ウィンダム・ヒルの掲示板

Photo by Toshiharu Minagawa.

WH-1030
SOUTHERN EXPOSURE/ Alex de Grassi
Produced by Alex de Grassi and Steven Miller.
All Composed by Alex de Grassi.

 

Windham Hill Records, 1983

 

 

01.Overland
Alex de Grassi ; Guitar

02.Blue and White
Alex de Grassi ; Guitar

03.36
Alex de Grassi ; Guitar

04.Cumlus
Alex de Grassi ; Guitar

05.Southern Exposure
Alex de Grassi ; Guitar

06.Western
Alex de Grassi ; Guitar

07.Street Waltz
Alex de Grassi ; Guitar

08.Heavy Feet
Alex de Grassi ; Guitar

09.Empty Room
Alex de Grassi ; Guitar

10.Subway
Alex de Grassi ; Guitar

 初めてAlex de Grassiの演奏を聴いたのは、日本独自の選曲による『心の美術館(PEACE ; AN INVITATION TO WINHDAM HILL)』に入っている“Western”でした。他にハマッたアーティストと比べると、いささか手を出したのが遅く、同じギターでもアッカーマンの叙情性とも、ヘッジスのトリッキーな技巧とも違う独特の雰囲気が感じられたからです。それはアルバムジャケットの影響が左右したといっても良いかもしれません(私は良く“ジャケ買い”という衝動買いをするし、ウィンダム・ヒルはビジュアル面との結合的なところから入っていったから、特にジャケットにはこだわるようだ)。このアルバムのオリジナルは白地ではなく茶色が使われています。もっとも、白以外のジャケットは、以前このページでも紹介した『TIDELINE』の黒、『ELEMENTS』の青があるので、別に珍しいことではありません。ナイトノイズの『NIGHTNOISE』は灰色でした。面白いことに、それらのアルバムはいずれもデュオばかり。ソロアルバムとしては、これが初めてのことになります。そして写真も今までの風景とは違い人工物(といってもイス)が登場しました。それまで1stと2ndは日本ではまだ紹介されていなかったこと、3rdのジャケットも何か抽象画のようで、私が当時ウィンダム・ヒルに求めている「それ」とはズレているかもしれない、と思っていたことも、触手が伸びなかった理由の一つです。しかし『心の美術館』に収録されている曲や、同アルバムの“Purple Mountain”でのスコット・コッスとのデュオ、そして映像作品、『WINTER』で使われていた“Empty Room”が実に印象的で、ようやく手を出したのがこのアルバムということになります。
 どちらかといえば、私の中で、アレックスは技巧派に属するのか、ヘッジスと比較する前、私はレーベルの叙情性であるミディアムからスローな曲(Western、Empty Room etc.)を選んで聴いていましたが、最近ではピアノの鍵盤を走り回るようなフィンガリングが独特なスピード感のある曲も彼らしくていいかな、と思うようになりました。
 1stに比べると、歌謡性のある曲が増え、ソングライターとしての才能も開花したことと、プロデュースとエンジニアにスティーヴ・ミラーが関わっていることが大きく影響していると思います。レーベルの音を知り尽くしたスティーヴのプロデュースによって、アレックスのスケール感も増したのではないでしょうか。

CD化された現在、ジャケットは白地に変更されています。

〜Discography〜
Windham Hill;
WH-1004 TURNIG : TURNING BACK(1978)
WH-1009 SLOW SIRCLE(1979)
WH-1018; CLOCKWORK(1981)
WH-1018; SOUTHERN EXPOSURE(1984)
WH-1100; DEEP AT NIGHT(1991)
A WINDHAM HILL RETROSPECTIVE(1992)
THE WORLD'S GETTING LOUD(1993)
PURE(2006)

Other Label;
ALTIPLANO(RCA/Novus 3016-I-N)(1987)
BEYOUND THE NIGHT SKY : LULLABIES FOR GUITAR(EarthBeat! 72537) (1996)
THE WATER GARDEN(Tropo Records TRD1001)(1998)
ALEX DE GRASSI'S INTERPRETATION OF JAMES TAYLOR(1999)
BOLIVIAN BLUE BAR(Narada)(1999)
TATAMONK(Tropo Records )(2000)
SHORTWAVE POSTCARD(Auditorium)(2001)
NOW AND THEN : FOLK SONGS FOR THE 21TH CENTURY(33rd Street)(2003)
DEMANIA(Tropo Records)(2006)





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