tupichan's billboard hot 100

 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

 さて、このページでは1986年度のチャートでナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

  2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2021年10月16日です。発表10月12日。(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2021/10/16更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)

 

Song 曲目 / アーティスト(オフィシャル・ビデオにリンク)
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです(第1週目のみBillboad.com)
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャート
reflect

Song Party All The Time / Eddie Murphy
Writter Rick James
Peak Highest charted position No.2, 1985/12/28 - 1986/01/11 ♪♪♪
Action 9(1985/11/30) 9、4、3、2、2、2、3、9(1986/01/25)
No.1 Say You, Say Me / Lionel Richie
Weeks 22(No.82 ; 1985/10/05 - No.79; 1986/03/01)
Top100 No.7 1986

Taken from Album HOW COULD IT BE


 この曲はエディ・マーフィというよりもプロデュースのリック・ジャームスの作品といっても構わないぐらいに完成度が高くなっています。とはいえ、それを歌いきったエディの卓越したエンターテイナーとしての才能も立派なモノでしょう。正直、ここまでエディが歌えるとは思ってもみませんでした。1985年は大ヒットした映画『』で主演を果たし、人気俳優の仲間入りを果たした記念すべき年になったのです。ただ、これ以降は、音楽シーンでの活躍もなく、忘れ去られてしまっていますが、1985年に生まれたヒット曲の中でも異彩を放っています。この曲から彼のトレードマークである笑い声は聞こえませんけど…

Eddie Murphy.comRick James.com

☆HOW COLD IT BE(26位
♪Party All the Time(2位)
♪How Could It Be / Eddie Murphy featuring Crystal Blake





Song Burning Heart / Survivor
Writter Jim Peterik, Frankie Sullivan
Peak Highest charted position No.2, 1986/02/01 ♪♪
Action 8(1986/01/18)、3、2、2、3、9(1986/02/22)
No.1 That's What Friends Are For / Dionne & Friends
Weeks 22(No.64; 1985/11/02 - No.84; 1986/03/29)
Top100 No.8 1986

Taken from Album ROCKY IV


 映画『ロッキー3』の主題曲でブレイクしたサバイバーですが、そのあとも良質のロックを発表し続けましたが、売れ線狙いだ、なんだかんだ商業ロックなどと陰口をたたかれました。でも耳に残るメロディ、演奏が見事にマッチすれば、永遠に心に残るんだからいいじゃないか! と、言いたいです。 この曲は二匹目のドジョウを狙ったと云われても仕方がないといえば仕方ないのですが、映画『ロッキー4』の主題曲としてヒットしました。

 ゲロッパ!ジェームズ・ブラウンの最大のヒット曲「Living In America」もこのアルバムに収録されています。このあとに2位となったジョン・メレンキャンプの「R.O.C.K. In The U.S.A.」の中でも「ジェームズ・ブラウンを忘れるな!」と歌われるほど、1986年はジェームズの露出度が多い年となりました(笑)

Survivor.com

☆ROCKY IV(11位
♪Burning Heart / Survivor(2位)
♪Living In America / James Brown(4位)






Song When The Going Gets Tough, The Tough Get Going / Billy Ocean
Writter Wayne Braithwaite, Barry Eastmond, Robert John "Mutt" Lange, Billy Ocean
Peak Highest charted position No.2, 1986/02/15
Action 7(1986/02/01)、4、2、3、6(1986/03/01)
No.1 How Will I Know / Whitney Houston
Weeks 23(No.63; 1985/11/30 - No.100; 1986/05/03)
Top100 No.31 1986

Taken from Album THE JEWEL OF THE NILE

Billy Ocean.com

 マイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナー、あとダニー・デービッドの冒険活劇映画『ナイルの宝石』の主題曲。このテの娯楽作品は理屈抜きに楽しめます。映画を見たのは随分前で、その時はどこでビリー・オーシャンの曲が流れたかちっとも覚えていません。 この頃はビリーとロバートは一緒に仕事をしていたので、ここでもソングライティングとプロデュースを担当し、「これじゃデフ・レパードだ!」と思えるコーラスを付けています。
ビリー・オーシャンにとって2曲目の2位Loverboy (1985)<






Song R.O.C.K. In The U.S.A. (A Salute To 60's Rock) / John Cougar Mellencamp
Writter John Mellencamp
Peak Highest charted position No.2, 1986/04/05
Action 6(1986/03/15)、5、4、2、4(1986/04/12)
No.1 Rock Me Amadeus / Falco
Weeks 17(No.54; 1986/02/01 - No.96; 1986/05/24)
Top100 No.66 1986

Taken from Album SCARECROW



この曲には1位になってもらいたかったなぁ〜 と、つくづく思いました。

たった一回切りの武道館公演、燃えました(笑) PVはいかにも古めかしさを感じさせますが、ドラマーには、メレンキャンプ・バンドのケニー・アロノフがしっかり出演しています。♪(憧れのアーティストの名前は以下の通り)

Voices from nowhere and voices from the larger towns
Filled our head full of dreams, and turned our world upside down
There was Frankie Lymon, Bobby Fuller, Mitch Ryder
(they were rockin')
Jackie Wilson, Shangrilas, Young Rascals
(they were rockin')
Spotlight on Martha Reeves, let's don't forget James Brown
Rockin' in the U.S.A., hey!

Hurts So Good (1982)に次いで2曲目の2位。

John Mellencamp.com
☆SCARECROW(2位
♪Lonely Ol' Night(6位)
♪Small Town(6位)
♪R.O.C.K. in the U.S.A. (A Salute to '60s Rock)n(2位)
♪Rain On The Scarecrow(21位)





Song Manic Monday / The Bangles
Writter Christopher
Peak Highest charted position No.2, 1986/04/19
Action 7(1986/04/05)、3、2、4、10(1986/05/03)
No.1 Kiss / Prince
Weeks 20(No.86; 1986/01/25 - No.81; 1986/06/07)
Top100 No.48 1986

Taken from Album DIFFERENT LIGHT



 皮肉にもこの曲のTopの座を拒んだのは、作者であるプリンスの「Kiss」。「Manic Monday」はプリンスがクリストファーという名義で彼女達にプレゼントした曲なのです。プリンスはバングルスの1stアルバムを「買って持っていた」ということで、そのサウンドが気に入ってこの曲を書いたとのこと。なお、プリンスの死後にリリースされた彼の『オリジナルス』にはプリンス・バージョンの♪マニック・マンデーが収録されています。これを聞くと、バングルス版はキーをスザンヌが歌いやすいように変えていたことがわかり、とても興味深いです。

04/5
No3 ; Kiss / Prince
No7 ; Manic Monday / The Bangles

04/12
No2 ; Kiss / Prince
No3 ; Manic Monday / The Bangles

04/19(プリンスの書いた曲が1、2位独占
No1 ; Kiss / Prince
No2 ; Manic Monday / The Bangles

04/26
No1 ; Kiss / Prince
No4 ; Manic Monday / The Bangles

05/3
No3 ; Kiss / Prince
No10 ; Manic Monday/ The Bangles


The Bangles.comバングルスのページ

☆DIFFERENT LIGHT(2位
♪Manic Monday(2位)
♪If She Knew What She Wants(29位)
♪Walk Like An Egyptian(1位)
♪Walking Down Your Street(11位)






Song Danger Zone / Kenny Loggins
Writter Giorgio Moroder,Tom Whitlock
Peak Highest charted position No.2, 1986/07/26
Action 10(1986/06/05)、7、4、2、3、7(1986/08/09)
No.1 Sledgehammer / Peter Gabriel
Weeks 21(No.85; 1986/05/10 - No.94; 1986/09/27)
Top100 No.42 1986

Taken from Album TOP GUN

Kenny Loggins.com

 『フットルース』に次いで、二匹目のドジョウをプロデューサーが狙ったわけではないのでしょうが、それ以降、何かとサウンドトラックに顔を出すようになったケニー・ロギンス。これはロックしていて、非常にカッコイイ曲でしたが、2曲目のナンバーワンに手が届きませんでした。

 トム・クルーズ主演の『トップガン』には、スティーヴン・スティーヴンスの「Anthem」や、チープ・トリックの「Mighty Wings」など、戦いをイメージさせる曲があって、映画のシーンを思い起こさせてくれます。


☆TOP GUN(1位、1986/08/02-08/09、09/20、10/11 ♪♪♪♪
♪Take My Breath Away / Berlin(1位)
♪Danger Zone / Kenny Loggins(2位)
♪Playing With The Boys / Kenny Loggins(60位)
♪Heaven In Your Eyes / Loverboy(12位)
♪Mighty Wings / Cheap Trick
♪Top Gun Anthem / Harold Faltermeyer & Steve Stevens
1986年度第29回グラミー賞
♪Best Pop Instrumental Performance / Harold Faltermeyer & Steve Stevens





Song Dancing On The Ceiling / Lionel Richie
Writter Lionel Richie
Peak Highest charted position No.2, 1986/09/13 - 09/20 ♪♪
Action 7(1986/08/16)、6、5、4、2、2、3、10(1986/10/04)
No.1 Take My Breath Away / Berlyn
Stuck With You / Huey Lewis & The News
Weeks 17(No.40; 1986/07/19 - No.83; 1986/11/08)
Top100 No.39 1986

Taken from Album DANCING ON THE CEILING

Lionel Richie.com

 前作や「We Are The World」を発表したライオネルの、キャリア中最も脂の乗っている頃だったのではないでしょうか?そんなライオネルの作品の中でも、この曲はかなりノリノリのハッスル(かなりシャウトしている!)している曲ではないでしょうか。


☆DANCING ON THE CEILING(1位、1986/09/27-1986/10/04 ♪♪)
♪Say You, Say Me(1位)
♪Dancing On the Ceiling(2位)
♪Love Will Conquer All(9位)
♪Ballerina Girl(7位)
♪Deep River Woman(71位)
♪Se La(20位)





Song Friends And Lovers / Gloria Loring & Carl Anderson
Writter Jay Gruska, Paul Gordon
Peak Highest charted position No.2, 1986/09/27 - 10/04 ♪♪
Action 6(1986/08/30)、5、4、3、2、2、8(1986/10/11)
No.1 Stuck With You / Huey Lewis & The News
Weeks 21(No.77; 1986/07/05 - No.81; 1986/11/22)
Top100 No.13 1986

Taken from Album CARL ANDERSON

Gloria Loring.com

 同曲をEddie Rabbitt & Juice Newtonの二人もレコーディングしていて、そちらはカントリーチャートでナンバーワンになりました。

 ここで甘い歌声を披露しているカール・アンダーソンは既に故人となってしまいました。しばらくぶりに80年代のヒット曲を探している際、この曲のタイトルと出会ったとき、メロディが頭の中で思い浮かんだほどでした。それほど当時は良く耳にしていた曲です。






Song Don't Forget Me (When I'm Gone) / Glass Tiger
Writter Al Connelly, Wayne Parker, Alan Frew, Michael Hanson, Sam Reid, Jim Vallance
Peak Highest charted position No.2, 1986/10/11
Action 8(1986/09/20)、5、4、2、7(1986/10/18)
No.1 When I Think Of You / Janet Jackson
Weeks 24(No.86; 1986/07/12 - No.97; 1986/12/20)
Top100 No.34 1986

Taken from Album THE THIN RED LINE

Lionel Richie.com

 もう一組の弟分であるCutting Crewは見事にナンバーワンになっています。せっかく兄貴もコーラスで参加してくれている(グラス・タイガーはブライアン・アダムスのバックバンドという経歴を持っています)という話題性十分な曲でしたが、ジャネットに阻まれ2位止まりとなってしまいました。しかし、いいメロディだなあと思っていたら、ジム・ヴァランスがクレジットされていました。なるほどねー


Don't forget me when I'm gone
My heart would break
I have loved you for so long
It's all I can take



☆THE THIN RED LINE(27位
♪Don't Forget Me (When I'm Gone)(2位)
♪Thin Red Line
♪Someday(7位)
♪You're What I Look For
♪I Will Be There(34位)





Song Typical Male / Tina Turner
Writter Terry Britten
Peak Highest charted position No.2, 1986/10/18 - 11/01 ♪♪♪
Action 9(1986/10/04)、5、2、2、2、8(1986/11/08)
No.1 When I Think Of You / Janet Jackson
True Colors / Cyndi Lauper
Weeks 16(No.49; 1986/09/27 - No.100; 1986/12/13)
Top100 No.71 1986

Taken from Album BREAK EVERY RULE

Tina Turner.com

サビのメロディが良いです


All I want is a little reaction
Just enough to tip the scales
I'm just using my female attraction
On a typical male, on a typical male

Don't forget me when I'm gone
My heart would break
I have loved you for so long
It's all I can take

ティナにとって2曲目の2位。We Don't Need Another Hero(Thunderdome) (1985)

 このアルバムからシングルカットされた「Back Where You Started」で、最優秀女性ロックヴォーカル賞を受賞しています。まぁ、ブライアン・アダムスと「It's Only Love」とか、ミック・ジャガーとのLive Aidでの共演など、ロックへの傾向が強かったので当然と言えば当然か?おそろしや〜


☆BREAK EVERY RULE(4位
♪Typical Male(2位)
♪Back Where You Started
♪Two People(30位)
♪Girls
♪What You Get Is What You See(13位)
♪Break Every Rule(74位)
♪Paradise Is Here
♪Afterglow

1986年度第29回グラミー賞
♪Best Rock Vocal Performance, Female(最優秀女性ロックヴォーカル賞)- Back Where You Started





Song I Didn't Mean To Turn You On / Robert Palmer
Writter James Harris III, Terry Lewis
Peak Highest charted position No.2, 1986/11/08
Action 8(1986/10/18)、4、3、2、6(1986/11/15)
No.1 Amanda / Boston
Weeks 22(No.79; 1986/08/16 - No.84; 1987/01/10)
Top100 No.48 1986

Taken from Album RIPTIDE


 無茶苦茶渋い、というかこの曲がシングルカットされ2位にまで登り詰めるアメリカという国はつくづく凄いなぁ、と思います。「恋におぼれて」やパワーステーションと比べるとややパンチの物足りなさが・・・

 しかし、この曲を書いているのがJam & LewisであるJames Harris IIIとTerry Lewisの二人。1986年に当たり年となったジャネット・ジャクソンの『コントロール』を制作したプロデュースチームです。

 ソロ、パワーステーションなどで聞かれる彼のヴォーカルには心惹かれるものがあったので突然の訃報には驚かされました。 R.I.P.1949-2003

☆RIPTIDE(8位
♪Discipline of Love
♪Riptide
♪Addicted to Love(1位)
♪Hyperactive(33位)
♪I Didn't Mean to Turn You On(2位)

1986年度第29回グラミー賞
♪Best Rock Vocal Performance, Male(最優秀男性ロックヴォーカル賞)- Addicted To Love





Song Everybody Have Fun Tonight / Wang Chung
Writter Nick Feldman, Jack Hues
Peak Highest charted position No.2, 1986/12/27 - 1987/01/03 ♪♪
Action 7(1986/12/06)、5、3、2、2、4、10(1987/01/17)
No.1 Walk Like An Egyptian / The Bangles
Weeks 21(No.82; 1986/10/04 - No.98; 1987/02/21)
Top100 No.12 1987

Taken from Album MOZAIC



 80年代の名曲を思い浮かべるとき、私はこのノー天気なサビが印象的なワンチャンを思い出してしまいます。作者にクレジットされているPeter Wolfは、あのピーターではなく、単なる同姓同名のソングライター。他にもPVはゴドレー&クレーム。目が痛くなりますが凝ってます。

♪さぁ!一緒に騒ぎましょう!
Oh everybody have fun tonight
Everybody have fun tonight
Everybody Wang Chungtonight
Everybody have fun tonight
Everybody Wang Chungtonight
Everybody have fun 

自分たちを歌の中に入れちゃうなんていかしてます!

Wang Chung.com
☆MOZAIC(41位
♪Everybody Have Fun Tonight(2位)
♪Let's Go!(9位)





コチラ(1986)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。

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