tupichan's billboard hot 100
(ビルボードのチャートに関わらず〜)

2009年にリリースされたアルバムのお気に入りを紹介します


 ブレンダン・オブライエンとのコンビもこれで三作目。

♪Billboard 200 ; No.1(2009年2月14日付のチャートで初登場1位)

2009年度第52回グラミー
♪Best Solo Rock Vocal Performance
♪Producer Of The Year, Non-Classical -Brendan O'Brien-



♪Billboard 200 ; No.1(2009年3月29日付のチャートで初登場1位)

 これでグループにとって7枚目のナンバーワンアルバム。
-U2 -
Bono ; Vocals, Guitars
The Edge ; Guitars
Adam Clayton ; Bass
Larry Mullen, Jr. ; Drums
 U2は他にも『THE UNFORGETTABLE FIRE(焔)』のリリース25周年スペシャルエディションをリリースしています。




 2009年5月16日付のチャートで初登場1位。ボブにとって5枚目のナンバーワンアルバム。2009年は、ナント!クリスマス・アルバムまでリリースしちゃいました。ちょーっと、これは意外、というかちょっと聞くに堪えません。ワタクシには。。。

♪Billboard 200 ; No.1(2009年5月16日付のチャートで初登場1位)





 このメンツ、第二期のブラック・サバスのメンバー(1981、1992)にとって17年振りのスタジオレコーディング。バンド名は名作と誉れ高い『HEAVEN AND HELL』からとられています。なんでもオジーのブラックサバスと差別化を図るためにあえて、ディオが在席した時代の代表作をグループ名にしていますが、とにかく重い。トニーとギーザのストリングス隊がこのバンドを支えているのがサウンドからヒシヒシと伝わってきます。ロニー(1942生まれ)の還暦過ぎの声が信じられません。

♪Billboard 200 ; No.8(2009年5月16日付のチャートで初登場8位)

-Heaven And Hell -
Ronnie James Dio ; Vocals
Tony Iommi ; Guitars
Geezer Butler ; Bass
Vinny Appice ; Drums




 サミー・ヘイガーという人は、つくづく運のいいアーティストだと思いますねー。運がいいというよりも、自分から動いていくタイプなんでしょう。それがいい結果へと導かれていく。このチキンフットというバンド。メンバーの顔ぶれが凄い。サミーとマイケル・アンソニーは追い出されたVan Halenを支えてきたベーシストだし、ギターのジョー・サトリアーニもソロでやっていた人物(私の中では過小評価でした)。そしてドラマーのチャド・スミスはレッチリから。おいおい、みんなそれぞれのバンドはいいのかよーと、心配してしまいます。それほど、ここで作られたサウンドは完成されたもの。宿敵Van Halenを意識したサウンドは聴いていてアリアリで、その潔さがいいかも。

♪Billboard 200 ; No.4(2009年6月20日付のチャートで初登場4位)
-Chickenfoot -
Sammy Hagar ; Vocals, Guitars
Joe Satriani ; Guitars
Michael Anthony ; Bass
Chad Smith ; Drums




オリジナル作としては『PSYCHO CIRCUS』以来で、リード・ギターはエース・フレイリーからトミー・セイヤーに、ドラマーはピーター・クリスからエリック・シンガーに戻っています。(なぜブルース・キューリックじゃない!?) メイクはオリジナルメンバーのメイクを施しているので、ジーンとポール以外の二人に関しては、「そっくりさん」か「ニセ者」がやっているようにしか思えません。そこに関してはマイナスポイントですねー

 ヴィジュアルな面は置いておいて、サウンド面では、ポールがプロデュースを手掛けています。曲も二大スターがそれぞれ持ち寄り、ソロを取っています。また、ファンとして嬉しいのは二人の共作でしょう。去っていった二人との間に生じる感情は、この二人には芽生える事はないのでしょう。あくまでもKISSを良い方向へ持って行こうとするケミストリーだけが上手く働いているようです。 
 私はKISSの作品の中で『ANIMALIZE』と『REVENGE』が好きなので、前作のブルース・フェアバーンが手掛けたサウンドアプローチはいいとして(←ブルースと、ジーンとポールの画策があったようだし)、今回も似たようなサウンドを継承していたのにはちょっと驚き。つまりは1970年代のサウンド。

♪Billboard 200 ; No.2(2009年10月24日付のチャートで初登場2位)

-Kiss -
Paul Stanley ; Vocals, Guitars
Gene Simmons ; Vocals, Bass
Tommy Thayer ; Guitars, Vocals
Eric Singer ; Drums, Vocals




 パール・ジャムもドラマーが定着(サウンドガーデンからマット・キャメロン)してから不動のメンバーで、そのスタイルも定着しつつあり、安定期に入っているような感じです。このまま突っ走ってもらいたいところ。このアルバムも前作同様ブレンダン・オブライエンのプロデュースで、1、2曲目のようなファンの心理(パール・ジャムはこうあって欲しい)を突いてくるような構成になっていて、非常に良いです。 ここ最近のブレンダンは、Velvet RevolverAC/DCAudioslaveといったバンドを手掛け、どれも皆充実した内容に仕上げていて、良い仕事をしてくれています。

♪Billboard 200 ; No.1(2009年10月10日付のチャートで初登場1位)


2009年度第52回グラミー
♪Producer Of The Year, Non-Classical -Brendan O'Brien-

-Pearl Jam -
Eddie Veder ; Vocals, Guitars
Mike McCready & Stone Gossard ; Guitars
Jeff Amen ; Bass
Matt Cameron ; Drums




 14年ぶりはウソでしょう?というぐらい、まんまアリス。レインが稀代のヴォーカリストだけあってバンド活動を休止していましたが、2006年にバンドとして活動再開、リード・ヴォーカルにWilliam DuVallを迎えてライブをこなしてスタジオ入りしました。残念なのは、その新加入の声があまり聴かれないこと。ほとんどのヴォーカルをジェリーがとっているので、アリスのラストアルバムとなった『ALICE IN CHAINS』の続編を聴いているようです。それほど音が変わらない! その点、肩すかしを食らった感がありますが、その三本足の犬をあしらったラストアルバム、ジェリーのソロと続けて聴くと、やはりブランクというものの存在を感じません。最初のコメント通りです。今や「ジェリー=アリス」ですが、このままダーク&ヘヴィを貫いて欲しい物です。

 ヘヴィなリフ、ジェリーのヴォーカル、そして二人のマイクによるリズム隊があれば、まさにあのジャケットのごとくやっていけるでしょう。再出発のタイミングが欲しかったのかもしれません。ジェリーがソロで魅せてくれたポップな感じもあるのかと思っていましたが(先行シングルの「Check My Brain」がそうかなぁ)、アリスにそんな暇など無いと言わんばかりのとことんダーク(うおおお)。 ウィリアムがソロをとる曲「Last Of My Kind」が、3曲目に置いてあるのはなかなか考えられたことなんでしょうか。新加入を紹介する意味でも、オープニングに新しい声を持ってきても良さそうなものですが、この曲だとインパクトに欠けるかも。欲を言えば、もっと二人の声質の違いがわかるような掛け合う曲があっても良かったんじゃないでしょうか。なお、エンディング(レイン・ステイリーに捧げられている)のピアノを弾いているのは、なんとエルトン・ジョン。彼はアリスのファンだったとか。知らなかった・・・

♪Billboard 200 ; No.5(2009年10月17日付のチャートで初登場5位)

-Alice In Chains -
Jerry Cantrell ; Vocals, Guitars
William DuVall ; Vocals, Guitars
Mike Inez ; Bass
Sean Kinney ; Drums




 オリジナルメンバーだったキーボーディストのBilly Powellの追悼盤という形でリリースされた12枚目のスタジオアルバムは、サザンロックというジャンルを超えた、ヘヴィーなロックに形を変えています(個人的には非常に嬉しい)。

♪Billboard 200 ; No.18

-Lynyrd Skynyrd -
Johnny Van Zant ; Vocals
Gary Rossington ; Guitars
Rickey Medlocke ; Guitars
Mark Matejka ; Guitars
Robert Kearns ; Bass
Peter Keys ; Keyboards
Michael Cartellone ; Drums




 19958年のデビュー以来、一貫してサウンドに変化が起きない(ベーシストのが他界してからはキーボードが加わったとは言え)、不動のグループ。よっぽどこの音が好きなんだなぁ、と思います。ウォーレンも私も。 今回はオープニングにZZ Topのビリー・ギボンズを迎えてギターバトル(特に後半は右と左に分かれ)を繰り広げています。先のレイナードとともに2009年は同ジャンル的なグループが相次いでリリースしてくれて、私的には満足。
-Gov't Mule -
Warren Haynes ; Guitars, Vocals
Jorgen Carlsson ; Bass
Danny Louis ; Keyboards
Matt Abts ; Drums




 ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、そしてジョン・フォガティという三人のアメリカンが同じ年にリリース。昨年もHR/HMの大御所がまとまってリリースとなった年でしたが、今年はアメリカン・ロックがまとまってリリースしてくれた年になりました。私は、この後にクリス・クリストファーソンを加えたいと思っています。このアルバムには、エヴァリー・ブラザースの「When Will I Be Loved」でブルース・スプリングスティーンが、リッキー・ネスソンの「Garden Party」ではイーグルスのドン・ヘンリーとティモシーB.シュミットがヴォーカルで参加しています。そうです、ジョンの作品は「Change In The Weather」のみで、他は全てカヴァーというアルバムなのです!

 なお、Blue Ridge Rangersは、CCR解散後、1973年にジョンがソロとして作ったアルバムで、今回はその続編にあたります。

♪Billboard 200 ; No.24





 前作『WARPAINT』から1年しか経っていないのにニューアルバムをリリースしてくれた黒鴉(あたりまえだが)たち。今回はレヴォン・ヘルム(ザ・バンド)スタジオにファンを招いてのライヴレコーディング。おもしろいのが『BERORE THE FROST』に収録しなかった9曲を『UNTIL THE FREEZE』というダウンロード・アルバムとしてリリースしていることでしょうか(なんかめんどくさい)。

♪Billboard 200 ; No.12

-The Black Crowes -
Chris Robinson ; Vocals
Rich Robinson & Adam MacDougall ; Guitars
Sven Pipien ; Bass
Luther Dickinson ; Keyboards
Steve Gorman ; Drums




 ギターを抱えて微笑む白髪の老人。もとい、クリス・クリストファーソン。73歳じゃあ、そう思われても仕方ないかもしれません。Don Wasがプロデュースした通算24作目のアルバムは、ジョニー・キャッシュがアメリカン・レコーディングスを行った一連のシリーズにサウンドが似て、基本はアコースティックギターによる弾き語りです。ジョニーのシリーズが好きな人なら、必ずや気に入ること間違いなしの作品集です。太鼓判押します(笑)。それにしてもこの掠れた低いトーンの声(タバコ、酒の影響でしょうなぁ)。惚れました。

♪Billboard 200 ; No.167(2009年10月17日付のチャートで初登場167位)

-Musicians -
Kris Kristofferson ; Vocals, Acoustic Guitar, Harmonica
Stephen Burton ; Guitars, Mandlin, Vocals
Don Was(Producer) ; Bass
Rami Jaffer ; Keyboards
Jim Keltner ; Drums

 私にとってのクリスと言えばサム・ペキンパーの『ビリー・ザ・キッド』や、『コンボイ』のラバー・ダックの印象が未だに鮮烈に蘇りますが、ボブ・ディランの『芸能生活35周年コンサート』で、シンニード・オコナーがブーイングの嵐で屈したときに肩を貸してくれた心優しきアウトローです。最近は『そんな彼なら捨てちゃえば』という映画に出てました。








 ルロイ・アンダーソンといえば、アーサー・フィードラーなんかがポップスオーケストラとレコーディングしているアルバムがスタンダードになっていますが、私の愛聴盤はレイナード・スラットキンの『トランペット吹きの休日』です。そして今回、誰もが何処かで耳にしているオーケストラ曲が、作曲者本人のピアノ編曲によるアルバムがリリースされました。いやいや、楽しい。私はオーケストラのピアノ版というのにとても興味がある(ただし、作曲者が編曲した物に限る)ので、こうした企画にはすぐに飛び付いてしまいました。曲目は以下の通り

01. 舞踏会の美女/02. 忘れられし夢/03. タイプライター/04. ブルー・タンゴ/05. ラッパ吹きの休日/06. ジャズ・ピッツィカート/07. ジャズ・レガート/08. ベルの歌/09. ファントム・レジメント/10. チャイナ・ドール/11. シンコペイテッド・クロック/12. サマー・スカイズ/13. フィドル・ファドル/14. ワルツィング・キャット/15. サンドペーパー・バレエ/16. スコットランドの釣鐘草/17. プロムナード/18. ペニー・ホイッスル・ソング/19. トランペット吹きの子守歌/20. プリンク・プレンク・プランク/21. サラバンド/22. セレナータ/23. 春が来た/24. そりすべり/25. サテンを着た少女





 中井正子によるドビュッシー ピアノソロ作品全集 の第五弾。私的にはドビュッシーのピアノ作品集は全て網羅していると思っているので、最近はピリオド楽器によるドビュッシーに食指が伸びているのですが、今回のアルバムでは、タイトル通り「知られざる」曲が多く収録されています。この言葉の意味は、死後出版された作品などが含まれているので、本人にとってではないのだろうか?などと思ってしまいます。全収録音は今回のアルバムで終了しました。曲目は以下の通り。

1. 「忘れられた映像」より ゆっくりと/サラバンド風に/「もう森にはいかない」によるいくつかの様相
2. 月の光の降りそそぐ謁見のテラス(自筆稿)
3. 6つの古代碑銘(ピアノ独奏版)
4. 組み合わされたアルペジオのために(異稿)
5. 炭火の暖かさに照らし出された夕べ
6. 「おもちゃ箱」(アンドレ・エレによる子供のためのバレエ/語りつき)語り

 ドビュッシーマニアにとって興味深いのは2、5、6でしょうか。「おもちゃ箱」はチッコリーニの全集に含まれていましたが、今回は中井さんの日本語による語りつきです。2009年12月からはラヴェルに取り掛かるそうです。ドビュッシーマニアの私にとって興味深いレコードとして、ピアニストからしばらく遠ざかっているヴラディーミル・アシュケナージ(70歳!)が息子と連弾しているドビュッシーとラヴェル『2台ピアノのための作品集 』でしょうか。ただし、ダイジェスト的な選曲のため、パスさせていただいております(ペコリ)





 久々にメジャーアーティストによるメジャーオーケストラとのホルストの『惑星』がリリースされました。オケは作曲者ゆかりの英国ではなく、大音響が変に期待される米国のシンシナティ。しかもレコーディングはテラーク。世界天文年の今年、そしてホルスト没後75年という年に、もっと話題になっても良いのではないかと思ってしまいますが、意外と地味でした。それに比べるとヤルヴィ(ネーメ・ヤルヴィの息子)は派手に馴らしてくれています。(ライヴではコンサートホールの壁まで共鳴していたとか)しかし、レコーディングがをテラークという名うてのシステムで名を轟かせている会社。しっかりと録りきっています。カップリングは同じく英国のブリテンの『青少年のための管弦楽』です。




ベルリオーズ:幻想交響曲(インマゼール/アニマ・エテルナ)
 ピリオド楽器を奏しての同曲は、鬼才ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(1989)、ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(1991)に続くものです。この曲は好きな曲なので、ついつい(「コンサートに行ったと思えば!」と買ってしまう駄目な私・・・)購入してしまいますが、今度のはジョス・ファン・インマゼールと古楽オーケストラ、アニマ・エテルナによる演奏。まず、ジャケットがいい。のちにノリントンもガーディナーもモダンオーケストラを振っていますが、インマゼールの演奏も非常に興味深い演奏でした。三者の中ではもっとも編成が小さいでしょうか? 鳴らす演奏が多い中、これぞ第九の翌年書かれた古典作品と言うことを再認識させてくれます。カップリングは序曲『ローマの謝肉祭』。

 なお、「怒りの日」のテーマはスタンリー・キューブリックの映画『シャイニング』で一気に有名になってしまいましたが、それはこの曲の第五楽章に登場します(カラヤン/ベルリンフィル)。また、まったく同じメロディを使って、リストも『死の舞踏』を書き、こちらはカール・セーガンの『コスモス』で効果的に使われました。





J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV232(クイケン/ラ・プティット・バンド)
 バロックを聴くならピリオド楽器がいい。可能ならクイケンの演奏したアルバムがいい。バッハの宗教作品を聞くに辺り、今年はガリレオが天体望遠鏡を星空に向けた年から数えて400年目に当たるため、当時の宗教(ガリレオは宗教裁判による迫害を受けた)を知らなければと本を読みました。その際BGMに選んだのがバッハの宗教曲でした。しかし、彼の膨大な宗教曲のうち、何を聞いて好いのかさっぱり分からず。いろいろと読み進んでいくウチに、ここでの演奏体系に選択されたリフキンによる各パート一人One Voice Per Partという演奏方法。おかげで、巨大と思って敬遠していた曲が身近に感じるようになりました。私にとって、これは非常に大きな出来事です! できれば他の曲へのレコーディングも行ってくれれば・・・


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