星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

 
入梅して初めて梅雨らしく雨模様の2日目。カルロ・グランテのCD2枚。ドビュッシー(+アルファ)とラヴェル。クレジットこそ、後者には記載されていないのですが、おそらく前者と同じくスコダ所有のベーゼンドルファー1924でしょう。ドビュッシーもラヴェルも少々くすみが掛かった、ルームエコーとは違う、モヤッと感があり、ドビュッシーの水の反映なんて、今日のこの空模様にはぴったりの音色に思えます。雨上がりの、しかもまだ降り止んでいない水たまりといったところでしょうか? 曲の最後の方では、それを描いているような描写がたまらなく、想像力をかき立ててくれます。
 このアルバムの前半はドビュッシーの作品で、後半は彼の死によって生まれたドビュッシーにささげる曲集です。だいたいこの手の曲集には、その当時の盟友とかの作品が取り上げられるのですが、このアルバムの主役であるピアニストのグランテが1999年に作曲した♪ドビュッシーのパティシエという曲や、1971年生まれのRoberto Pianaというイタリア人現代作曲家の2012年の♪牧神の映像(Image d'un faune)を取り上げているところが面白いです。

面白いといえば、このアルバムのジャケット!

「何コレ!?原始人?」

このカリカチュアを描いたのはGeorges Villa(1883-1965)です。

 
 

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