星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

夜はかくの如し
(Ainsi la nuit )

Harmonia Mundi; HMC902067

 タイトル『夜はかくの如し』にある通り、夜の闇… 魑魅魍魎といった世界観が漂っています。この曲を聴きながら星を眺めていたら怖いかも… アルバムタイトルを中心に、前にドビュッシー、後ろにラヴェルを配している(この曲のディスクのほとんどが同じカップリング…)おかげで、安堵が取り戻せるような…

  そのデュティユーの弦楽四重奏曲は全7楽章。そのうち第1楽章と第6楽章が♪夜想曲、第4楽章は星座というタイトルがついているので、それなりに期待していましたが、先に書いたように、星空を見ながら聴くにはちょっとね…

  夜想曲としては、ヴァイオリン協奏曲の形を取った「同じ和音の上で」もあり。

『夜はかくの如し』(1976)
Introduction - I. Nocturne





音色、空間、運動 または星月夜
(Timbres, espace, mouvement - La Nuit Etoilée)

Naxos classic; 8573596

 チェリストのムスティスラフ・ロストロポーヴィッチの委嘱により作曲された、ゴッホの『星月夜』から着想を得た交響詩的な作品で、うごめくような雲の流れや、星の輝きが多彩なソロ楽器群の響きに置き換えられています。
  ゴッホの「その作品」がジャケットになっても良さそうなのに、ここで紹介するのは、宇宙論、天文学、ひいては人類最大の問いかけとなる「我々はどこから来たのか?」といった話題に引き合いに出されるポール・ゴーギャンの「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が選ばれたと言うあたり、制作者側の意図を感じ、興味深い一枚です。


同じ和音の上で
(Sur le même accord )

Aparte; AP007

 ヴァイオリンと管弦楽のための夜想曲という性格を持った作品で、ヴァイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターに捧げられています。委嘱した本人の演奏(録音)もありますが、ここではジャケットがそれらしい雰囲気を持った一枚を紹介しておきます。

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