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星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)|
ポケットに音楽を詰め込んで星を見に行こう
(ジャズ ~ ヴォーカル、ピアノ・トリオ… ほか 編)
深夜、しんと静まり返った星空を眺めているとき、何を聴くわけでもなくラジオのチューニングを合わせることがあります。あまりにも静かすぎて、たった一人でいることへの心細さから来ているのかもしれません。どこかの民放ラジオは深夜番組で一晩中起きているから、そうした人の声を聞こうと思って、普段は聞くことのない民放をチューニングして今います。そんなとき、通常、チャンネルのない周波数で不意に音楽が鳴り出して驚かされることがあります。もしかしたらFEN(810)とかが、別の周波数に反射しているのかもしれませんが、そういうときに限ってジャズが流れていることが多いような気がします。
私は元来ジャズを聴くことはなかったのですが、何となくそうした経験が懐かしく感じることがあり(昔、良く聴いていた気象通報のように)、そんな過去の経験を思い出してしまいました… また、最近SACDでハマったジャンルのひとつにジャズがあったりして…
そんなことから星野写真を撮っているときに、ジャズを流す機会が増えたような気がします。しかも古いレコーディングの。ここではジャズのアルバム、それもピアノ・トリオというコンパクトな編成のレコードを紹介します。あと、ヴォーカル。
とうとう私もジャズに手を出すようになってしまいました…
手っ取り早くなら、流行りの『夜カフェ』シリーズなんかもいいです。Youtubeなんかでも見かけます… |
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NIGHT IN MANHATTAN
/ Lee Wiley
Lee Wiley
; Vocals
Bobby Hackett; Cornet
Joe Bushkin, Stan Freeman, Cy Walter; Piano
Bill Goodall; Bass
Charlie Smith; Drums
etc.
1952 |
セッションは1950年12月12日、14日N.Y.と1951年11月19日、12月4と7日。同じくニューヨークはマンハッタン。サウンドは星空の彼方に、彼らがレコーディングしていた頃の雰囲気を見つけることができるかもしれません。オープニングのピアノ、そしてコルネットの懐かしい響き… まさにこういう音楽と絡みながら星を眺めていたい! そういう音楽です。
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SARAH VAUHAN
Sarah Vaughan; Vocals
Cliford Brown; Trumpet
Herbie Mann; Flute
Paul Quinichette; Tenor Sax
Jimmy Jones; Piano
Joe Benjamin; Bass
Roy Haynes; Drums
1954 |
このアルバムに辿り着いたのは、オーディオのエソテリックが定期的に名盤をSACD化しているシリーズの中の一枚にで取り上げられたことによります。それまでまったくジャズは聴いて来なかった(例外としてVince Guaraldiがいますが…)から、古い録音であるにもかかわらず、とても新鮮で懐かしい感覚がわき起こりました。
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BLOSSOM DEARIE
Blossom Dearie; Piano, Vocals
Herb Ellis; Guitar
Ray Brown; Double Bass
Bill Goodall; Bass
Jo Jones; Drums
1957 |
彼女の歌声、カマトトヴォイスというんだそうです。昔、マドンナが『クリスマス・エイド』で吹き込んだ♪Santa Babyが頭を過りました。そういえば、当時、あの歌声を聴いて、他にもこんな歌い方するシンガーがいるんじゃないかと探したことを思い出しました。。。
さて、世の男性諸氏がこのジャケットに一発やられたそうで。わかります。これは反則(笑)。iPodに入れてますが、このアルバムが流れると、せっかく夜目に慣れたにも関わらず、画面を眺めちゃいますから!
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THE GENIUS AFTER HOURS
/
Ray Charles
Ray Charles; Piano
Roosevelt Shefield; Bass
William Peeples; Drum
Joseph Bridgewater; Trumpet
John Hunt; Trumpet
1961 |
私がレイ・チャールズの歌声を意識して聴いたのは1985年のイベント、あのU.S.A. for Africaのセッションです。それ以外にもビルボードのチャートや、CMソングなどで流れてきていたのを耳にしてはいましたが、まさか彼が盲目のシンガーだったとは思いもしませんでした。涙なくしてみれなかったレコーディングセッションは今でも脳裏に焼き付いています。
そんなレイですが、彼のアルバムを初めて手にしたのが、この1961年の『THE GENIUS AFTER HOURS』です。調べてみればMobile FiderityからSACDでリリースされたので、このフォーマットを入り口にジャズの世界に入ったのを機に、SACD盤を求めてみました。それまで彼のスタイルはヴォーカルでしか
聴いたことがなかったので、このアルバムがインストゥルメンタルだとは、聴いてみるまで知りませんでした。
レコーディングは1961年、レイの軽快なピアノに他の楽器が絡んできますが、ゆったりとしたメロディラインが静かな夜の静寂に流れて来るとホッとします。なんか「あ~、夜に聴くジャズはいいなぁ」と思わせてくれる一枚でした。基本はピアノ、ベース、ドラムス。ここに二人のトランペットが客演。
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A BOY NAMED CHARLIE BROWN
/ Vince Guaraldi Trio
Vince Guaraldi; Piano
Monty Budwig; Bass
Colin Bailey; Drum
1964 |
曲目を見ると、ピーナッツに登場するキャラクターが総出演してくるので、一度スタートさせるとスクリーンから彼等が飛び出してきて、目の前でそれぞれの個性を発揮してくれているようです。だから星を眺める時にこのアルバムを掛けようものなら、星空にピーナッツ・ギャングが星座たちを押しのけてくるので、別の意味で聞くのが楽しくなる一枚。(レビュー)
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デジタル時代のジャズトリオ…
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smulor och parafraser
/ Carin Lundin
Carin Lundin; Vocals
Mathlas Algotsson; Piano
Erik Soderlind; Gitarr
Johan Setterlind; Trupet
Mattlas Welin; Kontrabas
Daniel Fredriksson; Trummor
2008
[PROPHONE: PCD095]
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ジャズ・ヴォーカルの魅力に取り憑かれて、比較的最近の作品を求めて手にした最初の一枚。カーリン・ランディン。スタンダードとオリジナルが入り交じっていますが、音が良すぎるからなのか、スタンダードも古さを感じさせません。
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djupa andetag
/ Jean-Simon Maurin trio & Elin Wrede
Elin Wrede; Vocals
Jean-Simon Maurin; Piano
Lars "bagarn" Anderson; Trummor
Martin Lundberg; Kontrabas
2008
[PROPHONE: PCD096] |
Carin Lundinの声に魅了されてカタログを探して行き着いたのが、その次にリリースされていたこのアルバムでした。これも何言っているかわからないスウェーデン語のジャズ。音が新しすぎて星を見るときに掛けっぱなしで聞き流すにはもったいない音質。でも、このシンプルさは、寝る時のお供か…(笑)
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LOVE IS THE ANSWER
/
Barbra Streisand
Barbra Streisand; Vocals
Diana Krall; Piano
Anthony Wilson; Guitar
John Clayton; Bass
Jeff Hamilton; Drums
2009
[Columbia: 88697482832]
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リリース順(年)で言えば、前2作よりも先に聴いていたアルバム。ただし、このアルバムは通常版には含まれず、デラックス版でお披露目されたもの。本編はオーケストラをバックにレコーディングされたヴァージョンで、ザッツ・エンターテイナーと言う感じがしたのでスルー。オマケ扱いだったカルテット版の方に興味があったものの、当時はなんかピンと来なかった気がします。そして今になって(ジャズに興味を持つようになって)、「そういえばバーバラが最近出してたよなぁ…」って、CDラックを探したら何年も聴かれることのなかったアルバムが出てきました。今聴くと「いいなぁ」と思えます。大人になったなぁ。ビルボードのアルバムチャートでは1位(2009/10/17)に。
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