tupichan's billboard hot 100

 
 このページは、ビルボードHot100のスタートとなった1958年の全米ナンバーワンソングを紹介します。(このページついて)。この集計の直前までは『ベストセラー・チャート』としての集計でしたが、8月4日付けから現在のチャートへと切り替わりました。そのため、当日のチャート(ただし最近編集しなおされた過去のチャートです)を見るとすべてが第1週目という記載を見ることができます。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。たとえば最新チャートなら2023年11月18日、発表は11月15日となります。(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2023/11/15更新|


Peak ナンバーワンの期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Hot100 年間チャートの順位






Peak 1958/08/04 - 08/11 ♪♪
Song Poor Little Fool/ Ricky Nelson
Writter Sharon Sheeley
Action 1(1958/08/04)、1、4、6、5、6(1958/09/08)
Weeks 11(No.1; 1958/08/04 - No.71; 1958/10/13)
Hot100 No.24 1958

Taken from Album RICKY NELSON


Ricky Nelson(Billboard chart history)

 音楽之友社から出版されている『ビルボード・ナンバー・1・ヒット』によれば

「1958年8月4日、ビルボード誌は、週間シングル・チャート部門でHOT100を導入。最も売れている曲、もっとも放送されている曲の総合によって決める方針となり、そのHOT100のトップを飾ったのが、リッキー・ネルソンの6枚目のヒット曲 ♪プア・リトル・フールだった」

  とあり、この日から、この曲からビルボード・シングル・チャートの新たな歴史が始まったことになります。のどかな雰囲気、カントリーをも思わせる曲調。









Peak 1958/08/18、09/01 - 09/22 ♪♪♪♪
Song Nel Blu Dipinto Di Blu (Volare)/ Domenico Modugno
Writter Domenico Modugno, Franco Migliacci
Action 2(1958/08/11)、1、2、1、1、1 、1、2、4、6(1958/10/13)
Weeks 16(No.54; 1958/08/04 - No.88; 1958/11/17)
Hot100 No.1 1958

Taken from Album LA STRADA DEI SUCCESSI


Domenico Modugno(Billboard Data base)

 イタリアのカンツォーネが米国のポップスチャートでトップになったのは、この曲が最初で最後の快挙でした。計5週にわたりチャートトップを独占。Hot100に様変わりして初の「1位返り咲き」そのおかげもあってか、年間チャートの1位にも君臨しました。しかもカンツォーネっ!

  この頃は、ヒットすると別のアーティストもカバーし、チャートに殴り込みを掛けてくることもしばしばありました。

♪Dean Martin;15位(1958/09/01-09/08)









Peak 1958/08/25 ♪
Song Little Star/ The Elegants
Writter Vito Picone, Arnold Venosa
Action 2(1958/08/18)、1、2、2、3、4、5、5、8(1958/10/13)
Weeks 17(No.18; 1958/08/04 - No.78; 1958/11/24)
Hot100 No.15 1958




The Elegants(Billboard Data base)

 ♪きーらーきーらーひかるー よーぞらーの ほーしーよ~で有名なメロディ。ビルボード史上初の「一発屋」の称号を得たバンド。いいのか悪いのか… 後にも先にもチャートに登場することはなかったようです。ちなみに5人組からなるドーワップ・グループのリードシンガーは、この楽曲の作者でもあるヴィト・ピコーネ。もう一人の作者はテナーのアーノルド・ヴェノサ。








Peak 1958/09/29 - 11/03 ♪♪♪♪
Song It's All in the Game/ Tommy Edwards
Writter Carl Sigman, Charles Dawes
Action 4(1958/09/15)、3、1、1、1、1、1、1、3、4、5、10(1958/12/01)
Weeks

22(No.96; 1958/08/04 - No.58; 1959/01/12

Hot100 No.9 1958




Tommy Edwards(Billboard chart history)

 邦題が♪恋のゲーム。当時としては6週にわたり1位の座に君臨したこの曲は、アメリカ合衆国第30代副大統領のCharles Dawes(チャールズ・ドーズ)が1912年に作曲した?イ長調のメロディにCarl Sigman(カール・ジーグマン)が歌詞を加えて完成した異色の楽曲です。









Peak 1958/11/10、11/24 ♪♪
Song It's Only Make Believe/ Conway Twitty
Writter Jack Nance, Conway Twitty
Action 5(1958/10/20)、2、2、1、2、1、3、3、8、9 (1958/12/22)
Weeks 21(No.65; 1958/09/15 - No.93; 1959/02/02)
Hot100 No.11 1958

Taken from Album CONWAY TWITTY SINGS


Conway Twitty(Billboard chart history)

 邦題♪思わせぶり。Hot100誌上2曲目の「1位返り咲き」を果たしました。









Peak 1958/11/17 ♪
Song Tom Dooley/ The Kingston Trio
Writter traditional
Action 8(1958/10/20)、3、4、2、1、2、2、2、3、5、6、7(1959/01/05)
Weeks 21(No.83; 1958/09/29 - No.86; 1959/02/16)
Hot100 No.28 1958




The Kingston Trio(Billboard chart history)

 映画『拳銃に泣く』の主題歌、とシングル・ジャケットには書かれていますが、19世紀のトラディショナル・ソング。シングルジャケットからもわかるように、このサウンドはP.P.M.などに影響を与えたフォーク・グループです。









Peak 1958/12/01 - 12/15 ♪♪♪
Song To Know Him, Is to Love Him/ The Teddy Bears
Writter Phil Spector
Action 5(1958/11/10)、5、3、1、1、1、3、3、3、5、10(1959/01/19)
Weeks 23(No.55; 1958/08/04 - No.84; 1959/02/23)
Hot100 No.44 1958





The Teddy Bears(Billboard Data base)Phil Spector.com

 邦題「会ったとたん一目惚れ」は、あのフィル・スペクターの楽曲。言われてみれば、いわゆるウォール・サウンド(日本ではお風呂場サウンドの方が馴染みあるのだろうか…)に仕上がってます。まぁ、当時はこうした残響を取り入れた曲が多かったような気もしますが…









Peak 1958/12/22 - 1959/01/12 ♪♪♪
Song The Chipmunk Song/ The Chipmunks with David Seville
Writter Ross Bagdasarian
Action 5(1958/11/10)、5、3、1、1、1、3、3、3、5、10(1959/01/19)
Weeks 13(No.62; 1958/12/01 - No.71; 1959/02/23)
Hot100 No.67 1959

Taken from Album
LET'S ALL SING WITH THE CHIPMUNKS



 日本では「歌うシマリス」のアニメで名前が知られていますが、やはりこのトーンのオリジナルで聴かないと、面白さが伝わって来ないのではないかと思います。日本のフォーク・クルセイダーズの♪帰って来たヨッパライに多大な影響を与えたような気がします。

David Seville(Billboard chart history)



 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。  さて、コチラ(1958)ページでは全米ナンバーワンになれなかった曲を紹介します。

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