tupichan's billboard hot 100


 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。

 さて、このページでは1987年度のチャートでナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

  2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。 たとえば最新チャートは2021年1月30日です。発表は1月26日(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2021/01/30更新|

 20年ぶり(←このように書いてから10年以上経っていますねぇ、しみじみ)にリアルタイムでチャートを追いかけられるようになりました。それにしても音楽性が大きく変わったことに驚いています。最初はとまどいもありましたが「ナンバーワンソングだから」という偏った思考でありながら、聴き続けていると耳に馴染むようになってきました。さすがはビルボード・ナンバー・ワン・ソング!
 何年もの間、図書館も含めたレンタルCDなどで曲の収集をしていましたが、今やネット時代の昨今。日本国内のサイトでは実現はまだまだ先の事でしょうが、海外のサイトではチャートのナンバーワンを始めとする、ほとんどの曲がネット上からダウンロードして聴く事が出来るようになりました。私もその恩恵を受けた一人です。本当ならちゃんとした音質で手元に置いておきたいところですが、まぁ、iPodで聴く分にはmp3で充分かなということで(笑)


 

Song 曲目 / アーティスト(オフィシャル・ビデオにリンク)
Writter 作詞・作曲 etc.
Peak 2位に留まった期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです(第1週目のみBillboad.com)
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
No.1 その時1位だった曲
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Top100 年間チャート



Song Notorious / Duran Duran
Writter Simon Le Bon, John Taylor, Nick Rhodes
Peak Highest charted position No.2, 1987/01/10
Action 8(1986/12/13)、4、3、3、2、3(1987/01/17)
No.1 Walk Like an Egyptian / The Bangles
Weeks 17(No.56; 1986/11/01 - No.81; 1987/02/21)
Top100 No.25 1987

Taken from Album NOTORIOUS

Duran Duran.com

 5人だったメンバーが3人になってしまいました。アンディはロバート・パーマーらとパワー・ステーションを結成(残りのメンバーは、いったん母体を離れアーケイディアというバンドで活動してた)。
  この曲は個人的に発音というか、「ノトーリアス」の発声の仕方がお気に入りでした。デュラン・デュランにとっては2曲目の2位でした。

☆NOTORIOUS(12位
♪Notorious (2位)
♪Skin Trade (39位)
♪Meet El Presidente (70位)






Song C'est La Vie / Robbie Nevil
Writter Duncan Pain, Robbie Nevil, Mark Holding
Peak Highest charted position No.2, 1987/01/17 - 01/24 ♪♪
Action 8(1986/12/20)、6、2、3(1987/01/31)
No.1 Shake You Down / Gregory Abbot
At This Moment / Billy Vera & The Beaters
Weeks 23(No.93; 1986/10/11 - No.92; 1987/03/14)
Top100 No.6 1987

Taken from Album ROBBIE NEVIL

Robbie Nevil.com

 「セラヴィ」という言葉は「ケ・セラ・セラ」と同じく「なるようにーなれー」という意味の歌。ダンサブルなナンバーで、エンディングは一度フェードアウトして再び戻ってくる。結構長い曲です(笑)
☆ROBBIE NEVIL(37位
♪C'est La Vie (2位)
♪Dominoes (14位)
♪Wot's It To Ya (10位)





Song Keep Your Hands To Yourself / The Georgia Satellites
Writter Dan Baird
Peak Highest charted position No.2, 1987/02/21
Action 7(1987/02/07)、5、2、3、6(1987/03/07)
No.1 Livin' On A Prayer / Bon Jovi
Weeks 20(No.96; 1986/11/22 - No.77; 1987/04/04)
Top100 No.35 1987

Taken from Album THE GEORGIA SATELLITES

The Georgia Satellites.comDan Baird.com

 「こんな曲がヒットチャートの上位に食い込んでくるたぁ世も末だ・・・(びっくりぎょうてーん!)」と思ったとか思わなかったとか。とにかくこのサウンドはポップスとは程遠いストレートなロックンロール。当時のこのバンドは、ダン・ベアード(ヴォーカル、ギター)、リック・リチャーズ(ギター、ヴォーカル)の二人が織りなすノイジーなサウンドが売りでした。日本にはたった一回だけライヴを行ってくれましたが、本編が終わった後はオール・リクエスト大会になったとか!う〜ん、うらやましい。このあとダンは元メンバーで、現売れっ子プロデューサーになったブライアン・オブライエンと、一人ジョージア・サテライツみたいなソロを作り、リックはガンズ・アンド・ローゼスのイジー・ストラドリンとジュジュ・ハウンズを結成してそれぞれの道を歩んでましたが、基本は同じ。道は違えど転がる先は一緒。
☆THE GEORGIA SATELLITES(5位
♪Keep Your Hands to Yourself (2位)
♪Battleship Chains(86位)
♪Railroad Steel






Song Somewhere Out There / Linda Ronstadt & James Ingram
Writter James Horner, Barry Mann, Cynthia Weil
Peak Highest charted position No.2, 1987/03/14
Action 6(1987/02/28)、4、2、5、6(1987/03/28)
No.1 Jacob's Ladder / Huey Lewis & The News
Weeks 22(No.83; 1986/12/20 - No.97; 1987/05/16)
Top100 No.38 1987

Taken from Album AN AMERICAN TAIL

Linda Ronstadt.com

  ディズニーの映画『アメリカ物語』の挿入曲。リンダ・ロンシュタッドとジェイムズ・イングラムの大人デュエットも良いですが、子供たちが歌うヴァージョン、日本でも子供たちのヴァージョンとしてシングルカットされた曲がかわいらしくて素敵な演奏です。ぜひ、アルバムを通して聞いてもらいたい、心が温かくなる事請け合い。
☆THE GEORGIA SATELLITES(5位
♪Keep Your Hands to Yourself (2位)
♪Battleship Chains(86位)
♪Railroad Steel






Song Let's Wait Awhile / Janet Jackson
Writter James Harris III, Terry Lewis, Janet Jackson, Melanie Andrews
Peak Highest charted position No.2,1987/03/21
Action 10(1987/03/07)、3、2、3、4(1987/04/04)
No.1 Lean On Me / Club Nouveau
Weeks 21(No.75; 1987/01/17 - No.93; 1987/05/23)
Top100 No.48 1987

Taken from Album CONTROL

Janet Jackson.com

 ジャネット3rdアルバムで一気に開花したのは、やはり兄マイケルの影響と、プロデュースやソングライティングにジャム&ルイスというチームと手を組んだからでしょう。

邦題「急がせないで」


☆CONTROL(1位、1987/07/05-07/12)
♪What Have You Done For Me Lately (4位)
♪Nasty(3位)
♪When I Think Of You(1位)
♪Control(5位)
♪Let's Wait Awhile(2位)
♪The Pleasure Principle(14位)
♪Funny How Time Flies (When You're Having Fun)






Song Don't Dream It's Over / Crowded House
Writter Neil Finn
Peak Highest charted position No.2, 1987/04/25
Action 9(1987/03/28)、7、5、3、2、3、5(1987/05/09)
No.1 I Knew You Were Waiting For Me / George Michael & Aretha Franklin
Weeks 24(No.85; 1987/01/17 - No.97; 1987/06/27)
Top100 No.13 1987

Taken from Album CROWDED HOUSE

Crowded House.com

 ♪「ヘイナウ、ヘェーイナァウ」という大袈裟なコーラスが、なんとなくT.F.Fのサウンドに似ていると思っていたクラウデットハウスの大ヒット曲。
☆CROWEDE HOUSE(12位
♪Mean To Me
♪World Where You Live(65位)
♪Now We're Getting Somewhere
♪Don't Dream It's Over(2位)
♪Something So Strong(7位)





Song Looking For A New Love / Jody Watley
Writter Andre Cymone, Jody Watley
Peak Highest charted position No.2, 1987/05/02 - 05/23 ♪♪♪♪
Action 6(1987/05/02)、4、2、2、2、2(1987/05/23)
No.1 I Just Died In Your Arms / Cutting Crew
With Or Without You / U2
Weeks 19(No.82; 1987/03/07 - No.95; 1987/07/11)
Top100 No.16 1987

Taken from Album JODY WATLEY

Shalamar.com

 もとシャラマーのヴォーカリスト。このアルバムはゲスト参加しているジョージ・マイケルとのコラボも名曲。このヒット曲は、ヒットしてしまったためにミックスが作られ、時々コンピものに収録されるのは良いのですが、冗長なテイクが収録されていたりして、結構がっかりさせられることもしばしば。そう言うときはオリジナルアルバムを手にするのが一番の近道(笑)

 シングルカットされませんでしたが、ジョージ・マイケルとの共作共演した「Learn to Say No」はヒット性の高い曲なのに、なぜ、カットしなかったんだろう?
☆JODY WATLEY(10位)
♪Looking For A New Love(2位)
♪Still A Thrill (56位)
♪Don't You Want Me (6位)
♪Some Kind Of Love (10位)
♪Most Of All (60位)





Song I Want Your Sex / George Michael
Writter George Michael
Peak Highest charted position No.2, 1987/08/08
Action 9(1987/07/18)、5、4、2、3、5(1987/08/22)
No.1 I Still Haven't Found What I'm Looking For / U2
Weeks 20(No.51; 1987/06/06 - No.99; 1987/10/17)
Top100 No.24 1987

Taken from Album BEVERLY HILLS COP II

George Michael.com

 歌詞があまりにもストレートだったので、あちこちのラジオステーションで放送禁止になってしまった悲劇の2位。ワム!解散後、初の完全ソロは映画への提供曲(ケアレス・ウィスパーや、ディファレント・コーナーはワム!フューチャリング扱い)。才能あるアーティストだからこそ、なんでもヒットしちゃうみたいな感じ。これも映画効果はあったでしょう。
 2位の曲は、ナンバーワンソングと違って「リレー」がないので関連性はありませんが、この曲のひとつまえの「1位になれなかった」曲は、彼と共作共演「Learn to Say No」(カットなし)のジョディ・ワトレーというのも面白いエピソードになるかな?

 サントラもTOP10にはいる大ヒットで、ボブ・シーガーのソロがシングル1位の栄冠に輝いています。
☆BEVERLY HILLS COP II(8位
♪I Want Your Sex / George Michael(2位)
♪ Shakedown / Bob Seger(1位)
♪Cross My Broken Heart / The Jets(7位)






Song U Got The Look / Prince featuring Sheena Easton
Writter Prince
Peak Highest charted position No.2, 1987/10/17
Action 10(1987/09/26)、6、5、2、3、8(1987/10/31)
No.1 Lost In Emotion / Lisa Lisa & Cult Jam
Weeks 25(No.67; 1987/08/01 - No.96; 1988/01/09)
Top100 No.39 1987

Taken from Album SIGN “O” THE TIMES

Prince.comSheena Easton.com

 プリンスにしては珍しく政治色の強かったアルバムで、アルバムタイトルの””の中のOは平和のシンボルマークでした。そのタイトル曲、結構好きだったのですが、そちらも時の流れ(笑)によって、3位まで浮上しましたが、シーナ・イーストンとのデュエットの方が更に上を行くヒットになりました。結果はごらんの通り。
☆SIGN "O"THE TIMES(6位
♪Sign "O" The Times(3位)
♪If I Was Your Girlfriend (67位)
♪U Got The Look / Prince featuring Sheena Easton(2位)
♪I Could Never Take The Place Of Your Man (10位)
♪Hot Thing (63位)






Song Causing A Commotion / Madonna
Writter Madonna, Stephen Bray
Peak Highest charted position No.2, 1987/10/24 - 11/07 ♪♪♪
Action 5(1987/10/17)、2、2、2、8(1987/11/14)
No.1 Bad / Michael Jackson
I Think We're Alone Now / Tiffany
Weeks 18(No.41; 1987/09/12 - No.98; 1988/01/09)
Top100 No.46 1987

Taken from Album WHO'S THAT GIRL

Madonna.com

 マドンナに対して「あの娘はだぁれ?」なんて、少なくとも洋楽ファンなら誰も言わないでしょうに。などとぼやくのは野暮というもの。アルバム『TRUE BLUE』も全米制覇となり、シングルも3枚ナンバーワンとなり、そのさなかに公開された主演映画からの2ndシングル。アルバムタイトルトラック(映画のタイトルでもある)「Who's That Girl 」は全米ナンバーワンとなりましたが、こちらはティーンのティファニーに阻まれてしまいました。マドンナにしてみればティファニーが「あの娘はだぁれ?」だったりして。。。
☆WHO'S THAT GIRL(7位
♪Who's That Girl (1位)
♪Causing A Commotion (2位)
♪The Look Of Love





Song Is This Love / Whitesnake
Writter David Coverdale, John Sykes
Peak Highest charted position No.2, 1987/12/19
Action 5(1987/12/05)、5、2、3、3、4、10(1988/01/16)
No.1 Faith /George Michael
Weeks 19(No.53; 1987/10/24 - No.98; 1988/02/27)
Top100 No.17 1988

Taken from Album SERPENCE ALBUS

Whitesnake.comJohn Sykes.com

 2枚目のシングルは、正真正銘の新曲で、デビッドが若きギタリスト、ジョン・サイクスとペンを取ったバラード。できることならば、ヒット曲だけ聴くのではなく、アルバムを聴いてもらいたいとお勧めできるほど、時代とバンドの代表作となった本作、デビッドとジョンのケミストリーがもっとも最高に花開いた瞬間。それを思うとその後の展開がもったいない・・・
☆SERPENCE ALBUS(2位
♪Here I Go Again (1位) 
♪Is This Love (2位) 
♪Still Of The Night (79位)
♪Crying In The Rain




コチラ(1987)ページでは全米ナンバーワンになった曲を紹介しています。

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