星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)
夜想曲(アラン・ホヴァネス)

TELALRC; CD-80418
SKY MUSIC / Yolanda Kondonassis
 ハープという楽器によって奏でられる夜想曲は、想像する以上に「それっぽかった」りするのですが、現代作曲家のホヴァネスの「夜想曲」は静かなたたずまいの中にも、明らかにフィールドやショパンのそれとは違った雰囲気を持っています。ゆったりとしたドビュッシー風とも、サティ風とも言われそうなほどアルカイックな流れが支配している曲。こうした曲が20世紀に入ってから書かれたかと思うと、不思議な気もしますが、はたしてロマン派か古典派に遡っても、こうした雰囲気の曲は見当たりません。夜想曲というタイトルを冠されていますが、なんだかこのコンドナシスのアルバムジャケットのイメージに近く、神殿で舞を踊る巫女を連想してしまいます。そうそう、ドビュッシーの「前奏曲集第1巻」第1曲のデルフォイの舞姫的な映像を想像してしまうのです。
 

 

星月夜

Koch International; 372882H1
VISION OF A STARRY NIGHT/ Marvin Rosen
 「夜想曲」というタイトルはついていないものの、ここで奏でられている音楽は正に「夜想曲」そのものの響き。まるでキラキラと明滅する星に音(言葉)と言うものを与えたら、きっとこんな感じに聞こえるンじゃないかと言う具合。このアルバムはタイトルに『VISION OF A STARRY NIGHT』とあるように、ホヴァネスの綴った天空の小品たちが集められています。
 

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