tupichan's billboard hot 100

 このページでは、同一アーティストが自分の曲を蹴落として1位になった曲を紹介します。2014年11月29日付のチャートで Taylor Swiftの「Blank Space」が「Shake It Off」を蹴落として1位となったのを機に、まだ、そうしたケースが少ないだけに作ってみました。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。たとえば 最新チャートなら2023年11月11日、発表は11月7日となります。(最新の1位はコチラ)。
Billboard.com|2023/11/07更新|

Artist
自らの曲で1位を奪ったアーティスト(抜いた日のチャート)
Song
蹴落とされた曲(1位→順位)
Song
蹴落とした曲(順位→1位)




Artist
The Beatles(1964/03/21
Song
I Want to Hold Your Hand(1位→2位)
Song
She Loves You(2位→1位)


 まず最初に訪れたビートルズ旋風… ビルボード誌史上初の1、2位独占(02/22~03/14)!
1~3位を独占(3/14)! 自らのナンバーワンソングを、自らの曲で蹴落とす! しかもこれだけにとどまらず1~5位を独占(04/04)!

さらに!(下に続く)





Artist
The Beatles(1964/04/04
Song
She Loves You(1位→3位)
Song
Can't Buy Me Love(27位→1位)


 初登場27位だったCan't Buy Me Loveが2週目でTopへ。しかも自らのShe Loves Youを抜くという快挙を記録。2曲連続もまた史上初。





Artist
Brian Holland, Edward Jr Holland, Lamont Dozier(1965/06/19
Song
Back in My Arms Again/ The Supremes(1位→5位)
Song
I Can't Help Myself (Sugar Pie Honey Bunch)/ Four Tops(4位→1位)


 2組目はアーティストではなくソングライター・チームです。かなりのヒット曲を連発するソングライター・チームなので当たり前の瞬間でしたが、これが初。シュープリームスの「涙のお願い」からフォートップスの「アイ・キャント・ヘルプ・マイセルフ」へバトンタッチ。




Artist
Bob Crewe & Kenny Nolan(1975/03/29
Song
My EyeAdored You / Frankie Valli(1位→8位)
Song
Lady Marmalade / LaBelle(2位→1位)


 自らの曲で自らの曲で1位を奪い取った3組目も、アーティストではなくソングライター・チームでした。






Artist
Richie Cordell(1987/11/21
Song
I Think We're Alone Now/ Tiffany(1位→4位)
Song
Mony Mony/ Billy Idol(2位→1位)


 前週では1、2位を独占したあと、入れ替わりとなりました。今作も自らの曲で自らの曲で1位を奪い取り、4組目のアーティスト(ソングライター)となりました。なお、両曲ともTommy James & The Shondellsがカヴァーしていた曲という珍事でもありました。







Artist
Boyz II Men(1994/12/03
Song
I'll Make Love to You(1位→4位)
Song
On Bended Knee(3位→1位)


 自らのナンバーワンを蹴落として、連続してナンバーワンになったというアーティストは、1964年のビートルズ以来現れませんでしたが、30年ぶりの快挙が誕生しました。この頃のBoyz II Menの勢いはすさまじいもので、この2曲で16週連続で1位の座に居座り続けました。


Boyz II Men.com



Artist
Sean "Puffy" Combs(1997/05/03
Song
Can't Nobody Hold Me Down / Puff Daddy featuring Mase(1位→2位)
Song
Hypnotize / The Notorious B.I.G.(2位→1位)


 3組目の記録はアーティストではなく、ソングライターとして名を連ねているショーン・コンブス(Sean "Puffy" Combs)。パフ・ダディと言った方が通りが良いかもしれません。Can't Nobody Hold Me Downはアーティストとして、Hypnotizeはソングライターとして立場は異なりますが、自らの曲が自らのナンバーワンを追い抜いた結果と記録されました。


Sean "Puffy" Combs.com



Artist
Sean "Puffy" Combs(1997/08/30
Song
I'll Be Missing You/ Puff Daddy & Faith Evans featuring 112(1位→2位)
Song
Mo Money Mo Problems
/ The Notorious B.I.G. featuring Puff Daddy & Mase(2位→1位)


 ビートルズの記録に並ぶ2組目(Sean "Puffy" Combs)の快挙です。



Sean "Puffy" Combs.com



Artist
Sean "Puffy" Combs(1997/09/13
Song
Mo Money Mo Problems
/ The Notorious B.I.G. featuring Puff Daddy & Mase(1位→2位)
Song
Honey/ Mariah Carey( 1位)


 とうとうビートルズの記録を抜く日が来ました。1997/09/13初登場1位に入ってきたマライア・キャリーのHoneyですが、ソングライターにショーン・コムズ(パフ・ダディ)の名前がクレジットされています。まさに1997年はショーンの年となりました。


Sean "Puffy" Combs.com



Artist
Ja Rule(2002/03/09
Song
Always On Time/ Ja Rule featuring Ashanti(1位→2位)
Song
Ain't It Funny/ Jennifer Lopez featuring Ja Rule(2位→1位)


 Ja Ruleにとって当たり年となった2002年。このコーナーでは「自分自身を抜く」コーナーですが、この曲では美女とのコラボで、かなりタナボタ的な瞬間でしたが、気持ちよかったと思います。



Ja Rule.com



Artist
Nelly(2002/08/17
Song
Hot in Herre(1位→2位)
Song
Dilemma/ Nelly featuring Kelly Rowland(2位→1位)


 7週連続を引き継いだのは、ゲストアーティストにKelly Rowlandを迎えたとはいえ、ビッグヒットとなりました。一旦(10/05-10/12)はアメリカンアイドルKelly Clarksonの♪A Moment Like This2週間に譲ったものの、ふたたび3週1位を走り抜けました。



Nelly.com



Artist
OutKast(2004/02/14
Song
Hey Ya!(1位→3位)
Song
The Way You Move(2位→1位)


 ビートルズから次のBoyz II Menまでは30年の隔たりがあったのに比べると、そこからは比較的短時間でこの記録が生まれています。この曲も結果的には2年またいだことになりますが、ノリのいい♪Hey Ya!はこのジャンルの中でも私の好きな曲であります。



OutKast.com



Artist
Usher(2004/05/22
Song
Yeah!(1位→3位)
Song
Burn(3位→1位)


 2004年の年間チャート1、2位を独占することになった2曲。Usherはこの年、年間52週の内、28週間独占していました。



Usher.com



Artist
Scott Storch(2005/03/05
Song
Let Me Love You / Mario(1位→3位)
Song
Candy Shop / 50 Cent featuring Olivia(2位→1位)


 この曲の追い抜きの記録はアーティストではなくソングライターのScott Storchが記録しました。




Artist
T.I.(2008/10/18
Song
Whatever You Like/ T.I.(1位→2位)
Song
Live Your Life / T.I. featuring Rihanna(80位→1位)


 ちょっとややこしいアクションで、♪Whatever You LikeとLive Your Lifeが入れ代わり立ち代わり… となってしまった背景に、この間にBritney Spearsの♪Womanizerが初登場1位というアクションがあったためです(笑)なので、T.I.はPuff Daddyに次ぐこの記録を2回以上獲得したアーティストとなりましたが、2回とも同じ曲同志というのは珍記録…



T.I..com



Artist
T.I.(2008/11/15
Song
Whatever You Like/ T.I.(1位→2位)
Song
Live Your Life / T.I. featuring Rihanna(2位→1位)


 この2曲は上位に居座ってから離れることなくランキング(前回は80位からの追い越し!)され、一時のブリトニーの勢いを静観していたかのようなヒット。



T.I..com



Artist
Black Eyed Peas(2009/07/11
Song
Boom Boom Pow(1位→2位)
Song
I Gotta Feeling(2位→1位)


 実に26週間ナンバーワンの座に居続けることになった2曲。



Black Eyed Peas.com



Artist
Max Martin, Shellback(2012/09/29
Song
We Are Never Ever Getting Back Together/ Taylor Swift(1位→2位)
Song
One More Night/ Maroon 5(2位→1位)


 ここでの交代劇はアーティストではなく(レコードジャケットを見ればわかる通り)、ソングライターの二人(チーム?)のマックス・マーティンとシェルバックです。



Taylor SwiftMaroon5.com



Artist
Taylor Swift、Max Martin、Shellback (2014/11/29
Song
Shake It Off(1位→3位)
Song
Blank Space(13位→1位)


 ちょっとややこしいアクションで、♪Shake It Offは09/04に初登場1位でランクインし、そのあとMeghan Trainorに8週間ほど1位の座を明け渡します。その後、11/15から再び2週間返り咲いたのですが、3週連続を目前に、自らのシングルが13位からパワーアップして交代劇が起こりました。トータルで3週連続となっています。蹴落としたついでに1、2位独占するかと思いましたが、♪Shake It Offは3位に後退。ちなみに女性ソロアーティストとしては初の快挙! そして前曲から続きソングライター・チームの二人(Max Martin、Shellback)は連続記録です。



Taylor Swift



Artist
The Weeknd(2015/10/03
Song
Can't Feel My Face(1位→3位)
Song
The Hills(2位→1位)


 自分の曲を押しのけて連続でナンバーワンとなった他に…
♪2015/09/26:1、2位を独占
♪Can't Feel My Face:3度の1位はチャート史上5組目
(2015/08/22、9/12、9/26)。しかしながらCan't Feel My Faceは連続でナンバーワンになっていないため、10/03付けでやっと2週連続になりました。



The Weeknd.com



Artist
Justin Bieber(2016/02/13
Song
Sorry(1位→3位)
Song
Love Yourself(2位→1位)


最近の彼のチャート上の動きは目を見張るものが…

自分の曲を押しのけて連続でナンバーワンとなった他に…
♪2016/02/03:Top10内に3曲ランクイン
♪Sorry(1位)
♪Love Yourself(2位)
♪What Do You Mean?(10位)

2015/12/05付ではHot100の中に17曲!



Justin Bieber.com



Artist
Justin Bieber(2017/05/27
Song
I'm The One/ DJ Khaled featuring Justin Bieber ...(1位→3位)
Song
Despacito/ Luis Fonsi & Daddy Yankee featuring Justin Bieber(3位→1位)


 これもまたタナボタ式に栄冠を手にしたジャスティン・ビーバー。シングルリリース時には参加してなかったのに、途中参加でヒット(このヒット自体がジャスティンのおかげ…)。
  DJ Khaledの曲にしてもLuis Fonsiの曲にしても、主役じゃないところが最近の楽曲の傾向に多く、このちょいと参加が今風というのでしょうか(笑)。Despacitoではスペイン語で歌っています。



Justin Bieber.com



Artist
BTS(2021/07/24
Song
Butter/ BTS(1位→7位)
Song
Permission to Dance/ BTS(初登場1位)


 カップリングは前曲Butterにするなど計画的リリースか!?(笑)。とはいえ、前曲は7位にダウンしてしまいました。ソングライターとして提供しているエド・シーランにとって4曲目の1位。



BTS.com



Artist
Taylor Swift, Jack Antonoff(2023/11/11
Song
Is It Over Now?(1位)
Song
Cruel Summer(1位→6位)


 女性アーティストとしてはこの記録を2度達成するのは初。先週までのナンバーワンは6位に交代しましたが、今回は1、2位も独占しました。



Taylor Swift


home(一番星のなる木)