おとめ座(乙女座)
学名:Virgo
20時南中:6月7日
 うしかい座のアルクトゥルスと合わせて“春の夫婦星”と形容される純白の真珠のような輝きを持つ1等星スピカを配しながらも、南の空低く掛かっているので、市街地などの明るい空の下ではその全容を伺い知ることができません。ただ、春の大曲線を利用すれば、比較的おおざっぱな姿を見ることができます。
 まず、北の空の北斗七星の弓なりのカーブを南にずっと伸ばしてゆくと、途中麦星アルクトゥルスの穏やかな輝きを経てスピカに辿り着くことができます。これが春の大曲線です。
 この星座はスピカ以外は3等星が3つあるだけで、あとはそれ以下の星ばかりです。さらに広大な面積を占めているために、みずがめ座同様なかなか乙女の姿が浮かび上がってきません。しかし黄道十二宮の6番目に位置してるだけに、古代から重要視されてきた星座です。乙女というだけあって、そのモデルになった人物は地域によってバラバラで正義の女神アストレアだったり、農業の女神デメテル、その娘ペルセポネー、ナイルの女神イシス、エーリゴネなど、じつに多くの女神や女性がその候補になっています。
 1等星スピカはラテン語の「麦の穂先」という意味で、古星座の絵姿では1本の麦の穂先に輝く星として描かれています。また、スピカの「spic-」や「spik-」という語幹は“とげとげしたもの”という意味で、もちろん麦の穂先にも当てはまりますが、靴のスパイクや線路の枕木を止める犬釘(スパイク)の語源でもあります。スピカまでの距離は270光年、0.98等です。

★写真をクリックすると星の結び方が現れます。ただし、この結び方には決まりがありませんので、ここで紹介している結び方が正しいというわけではありません。

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