tupichan's billboard hot 100

 このページでは、1、2位独占アーティストを紹介します。ビルボードでナンバーワンソングになるのも大変なことなのに、1、2位独占したアーティスト(ソングライターでの独占は♭)や、裏方のソングライター、プロデューサーがいます。2000年代に入ってからは毎年とはいかないまでも、多くのアーティストがこの偉業を達成しました。

 ビルボードのチャートはこれまでのデータ集計から発表までの期間が更に短くなりました。日付の4日前に発表されるようになり、リアルタイムに近い発表になりました。 たとえば 最新チャートなら2023年11月11日、発表は11月7日となります。(最新の1位はコチラ /2位の楽曲はコチラ)。
Billboard.com|2023/11/07更新|

Artist
1、2位独占アーティスト
No.1
1位の曲
No.2
2位の曲


Artist
Gene Pitney(1962/11/03
No.1
He's a Rebel/ The Crystals
No.2
Only Love Can Break a Heart/ Gene Pitney


 ソングライターとしてのジーン・ピットニーがシレルズのために書いた曲がトップに、続けて並んだのは自身が歌ったOnly Love Can Break a Heart はバート・バカラックの曲。







Artist
The Beatles(1964/02/22 - 03/14)
No.1
I Want to Hold Your Hand
No.2
She Loves You


 まず最初に訪れたビートルズ旋風… アーティストによるビルボード誌史上初の1、2位独占(02/22~03/14)!  1~3位を独占(3/14)! 自らのナンバーワンソングを、自らの曲で蹴落とす! しかもこれだけにとどまらず1~5位を独占(04/04)!

さらに!(下に続く)





Artist
The Beatles(1964/04/04
No.1
Can't Buy Me Love
No.2
Twist And Shout


 初登場27位だったCan't Buy Me Loveが2週目でTopへ。しかも自らのShe Loves Youを抜くという快挙を記録。2曲連続もまた史上初。





Artist
Paul McCartney(1968/11/02 - 1968/11/16)
No.1
Hey Jude/ The Beatles
No.2
Those Were The Days/ Mary Hopkin


 この1、2位制覇はビートルズのポール・マッカートニーと、メアリー・ホプキンのプロデューサーとしてのポール・マッカートニーによる1、2位制覇となりました。そしてまた、ビートルズが立ち上げたアップル・レコーズの1枚目と2枚目のシングルというおまけもついています。





Artist
Bob Crewe & Kenny Nolan(1975/03/22
No.1
My EyeAdored You / Frankie Valli
No.2
Lady Marmalade / LaBelle


 この1、2位制覇はアーティストではなく、ソングライターのふたりボブ・クリュウとケニー・ノーランです。 ケニーは翌年歌手デビューをしています。






Artist
Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb, Andy Gibb(1978/02/18 - 1978/02/25)
No.1
Stayin' Alive/ The Bee Gees
No.2
(Love Is) Thicker Than Water/ Andy Gibb

Artist
Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb, Andy Gibb(1978/03/04 - 1978/03/11)
No.1
(Love Is) Thicker Than Water / Andy Gibb
No.2
Stayin' Alive/ The Bee Gees

Artist
Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb, Andy Gibb(1978/03/18 - 1978/04/15)
No.1
Night Fever / The Bee Gees
No.2
Stayin' Alive/ The Bee Gees

Artist
Barry Gibb, Robin Gibb, Maurice Gibb, Andy Gibb(1978/04/22 - 1978/05/06)
No.1
Night Fever / The Bee Gees
No.2
If I Can't Have You / Yvonne Elliman


FLOWING RIVERS

 1978/02/18から1978/05/06まで、映画『サタデー・ナイト・フィーバー』の映画が大ヒットした影響も手伝ってギブ三兄弟の何かしらの曲が1、2位を独占する動きがみられました。


The Bee Gees(Billboard chart history)



Artist
Mike Chapman(1978/10/14 - 10/21)
No.1
Kiss You All Over / Exile
No.2
Hot In The City / Nick Gilder

MIXED EMOTION

 このワン、ツー制覇は、アーティストではなくプロデューサーの制覇です。1978年はビージーズファミリーが度派手な記録を次々と樹立していきましたが、その陰に隠れるようにしてマイク・チャップマンが1、2制覇と、連続ナンバーワンヒットを生み出しました。




Artist
Jim Steinman(1983/10/08 - 10/22)
No.1
Total Eclipse Of The Heart / Bonnie Tyler
No.2
Making Love Out of Nothing at All / Air Supply

 前曲の制覇に引き続き、今回の記録も裏方(ソングライター)の快挙。もっともっと宣伝(笑)してあげて欲しいですね。





Artist
Prince(1986/04/19
No.1
Kiss/ Prince
No.2
Manic Monday/ The Bangles

 バングルスへの提供曲はクリストファーという変名でクレジットされています





Artist
Richie Cordell(1987/11/14
No.1
I Think We're Alone Now/ Tiffany
No.2
Mony Mony/ Billy Idol

 このワン、ツー制覇は、アーティストではなくソングライター、リッチー・コーデル(Richie Cordell)の楽曲による制覇です。おもしろいことに、両曲とも1960年代のサイケ・グループTommy James & The Shondellsがカヴァーしていた曲、というオマケ付きの珍事となりました。





Artist
Ja Rule(2002/03/09 - 03/23)
No.1
Ain't It Funny / Jennifer Lopez featuring Ja Rule
No.2
Always On Time / Ja Rule featuring Ashanti

 1位はゲストで、2位はリード(ゲストにAshanti)での独占となりました。





Artist
Ashanti(2002/04/20 - 05/18)
No.1
Foolish/ Ashanti
No.2
What's Luv?/ Fat Joe Featuring Ashanti

 1位はリードで、2位はゲスト。5週に渡り独占となりました。3月24日から4月6日に掛けて、Top10の中に3曲がランクイン。人気絶好調の瞬間でした。





Artist
Nelly(2002/08/10
No.1
Hot In Herre
No.2
Dilemma / Nelly featuring Kelly Rowland


Artist
Nelly(2002/08/17 - 08/31)
No.1
Dilemma / Nelly featuring Kelly Rowland
No.2
Hot In Herre

 1位が入れ替わりつつ、3週連続(2002/08/10 - 08/31)で1、2位を独走しました。



Nelly.net


Artist
OutKast(2003/12/20 - 2004/02/07)
No.1
Hey Ya!
No.2
The Way You Move

 2nd シングルだったHey Ya!の方が先にトップに上り詰めて、都合9週間独占を突っ走りました。そして10週目も彼らの曲がトップのままでしたが、1、2位が入れ替わり、つまり自分の曲でトップを蹴落としてのナンバーワンとなったのです。



|OutKast.com|


Artist
Usher(2004/06/26 - 07/03)
No.1
Burn
No.2
Confessions Part II

 2004年はアッシャーの年で、52週のうち28週間トップの座に居座り続けました。年間で最高総週の記録となり、そのうちこの2曲が2週間1、2位独占です。また、2月28日から7月3日までの19週連続でアッシャーがトップの座を守りました。

 2004年間チャートも1、2位を独占という大記録。これはエルヴィス・プレスリー、ビートルズに続いて3組目のアーティストです。



Usher.com


Artist
Scott Storch(2005/02/26
No.1
Let Me Love You / Mario
No.2
Candy Shop / 50 Cent featuring Olivia

 このワン、ツー制覇は、アーティスト本人ではなく、裏方、つまりソングライターによる1、2位独占です。





Artist
Scott Storch(2005/04/16 - 04/30)
No.1
Candy Shop/ 50 Cent featuring Olivia
No.2
Hate It Or Love It/ The Game featuring 50 Cent

 このワン、ツー制覇は、アーティスト本人ではなく、裏方、つまりソングライターによる1、2位独占です。





Artist
Mariah Carey(2005/09/10
No.1
We Belong Together
No.2
Shake It Off

 通算18曲目のナンバーを獲得。通算ナンバーワン獲得数で不動のアーティストが並んでいましたが、とうとうエルヴィス・プレスリーとビートルズの間に90年代の歌姫と言われるマライア・キャリーが入ってきました。そして1、2位独占というのは彼女にとって初。





Artist
Beyoncé Knowles(2006/01/28
No.1
Glillz/ Nelly featuring Palu Wall, Ali & Gipp
No.2
Check On It/ Beyoncé featuring Slim Thug

 1位にビヨンセは歌手として関わっていませんが、サンプリングにデスチャの「Soldier」が使われているために1、2位独占していた、という偶然的な記録達成となりました(笑)。





Artist
Akon(2006/12/02
No.1
I Wanna Love You
No.2
Smack That
 圏外17位から先行シングルを抜いてのナンバーワン獲得です。しかも抜かされてしまった「Smack That」の方は1位になれず。




Artist
Akon(2007/04/14
No.1
Don' Matter/ Akon
No.2
The Sweet Escape/ Gwen Stefani featuring Akon

 ノー・ダウトのヴォーカリストグウェン姉さん(Gwen Stefani)のゲストでのヒットと重なって、エイコン(Aikon)にとって二度目の1、2位独占となりました。





Artist
T.I.(2008/10/18
No.1
Live Your Life
No.2
Whatever You Like

 Whatever You Likeは三度ナンバーワンに返り咲くという快挙を達成していますが、その間(2位になっている間)別の楽曲が1位となり、この1、2位独占となりました。





Artist
The Balck Eyed Peas(2009/06/27 - 2009/07/18)
No.1
Boom Boom Pow
No.2
I Gotta Feeling

 1、2位の変動はありましたが、都合4週間(06/27-07/18)位独占しました。





Artist
Max Martin, Shellback(2012/09/22
No.1
We Are Never Ever Getting Back Together / Taylor Swift
No.2
One More Night / Maroon 5


 2005年のスコット・ストーチ以来のソングライターによるNo.1、2の独占です。しかも私は意識していなかったのですが、女性アーティストばかり手掛けているのかと思いきや、マルーン5も手掛けていたとは意外でした。稀代のチームですね。





Artist
Pharrell Williams(2013/06/29 - 07/27)
No.1
Blurred Lines/ Robin Thicke featuring T.I. & Pharrell
No.2
Get Lucky / Daft Punk featuring Pharrell Williams


 どちらもメインアクターではありませんが、かたやレジェンとアーティストと、かたや人気俳優兼ミュージシャンと組んだ(ロビンはレーベルメイト)ファーレル。このころはまだ裏方のイメージが強かったなぁ(個人的に)。





Artist
Iggy Azalea(2014/06/07
No.1
Fancy / Iggy Azalea featuring Charli XCX
No.2
Problem / Ariana Grande featuring Iggy Azalea


 メインシンガーではないとはいえ、初の全米ナンバーワンに輝いた♪Fancyと共にランクアップしたAriana Grandeの曲でもコラボしていたんですねぇ。





Artist
The Weeknd(2015/09/26
No.1
Can't Feel My Face
No.2
The Hill

 この1、2位独占は記録尽くめで、9/26付けで1、2位を独占。Can't Feel My Faceが3度1位となり、史上5組目(2015/08/22、9/12、9/26)の快挙。そして翌週は自身の曲を抜いてThe Hillが1位になりました。





Artist
Justin Bieber(2016/02/06
No.1
Sorry
No.2
Love Yourself

 アルバム『PURPOSE』から3曲がナンバーワンとなり、2曲目と3曲目が1、2位を独占、入れ替わりというアクションをみせてくれました。





Artist
Justin Bieber(2017/07/01 - 07/15)
No.1
Despacito/ Luis Fonsi & Daddy Yankee featuring Justin Bieber
No.2
I'm The One/ DJ Khaled featuring Justin Bieber, Quavo, Chance The Rapper & Lil Wayne


 メインシンガーではないとはいえ、ゲスト参加で1、2位独占。ジャスティン、棚からぼた餅(笑)





Artist
Ariana Grande(2019/02/23
No.1
7 Rings/ Ariana Grande
No.2
Break Up with Your Girlfriend, I'm Bored

 この1、2位独占は、3位にもアリアナがランクされているので、ビートルズ以来(1964/03/141964/04/04)の快挙となりました。ケタは違うけど…





Artist
DeBaby(2020/07/11
No.1
Rock Star/ DaBaby featuring Roddy Ricch
No.2
Whats Poppin/ Jack Harlow featuring DaBaby, Tory Lanez & Lil Wayne


 2017年のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)と同じく、2位では主役ではなく共演者として参加したダベイビー(DaBaby)が偉業達成です。ちなみにジャスティンは1、2位ともゲスト(笑)





Artist
BTS(2020/10/17
No.1
Savage Love (Laxed - Siren Beat)/ Jawsh 685 x Jason Derulo x BTS
No.2
Dynamite/ BTS


 ここ数年、リリース後にリミックス版として人気のアーティストを迎えて再リリースをする傾向が多くなって来ました。2017年のジャスティン・ビーバーの例から連続して、そうしたリミックス版のヒットの影響で独占という現象が増えて来ているようです。





Artist
Drake(2021/03/20
No.1
What's Next
No.2
Wants And Need/ Drake featuring Lil Baby

 記録尽くめの今回のランキングは更に、このシングルが収録されたミニ・アルバムの3曲すべてがTop10入り、しかも上位3位までを独占するという快挙です(当然のことながら1、2位独占)。これは2020年のアリアナ・グランデ以来、1964年に達成しているビートルズのTop5独占は別格の次元ですが、これを加えると3組目の記録です。





Artist
Drake(2021/09/18
No.1
Way 2 Sexy/ Drake featuring Future & Young Thug
No.2
Girls Want Girls/ Drake featuring Lil Baby

 2021年のうちに二度も上位を独占。しかも今回に限っては史上初のTop10のうち9曲をドレイクの新曲が初登場!1964年のビートルズ以来の快挙となりました。





Artist
Taylor Swift(2022/11/05
No.1
Anti-Hero
No.2
Lavender Haze

MIDNIGHTS

 昨年のドレイクはTop10全曲制覇とはなりませんでしたが、今回のテイラー・スイフトは1、2位独占では、とうとうTop10すべてを単独アーティストが制覇するという一大事件(?)となる事態となりました(笑)。





Artist
Drake(2023/10/21
No.1
First Person Shooter/ Drake featuring J.Cole
No.2
IDGAF/ Drake featuring YEAT

FOR ALL THE DOGS

 ドレイク3度目の1、2位独占となりました。





Artist
Taylor Swift(2023/11/11
No.1
Is It Over Now?
No.2
Now That We Don't Talk

MIDNIGHTS

 女性アーティストとしては2度目となるこの記録。アルバムはリ・レコーディング(1989)ですが、蔵出し(VAULT)からの2曲。







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