引き出したかったという駆け引きがありました。確かにアルバムのラストに位置するこの曲、ものスゴイジョンの迫力が伝わってきます。

 アルバムからシングルカットされ、前代未聞のTop5独占した際に2位に位置していた曲です。4週間2位に位置していながらトップに到達することが出来ませんでした。この当時のビートルズの勢いを押さえつけていたのは一体何者だろうとひもといてみると、実は彼ら自身だったのです。4/4付けのランキングはコチラをご覧下さい。

なお、この曲は本国リリースの『PLEASE PLEASE ME』に収録されています。
 


The Beatles.com

★introducing... THE BEATLES(2位
♪Love Me Do(1位)/P.S. I Love You(10位)
♪Misery/Ask Me Why
♪Please Please Me(3位)/ From Me To You(41位)
♪Twist and Shout(2位)/There's a Place(74位)
♪Do You Want to Know a Secret?(2位)/Thank You Girl(35位)








Song Do You Want To Know A Secret/ The Beatles
Writter John Lennon, Paul McCartney
Peak 1964/05/09
Action 5(1964/04/18)、3、3、2、5(1964/05/16)
No.1 Hello, Dolly ! / Louis Armstrong
Weeks 11(No.78 ; 1964/03/28 - No.36; 1964/06/06)
Top100 No.55 1964




 ちょっと舌っ足らずなジョージのヴォーカルが心地よいメロディ。個人的にジョージが歌ったビートルズソングの中で、特に好きな一曲です。
  前曲のTwist And Shuntと同様、米国では『introducing... THE BEATLES』に収録されたものがシングルカットされましたが、オリジナルは『PLEASE PLEASE ME』に収録されています。

The Beatles.com

★introducing... THE BEATLES(2位
♪Love Me Do(1位)/P.S. I Love You(10位)
♪Misery/Ask Me Why
♪Please Please Me(3位)/ From Me To You(41位)
♪Twist and Shout(2位)/There's a Place(74位)
♪Do You Want to Know a Secret?(2位)/Thank You Girl(35位)







Song My Boy Lollipop / Millie Small
Writter Morris Levy,Johnny Roberts
Peak 1964/07/04
Action 5(1964/06/20)、4、2、6、9(1964/07/18)
No.1 I Get Around / The Beach Boys
Weeks 12(No.90 ; 1964/05/23 - No.41; 1964/08/08)
Top100 No.46 1964

 ロッド・スチュワートがハーモニカ(!)で参加していることで知られるこの曲。歌っているのはジャマイカ出身のミリ・スモール。スカのリズムに乗ってノリノリのポップ。なんとまぁハイトーンな(子供)の声だこと!なんかNHKの「みんなの歌」にでも紹介されそうな、幸せになれそうな曲。

 この曲が収録されているオリジナルアルバムが見あたらなかったので、60年代女性アーティストを収録したオムニバスにリンクを貼ってあります。とーってもお勧めの一枚(というか二枚組)です!



Song Memphis / Johnny Rivers
Writter Chuck Berry
Peak 1964/07/11 - 07/18 ♪♪
Action 6(1964/06/27)、3、2、2、4、9(1964/08/01)
No.1 I Get Around / The Beach Boys
Rag Doll / The 4 Seasons
Weeks 12(No.88 ; 1964/05/30 - No.26; 1964/08/15)
Top100 No.41 1964

 アルバムジャケットからも分かるとおり、ライヴ(ウィスキー・ア・ゴゴーで収録されたライヴレコーディング。客とのコンビネーションが良い演奏です。オリジナルは作者であるチャック・ベリー。





Song Bread And Butter / The Newbeats
Writter Larry Parks, Jay Turnbow
Peak 1964/09/19 - 09/26 ♪♪
Action 9(1964/08/29)、6、5、2、2、3、4(1964/10/10)
No.1 The House Of The Rising Sun / The Animals
Oh, Pretty Woman / Roy Orbison
Weeks 12(No.56 ; 1964/08/15 - No.28; 1964/10/31)
Top100 No.26 1964

 こんなシャウトした声でうたっちゃって大丈夫なのか!? というぐらいの熱唱に比べ、バックの気の抜けた演奏の対比が面白い一曲です。それを拒んだのがアニマルズの「朝日の当たる家」という対極にある雰囲気の曲。

 ノー天気な雰囲気の曲ですが、これまた対極にあるような1998年の映画『サイモン・バーチ』で流れます。





Song Dancing In The Streets/ Martha Reever & The Vandellas
Writter Marvin Gaye, William "Mickey" Stevenson, Ivy Jo Hunter
Peak 1964/10/17 - 10/24 ♪♪
Action 10(1964/09/19)、8、4、3、2、2、5(1964/10/31)
No.1 Do Wah Diddy Diddy / Manfred Mann
Baby Love / The Supremes
Weeks 14(No.68 ; 1964/08/22 - No.43; 1964/11/21)
Top100 No.17 1964

Taken from Album DANCE PARTY



 ダンシング・イン・ザ・ストリーツを初めて耳にしたのは、1985年にミック・ジャガーとデビッド・ボウイがチャリティのためにレコーディング(ビデオがライヴ・エイドの会場で初披露され、ビルボードでも7位)したレコードでした。オリジナルはそれよりも20年前のこの曲でした。オリジナルもカヴァーも、ともにパッションが効いていて、甲乙捨てがたい名演ではないでしょうか!作者にはマーヴィン・ゲイの名前がクレジットされているのにはビックリしました。

Martha Reever.com
★DANCE PARTY(139位
♪Dancing In The Streets(2位)
♪Wild One(34位)



Song Last Kiss / J.Frank Wilson & The Cavaliers
Writter Wayne Cochran
Peak 1964/11/07
Action 9(1964/10/10)、5、3、3、2、3、4、9(1964/11/28)
No.1 Baby Love / The Supremes
Weeks 15(No.73 ; 1964/09/05 - No.35; 1964/12/12)
Top100 No.9 1964




 1999年にリリース『NO BOUNDARIES』の中で、パール・ジャム(Pearl Jam)がこの曲をカヴァーしていたのが聞くきっかけでしたが、オリジナルもカヴァーも同じく2位という皮肉な曲。当時の雰囲気を満喫できる(ジャケットも良いじゃないの〜)演奏で、パール・ジャム版も彼らに敬意を表し、完璧コピーしています。
 

 





Song She's Not There / The Zombies
Writter Rod Argent
Peak 1964/12/12
Action 9(1964/11/14)、5、4、4、2、4、5、7(1965/01/02)
No.1 Mr.Lonely / Bobby Vinton
Weeks 15(No.87 ; 1964/10/17 - No.30; 1965/01/23)
Top100 年間チャートにランクインせず



The Zombies.com

 ゾンビーズって、あの「ゾンビ」から命名されたグループ名?なんて思ってたら、彼らを代表するこの曲が収録されているアルバムジャケットの、なんと気味悪いカラーでしょうか?まぁ、このあと登場することになるブラック・サバスの趣味なんかと比べると健全たる感じがしますけど。そんな雰囲気先行でこの曲に耳を傾けてみると、なんとなく陰りのあるヴォーカル(ファルセット)、そして演奏。間奏のオルガンソロがなんとも言えず良い味出してます。でも湿っぽさを感じません。
 

 



コチラ(1964)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。

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