天の川の中に浸るように描かれたこぎつね座は、へヴェリウスによって設定された新興星座の一つです。そのため、古代星座にまつわるようなギリシア神話などはありません。 |
こぎつね座は天の川の中に浸っているために、双眼鏡でサッと見渡しただけでも、実に多くの星々を視野の中に捉えることができます。その中でも見応えのあるのは、惑星状星雲M27(NGC6853)通称「あれい状星雲」では無いでしょうか? ハッブル宇宙望遠鏡でも驚異の姿を見せてくれる有名な天体で、距離は1,235光年。小型の天体望遠鏡で眺めると「まるで惑星のよう」に見えるところから「惑星状星雲」という分類に属しています。「惑星状星雲」という言葉は作曲家から天文学者に転向したウィリアム・ハーシェルによって命名されました。 |