|星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)|
20時南中:2月6日
位置(中心線):赤経6h/赤緯-20°
形が整っている割に、このうさぎ座にはこれと言った神話や星座にまつわるような伝説も伝わっていません。一説によると、古代ギリシアでは、畑を荒らす害獣として野兎は厄介者だったようです(家の近くの山の道を車で走行していると、時々こちらが通るのを見透かしたかのように、薮から突然姿を現してビックリさせられることがあります)。そのため、追い払うまじないとして狩人オリオンの足元に配置した、という話しも伝わっています。 しかし、あまりにも出来過ぎの絵姿ではないでしょうか? オリオンの足元と言う話しは後付けのような気もしますが、似たような話しとして、南半球のはえ座とカメレオン座の設定理由を思い浮かべてしまいました。大航海時代の船上で、蠅に悩まされた乗組員たちが、蠅を好んで食べてくれる珍獣カメレオンを蠅の射程位置に配置して追っ払った、という話し。傑作ではないでしょうか? |
(カーソルをのせると星座線、星名が表示されます)
(2021/12/28 21h00m)
カーソルをのせると星座線、星名が表示されます。
(うさぎ座の星座絵姿は藤井旭氏の『透視版星座アルバム』より)
Canon EOS Kiss3
(2022/12/27 22h44m)
カーソルをのせると星座線、星名が表示されます。
(おうし座の星座絵姿は藤井旭氏の『透視版星座アルバム』より)
Canon EOS 6D
耳が痛くなるほどの冬の冷えきった空気の中で、オリオンの東側に掛かる淡い天の川の流れは、おおいぬ座から南の地平線へと流れ下っています。そんな情景に沿って双眼鏡で追いかけ、細かい綺羅星を眺めるのが好きで、その時はラヴェルのピアノ曲「蛾」を掛けながら眺めています。ピアノのクリアな煌めく音色と、透き通った冬の領域が見事にマッチして、寒さの中でも満喫しています。 |
〜 参考書 〜
透視版星座アルバム(藤井旭)
星座の神話(原恵)
星座の起源(近藤二郎)
★星座の結び方、絵図は藤井旭著『透視版 星座アルバム』を参考にしています。