ウィンダム・ヒルの掲示板

DEPARTURES/ John Doan
Produced by Billy Oskay.

1988 NARADA LOTUS.

 

 


01. Tra Amici
John Doan; Harp Guitar
Billy Oskay; Violin / Brian Dunning; Flute / Tommy Hayes; Bodhran

02. Leaving Dun Laoghaire
John Doan; Harp Guitar, Tremblelin
Billy Oskay; Violin, Viola / Brian Dunning; Tin Whistle / Gail Budd O'Grady; Cello

03. Wings Of The Morning
John Doan; Harp Guitar / Michael Harrison; PIano, Celeste
Produce by John Doan.

04. Visit To Heaven
John Doan; Harp Guitar
Michael Harrison; Piano, Celeste / Lajos Balogh; Violin
Dan Rouslin; Viola / Zoltan Nanassy; Cello / Annette Pritchard; Flute
Scott Tluomi; Tenor vocals / Karl Blume; Bass Vocals
LeaAnne Den Beste; Soprano Vocals / Jill Jenson; Alto Vocals
Produce by John Doan.

05. Winter's Eve

John Doan; Harp Guitar
Billy Oskay; Violin, Viola / Brian Dunning; Flute, Alto Flute / Gail Budd O'Grady; Cello

06. Beloved
John Doan; Harp Guitar
Gail Budd O'Grady; Cello / Tommy Hayes; Bodhran

07. Night Crossing
John Doan; Harp Guitar
Produce by William Ackerman

08. Anthem
John Doan; Harp Guitar
Billy Oskay; Synthesizer


 このアルバムの主役はハープ・ギター。確かに形はハープ弦がギターのG弦より上に張られているような形。解説によれば、20世紀初頭にトレンブレリンやユークリン、それにバンジュエリンなどとともにアメリカの民族楽器の一つとして用いられた楽器とのこと。
  このハープギターを始めて目にし、サウンドを聴かせてくれたのはウィンダム・ヒルのマイケル・ヘッジスだったので、個人的にはハープギターといったら、マイケルのようなアグレッシブなサウンド、つまり技巧的なサウンドを期待してしまいました。しかし冒頭の曲からエンディングまで、そうしたサウンドは鳴りを潜めているようです。ジョン曰く

「多くの人はハープ・ギターとギターとを比較して語る。しかし私にしてみれば、この楽器の持つ音域やピッチや強弱の幅などから、むしろピアノに近いものを感じる。ベース源が足されていることによって(ギターよりも)パワーと表現力にあふれた演奏が可能となったし、付け加えられた高音源でより微妙な音が出せる」

  とのこと。そんなジョンの言葉を思い出しながら、このアルバム、ひいてはジョンのアルバムに共通していることは、高音域に散りばめられた曲調が多いことに気づきます。メンバー構成を見ると同じ年にウィンダム・ヒルからリリースされた『PACK FAIR』です。そしてアメリカ・サウンドと言うよりはアメリカナイズされたアイリッシュ的なサウンドが展開されています。

  なお、トラック7の♪Night Crossingはウィリアム・アッカーマンのプロデュースになっていますが、これはウィンダム・ヒルからリリースされた『ギター・サンプラー』からの借り物です。




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