ウィンダム・ヒルの掲示板


SCENES FROM LIFE -2014-


All Compositions by Barbara Higbie.

except where noted.

Barbara Higbie

 

 

01.Irreducible Mind
Barbara Higbie : Piano / Joan Jeanrenaud : Cello

02.Walking
Barbara Higbie : Piano

03.West on County D
Barbara Higbie : Piano, Violin
/ Joan Jeanrenaud : Cello

04.Emma and Esi
Barbara Higbie : Piano

05.Bella
Barbara Higbie : Piano / Joan Jeanrenaud : Cello

06.VW Bug
Barbara Higbie : Piano, Violin /Joan Jeanrenaud : Cello

07.Variations on a Happy Ending
Barbara Higbie : Piano / Aryeh Frankfurter : Violin /Joan Jeanrenaud : Cello

08.Ewe Tune
Barbara Higbie : Piano


09.Michael's Song
Barbara Higbie : Piano / Aryeh Frankfurter : Violin /Joan Jeanrenaud : Cello

10.Duet(Barbara Higbie/Darol Anger)
Barbara Higbie : Piano, Violin
/ Joan Jeanrenaud : Cello

11.Lena's Dream
Barbara Higbie : Piano, Violin / Joan Jeanrenaud : Cello

12. Resurrection
Barbara Higbie : Piano, Violin / Joan Jeanrenaud : Cello

13. Neptune(Katrina Krimsky/Barbara Higbie)
Barbara Higbie : Violin / Katrina Krimsky : Piano

 

 久々のアルバムで、ジャケットは本人のポートレイト。ウィンダム・ヒルからリリースされたソロ・アルバムと見比べてみると、断然、今の方が若く見えます(笑)。

  バーバラのピアノと、オーバーダビングによるヴァイオリン、そしてウィンダム・ヒルにもセッション参加(『PAST LIGHT♪Three Observations of One Ocean、『A WINTER SOLSTICE』♪New England Morning)してくれていたチェリスト、元クロノス・クァルテットのJoan Jeanrenaudが参加し、曲によってはピアノ・トリオという編成。なお、1、5、7、9、10はライオン・ハーピストのAryeh Frankfurterのがストリングスのアレンジをしていますが、どうせなら演奏でも参加すればよかったのに…(少なくとも、もっとノリが良くなったのでは)


 さて、2000年にリリースされたピアノ・ソロ『VARIATIONS ON A HAPPY ENDING』のアルバムの頃と比べると、いつものバーバラの雰囲気の曲に加え、曲ごとにポップスのようなサビメロがあります。前作辺りではキャロル・キングとの接触があり、その経験が作曲に影響があったのかもしれません。ともかく、ソロ作品としては14年ぶりのリリースですから変化は当然のことではないでしょうか。とはいえ、音楽性は相変わらず若々しく溌剌とした感じは、どの曲からも伝わってきます。

 何曲かで無調の曲(特に♪Neptuneなんて今までにない作風、大曲だし)あって意外だったのですが、様々な楽器を弾きこなすバーバラにあって、調性音楽にこだわらない自由なスタイルは、決まった型に収まりきらないということをわかって聞いていても、瞬間瞬間で「おっ」と思わせるシーンに、昔の作風を思い出してはニヤリとしてしまいました。

 霧か靄に包まれたようなチェロの響き中からピアノが歌いだす。そんなオープニングから始まるこのアルバムは、14年ぶりのスタジオアルバム。ちょっとワクワクしてしまいました。マルチ・アーティストであるバーバラは、今回のアルバムジャケット通り、ピアノを主役としていますが、エンディングを除き、もう一つの得意楽器であるヴァイオリンも重ねています。
 じっくりとした序奏は、いつバーバラはバクハツするんだと思っていたら、そのまま終わってしまいましたが、続く♪Walkingという曲でがらりと雰囲気を変えてきました。かなりアグレッシブな曲調で「おおっ、やってくれるか!」と小躍りしてしまったぐらいですが、

 これを聴いて驚いたのが、Rob Eberhard Youngの♪Mr.Possum(Michael Hedgesと共演しているアグレッシブな曲)にそっくりだったこと。思わず作曲者の名前を確認してしまったほど。最初はただのカヴァーだと思っていたので、「ギターの曲をピアノで演るとカッコエエな〜」と思ってしまったぐらいでしたから。しかし、特に関係があるわけでもなく… 

 続く♪West on County DはNHKのみんなのうたにでも紹介されそうなメロディが、何か郷愁を誘ってきます。今回のアルバムで一番好きな曲。海外のレビューでも、この曲に関するコメントが寄せられています。
 ♪Bellaではチェロが最も歌う曲。ピアノとチェロのハーモニーやメロディが美しい。イマジナリー・ロード・スタジオのチェロと、音の録り方の扱い方を聴き比べてみると面白いかもしれません。デッドな音でエコーも少なく、近いところで奏でてくれているようで生々しい。
 ♪Emma and Esiや♪Ewe Tuneは『TIDELINE』の頃を髣髴とさせてくれ、その頃のバーバラを思い出させてくれ、若々しく感じます。

 そして♪Variations on a Happy Endingは、オリジナルはピアノソロでしたが、リ・レコーディングでは、弦楽器よりもピアノがメロディラインをはっきり歌っています。

 エンディングの♪Neptuneでは、Katrina Krimskyにピアノを譲り、バーバラは、もう一つの得意楽器であるヴァイオリンを奏でています。この曲は8分に及ぶ大作ということと、曲の雰囲気がアルバムの中にあって異質な存在(現代音楽っぽい)だったので、共演者のカトリーナのことを調べてみたら、彼女の得意はサミュエル・バーバーやヴィラロボスあたりの現代音楽。そして、1992年のソロ・アルバム『FOUR MOONS』では木星の四大衛星を取り上げてくれているぐらいなので、この♪Neptuneは「海王星」なのかなぁ、と思いつつ、ちょっと嬉しかったりして。


 それにしてもバーバラのイメージがピアノかヴァイオリンだったので、今回のメインの共演者の楽器がチェロだったというのは、ちょっとした驚きでした。

う〜ん、やっぱり日本に来て欲しい…

 

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