tupichan's billboard hot 100

 
 このページでは1959年の全米ナンバーワンソングを紹介します(このページついて)。ここ数年、音楽の聞き方が変わって来たことが、チャート集計にも影響を与えているようです。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。たとえば最新チャートなら2023年3月25日、発表は3月21日となります。(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2023/03/25更新|


Peak ナンバーワンの期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Song 曲目 / アーティスト(オフィシャル・ビデオ)
Writter 作詞・作曲 etc.
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
Weeks Hot100内の総週(*最新チャートにてランク中、及び初登場と最週位のランクと日付)
Hot100 年間チャートの順位



Peak 1958/12/22 - 1959/01/12 ♪♪♪
Song The Chipmunk Song/ The Chipmunks with David Seville
Writter Ross Bagdasarian
Action 5(1958/11/10)、5、3、1、1、1、3、3、3、5、10(1959/01/19)
Weeks 13(No.62; 1958/12/01 - No.71; 1959/02/23)
Hot100 No.67 1959

Taken from Album
LET'S ALL SING WITH THE CHIPMUNKS



 日本では「歌うシマリス」のアニメで名前が知られていますが、やはりこのトーンのオリジナルで聴かないと、面白さが伝わって来ないのではないかと思います。日本のフォーク・クルセイダーズの♪帰って来たヨッパライに多大な影響を与えたような気がします。

David Seville(Billboard chart history)







Peak 1959/01/19 - 02/02 ♪♪♪
Song Smoke Gets In Your Eyes / The Platters
Writter Otto Harbach, Jerome Kern
Action 6(1958/12/22)、2、2、2、2、1、1、1、4、4(1959/02/21)
Weeks 19(No.86; 1958/11/17 - No.45; 1959/03/23)
Hot100 No.16 1959

Taken from Album REMEMBER WHEN ?



 邦題「煙が目にしみる」で知られた名曲。プラッターズと言ったらまず思い浮かぶのが「オンリー・ユー」の方でしょうが、実力グループなだけに、他にも聞かせてくれる名曲を数多く残してくれています。

The Platters(Billboard chart history)







Peak 1959/02/09 - 03/02♪♪♪♪
Song Stagger Lee / Lloyd Price
Writter Jiles Perry 'J. P.'Richardson, Jr.
Action 9(1959/02/19)、5、5、1、1、1、1、3、5、8(1959/03/23)
Weeks 21(No.94; 1958/12/08 - No.86; 1959/04/27)
Hot100 No.13 1959






 曲の雰囲気だけを聴くと、まさか殺人犯人の反省を歌った無いようだとは思えないのではないでしょうか?それほど明るい曲調のロックンロール。1895年12月25日のクリスマスの夜に起きた殺人事件の容疑者の名前。


Lloyd Price(Billboard chart history)









Peak 1959/03/09 - 04/06♪♪♪♪
Song Venus / Frankie Avalon
Writter Ed Marshall
Action 7(1959/03/02)、1、1、1、1、1、2、2、3、9(1959/05/04)
Weeks 28(No.99; 1959/02/09 - No.89; 1959/06/01
  No.98; 1976/01/24 - No.72; 1976/04/03)
Hot100 No.4 1959






 過剰なまでのエコーが、当時の「ステレオ」感を言い表しているかのようです。5週間1位は1959年のチャートとしてはロングラン。なお、リヴァイヴァル・ヒットとして1976年に再びチャートインしました。








Peak 1959/04/13 - 05/04♪♪♪♪
Song Come Softly To Me / The Fleetwoods
Writter Gretchen Christopher, Barbara Ellis, and Gary Troxel
Action 6(1959/03/23)、2、2、1、1、1、1、3(1959/05/11)
Weeks 16(No.55; 1959/03/09 - No.96; 1959/06/22)
Hot100 No.8 1959






 邦題「やさしくしてね」。面白いことに、この曲と全曲の「ヴィーナス」を両曲カバーしたシングルが1964年にジョニー・ティロットソンによってレコーディング、リリースされましたが、Top40にランクされることはありませんでした。








Peak 1959/05/11♪
Song The Happy Organ / Dave 'Baby' Cortez
Writter Dave 'Baby' Cortez, Kurt Wood
Action 6(1959/04/272)、2、1、3、6、10、10(1959/06/08)
Weeks 17(No.68; 1959/03/16 - No.70; 1959/07/06)
Hot100 No.22 1959

Taken from Album THE HAPPY ORGAN



 楽器、それもオルガンがリードを取り、この当時にあっては別に珍しくはなかったようですが、インストのナンバーワン。教会のそれとは別物ではありますが、「楽器の王様」と呼ばれ、神の声を代弁する楽器。そうした背景もふまえて、ポップソングでも十分通用(若者も耳を傾ける?)することを証明したのかもしれません。ブルースではハモンドB3オルガンなんてポピュラーですが、まるでリトル・リチャードがピアノではなくオルガンを弾いているかのようなノリ。







Peak 1959/05/18 - 05/25♪♪
Song Kansas City / Wilbert Harrison
Writter Jerry Leiber, Mike Stoller
Action 6(1959/05/11)、1、1、2、4、5、5(1959/06/22)
Weeks 16(No.100; 1959/04/13 - No.84; 1959/07/27)
Hot100 No.9 1959






 ロックンロールの、古典中の古典と言ったら言い過ぎでしょうか?ビートルズも敬意を表してカバーしているぐらい。もっともっと古い時代の曲だと思っていましたが… オリジナルは、このヒットを遡ること7年前の1952年のLittle Willie Littlefield。

100位からのナンバーワン」初の楽曲となりました。








Peak 1959/06/01- 07/06 ♪♪♪♪
Song The Battle Of New Orleans / Johnny Horton
Writter Jimmy Driftwood
Action 7(1959/05/23)、2、1、1、1、1、1、1、2、2、2、4、7(1959/08/15)
Weeks 21(No.93; 1959/04/27 - No.91; 1959/09/14)
Hot100 No.1 1959




 6週連続で1位。そして年間チャートを制覇。グラミーも受賞。









Peak 1959/07/13 - 08/03 ♪♪♪♪
Song Lonely Boy / Paul Anka
Writter Paul Anka
Action 8(1959/06/20)、4、3、2、1、1、1、1、2、5(1959/08/22)
Weeks 15(No.52; 1959/06/01 - No.37; 1959/09/07)
Hot100 No.5 1959






 ポール・アンカと言えば1957年の「ダイアナ」じゃないかと思うぐらいの代名詞になっていますが、そちらは1位(2位)を取れず。ポールにとって初の全米制覇となり、名実共にアイドル(しかも自作)となった瞬間でした。


Paul Anka(Billboard chart history)







Peak 1959/08/10 - 08/17 ♪♪
Song A Big Hunk o' Love / Elvis Presley
Writter Aaron Schroeder, Sidney Wyche
Action 9(1959/07/25)、5、2、1、1、4(1959/08/29)
Weeks 14(No.43; 1959/07/06 - No.96; 1959/10/05)
Hot100 No.30 1959






 邦題「恋の大穴」本国アメリカでは軍服姿のエルヴィス、つまり!トータル13曲目のナンバーワン。HOT100になってからは3曲目のナンバーワン。


Elvis Presley.comElvis Presley(Billboard chart history)

★エルヴィス・プレスリー(1956 - 1960)
♪Heartbreak Hotel(1956)
♪I Want You, I Need You, I Love You(1956)
♪Don't Be Cruel(1956)
♪Hound Dog(1956)
♪Love Me Tender(1956)
♪Too Much(1957)
♪All Shook Up(1957)
♪(LeT Me Be Your)Teddy Bear(1957)
♪Jailhouse Rock(1957)
♪Don't(1958)
♪Hard Headed Woman(1958)

〜ここからHot100(1958/08/04 - )
♪A Big Hunk o' Love(1959)








Peak 1959/08/24 - 09/14 ♪♪♪♪
Song The Three Bells / The Browns
Writter Bert Reisfeld, Melody Maids
Action 7(1959/08/22)、1、1、1、1、2(1959/09/26)
Weeks 17(No.63; 1959/07/27 - No.80; 1959/11/16)
Hot100 No.7 1959

Taken from Album
SWEET SOUNDS BY THE BROWNS



 あのエディット・ピアフが元歌の「谷間に三つの鐘がなる」のカバー。









Peak 1959/09/21- 09/28 ♪♪
Song Sleep Walk / Santo & Johnny
Writter Santo Farina, Johnny Farina
Action 8(1959/08/29)、3、2、2、1、1、3、4、6(1959/10/24)
Weeks 18(No.95; 1959/07/27 - No.90; 1959/11/23)
Hot100 No.11 1959

Taken from Album
SANTO & JOHNNY



 この曲を最初に聴いたのは、ジェフ・ベックが映画『ポーキーズ』のためにレコーディングしたヴァージョンでした。その頃は、ロッカー達に懐古趣味があったのか、ロバート・プラントはハニー・ドリッパーズを結成したり、デビッド・リー・ロスがビーチ・ボーイズと組んで(結局ヴァン・ヘイレンを脱退)みたり。そのサントラには同じくロバート・プラントがフィル・コリンズと組んだ覆面バンドがいたりと。そのオリジナルがこれだったと分かったときは、「いやぁ~、ロックはやっぱり良いなぁ」と一人悦に入ったモノでした(笑)。









Peak 1959/10/05 - 11/09、11/23 - 12/07 ♪♪♪♪♪♪♪♪
Song Mack The Knife / Bobby Darin
Writter Kurt Weill, Bertolt Brecht
Action 9(1959/09/19)、7、2、1、1、1、1、1、1、
                   2、1、1、1、3、7、8(1960/01/02)
Weeks 26(No.59; 1959/08/24 - No.76; 1960/02/15)
Hot100 No.2 1959

Taken from Album THAT'S ALL



 都合9週間ナンバーワンにとどまった古典、年間チャートでも2位と善戦しました。クルト・ワイルの『三文オペラ』から。こうした作曲家の曲がチャートに入ってくる時代でした。

  Hot100になってから3曲目となった「1位返り咲き」。

Bobby Darin.comBobby Darin(Billboard chart history)







Peak 1959/11/16 ♪
Song Mr.Blue / The Fleetwoods
Writter DeWayne Blackwell
Action 8(1959/10/10)、3、3、2、2、2、1、2、3、3、2(1960/01/02)
Weeks 20(No.75; 1959/09/07 - No.94; 1960/01/18)
Hot100 No.10 1959






 男性1と女性2という組み合わせがホットだった時代。「やさしくしてね」に続き、1959年で2曲ナンバーワンに輝いたグループ。




★フリートウッズ・ナンバー・ワン・ソング(1959)
♪Come Softly To Me(1959)
♪Mr.Blue(1959)








Peak 1959/12/14 - 12/21 ♪♪
Song Heartaches By The Number / Guy Mitchell
Writter Harlan Howard
Action 10(1959/11/14)、5、4、4、2、1、1、6、6、10(1960/01/16)
Weeks 20(No.88; 1959/10/05 - No.94; 1960/02/15)
Hot100 No.88 1959






 邦題「恋はつらいね」。数多くのカバーに恵まれた楽曲。この位置に着いたのはガイのレコーディングのみ。

Guy Mitchell(Billboard chart history)







Peak 1959/12/28 ♪
Song Why / Frankie Avalon
Writter Robert Bob Marcucci, Peter de Angelis
Action 5(1959/12/19)、2、1、2、2、2、3、6、9(1960/02/13)

Weeks 16(No.95; 1959/11/23 - No.77; 1960/03/07)
Hot100 No.24 1960






 フリートウッズに続き、1959年で2曲ナンバーワンを放ったアーティストになりました。


Frankie Avalon.com

★フランキー・アヴァロン・ナンバー・ワン・ソング(1959)
♪Venus(1959)
♪Why(1959)



1959年度第3回グラミー主要四部門受賞アーティストおよび作品
♪Record Of The Year ; Mack The Knife/Bobby Darin
♪Album Of The Year ; Come Dance With Me/Frank Sinatra
♪Song Of The Year ; The Battle Of New Orleans/Jimmy Driftwood
♪Best New Artist ; Bobby Darin



 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。  さて、コチラ(1959)ページでは全米ナンバーワンになれなかった曲を紹介します。


もどる1959年レビュー


home(一番星のなる木)