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01. Secret Things Stanton Lanier; Piano 02. The Voice Stanton Lanier; Piano 03. Captivating Stanton Lanier; Piano / Noah Wilding; Vocals 04. All Things Stanton Lanier; Piano 05. Resting Stanton Lanier; Piano 06. Peace Stanton Lanier; Piano / Noah Wilding; Vocals 07. Freedom Stanton Lanier; Piano 08. Quiet Place Stanton Lanier; Piano 09. Tears Of Lament Stanton Lanier; Piano/ Eugene Friesen; Cello 10. Delight Stanton Lanier ; Piano 11. Friends Stanton Lanier; Piano 12. Contentment Stanton Lanier; Piano 13. Eternity Stanton Lanier; Piano/ Eugene Friesen; Cello |
Stanton Lanierの4th、5thアルバムをアッカーマンが手がけています。彼にとって『THE VOICE』は久しぶりにピアノアルバムを手がけたこともあって(この時期Patrick GormanとKaren Marie Garrettの作品もプロデュース)のちのウィンダム・ヒルの面々が参加することになる雰囲気とは異なり、純粋なピアノソロ作品に仕上がっています Stantonの作品に限らず、ここ数年、ウィルが手がけたことによって知ることになりましたが、アメリカにはまだまだこうしたアーティストが多くいるんだということを改めて思い知らされました。特にStantonのメロディセンスは、レーベルのJim Brickmanに似て、非常にキャッチー(コマーシャル)なメロディに溢れています。 ウィルにとってピアノ・ソロのアルバムプロデュースをするのは久々の事で、先のPatrick Gormanの作品に続き、StantonとWillのコラボレートの第一作も同年に制作されました。この年にはもう一枚、Karen Marie Gareettを手掛けています。そしてStantonとKarenにはユージン・フリーゼンが参加していることが何より嬉しいニュースでした。そして両アーティストとも次作ではアンサンブルの規模がふくれあがり、多くのアーティストが参加するようになりウィンダム・ヒル・サウンドが凝縮された一枚に思えます。 これら三枚のアルバムはウィルがプロデュースしているので、楽曲やピアニストの違いこそあれ、スタジオの差は殆ど感じられません。この三枚はトリロジーのような雰囲気が楽しめます。私も仕事柄、映像制作に関わり(Final CutやEdius etc.)、同じ機材でも環境が変わると非常にやりづらいという経験をもっています。そうした中でウィルも異なるスタジオ(Imaginary Road StudiosとGeorge Lucas Skywalker Sound Studio)で制作しているにもかかわらず、統一されたサウンドを作り上げ、さすがプロだなぁ、と思います(オマエが言うなってカンジですね)。 アッカーマンが最初に手がけたStanton Lanierの『THE VOICE』は、アルバムタイトルに反してヴォーカル入りが2曲、チェロが2曲。ウィルの『Hearing Voice』のように1曲ずつヴォーカルが交代しているとか、もっとヴォーカル中心なのかと思っていましたが、4曲を除きピアノソロです。どの曲にもメロディ(歌)があります。ジム・ブリックマンのようにコマーシャリズムに溢れているのかもしれません。タッチはフィリップ・アーバーグのような大らかさがあります。ジムとStantonの違いは、ストリングス・オーケストラに傾倒しなかったことでしょうか。久々のピアノ作品であり、この一枚にウィンダム・ヒルのサウンドがつまった作品だったので、Stantonのアルバムは二枚とも私のヘヴィ・ローテーション入りしたアルバムです。 |
Photo by Toshiharu Minagawa. |